LOVE モータサイクル 団塊世代のバイクライフ

02年式の古いロードキングで、ツーリングやキャンプを楽しんでいます。

グランドサークルツーリング 6/23 ⑮ ブルーマウンテン

2012-07-09 21:53:13 | 2012北米ツーリング

アメリカ人は、親切な人が多いと感じた旅でしたね。 体はでかいし、からだ中、墨だらけの人がいっぱいいるし、一見怖そうに見えるけど、とってもフレンドリーでした。
今度のYoさんの時にも、いろいろと情報を伝えてくれて、ありがたかったですね。

私たちの前に滑り込んできた車の助手席の女性(アメリカ人の年齢が判らない。若いのか?年なのか?)が、「あなた達、バイクの仲間なの?」らしい事を聞いています。

「そうだけど」と言うと、堰を切ったようにしゃべり始めるのだけど、残念ながらヒヤリング能力が・・・・・(涙)

速すぎて聞き取れないじゃないか。

かろうじて聞き取れたのは、クラッシュ ポリス エンビュランスなどの言葉。 バイクが事故を起こして、救急車が対応している。 バイクの男性が怪我をしていると言っている事は判った。

How far is it here to the crash area?と聞くとツエロボマイルズと言ったような。 

こちらの文法がむちゃくちゃだから、正しく伝わっているかどうか気になるのだけれど、「トゥエンティ」じゃなかったよな。 

もう、こちらも慌ててしまって、聞き取れない英語が、さらにひどい事になってきています。

「やっぱり12マイルほど先で事故ったみたい。 けがもしているようだと言ってるし。でも、警察も救急車も来ているって」とみんなに伝えた。

だれか、現場まで様子見に走ってみるか?と言う人もいたのだけど、その人がどこかで事故を起こした場合、もっと面倒なことになるので、この場で連絡を待つことにした。

再度、携帯で連絡を取ろうとするが、通じない。

さらに待つこと20分。 また、乗用車が滑り込んできて、仲間か?みたいな事を言います。

こちらの夫婦は、より詳しくけがの内容を伝えてくれて、ブロークン ヒップボーン レッグボーン ショルダー ハート  エンビュランスなどと言っている。

どうやら、骨折しているようで、足と腰と肩もけがをしているらしい。 でも救急隊員処置が始まっているから、もうすぐ来るのかも」と、みんなに伝えた。

意識はあるのか?と聞きたいのだけど、意識って単語はなんだったっけ? 言葉が出てこない。 む~ん。英語の勉強をちゃんとしておけばよかった。    

なんだっけ? コンシャス?だったっけ? Is he consious?とでも言えば、通じたのかな? ま、生きてはいると言うし、他人を巻き込んではいないので、それだけでも良かった。

あれ?いつの間にか、生きているかどうかを聞いたのだろう?  Is he alive?とか。

 
まだ、心配そうに出発しないでいる車の家族にお礼を言って、出発してもらった。

 

Yoさん、1時間前までは、こんなに元気でツーリングを楽しんでいたのでしたけどねぇ。


しばらくすると、パトカーが私たちの前に滑り込んで来て、警官が二人降りてきた。 

うわ!本物だって、こんな時に不謹慎ですが思っている自分がいました。 腰にはピストルを、2つも付けているじゃないかとか。

降りてきた警官のうち、年齢が上みたいな方が、メンバーの一人に話しかけたようで、そのメンバーから呼ばれて行ってみた。

パトカーの所に行ってみると、まず、「英語がしゃべれるか?」と聞くんだね。 こりゃあ、Mさんとのやりとりで相当困ったんだろうなと。

で、「少しは判る」と言うと、子供にでも話すように、ゆっくりとした言い方で、「これから病院に行くので、バイクでついてこい」と。 

「一人か?全員か?」と聞くと「全員だよ」などと言うので、「お~い。 いまからパトカーの後をついて病院に向かうよ。すぐ準備をして」と声をかけて、全員、病院向けにスタートです。

町に向かって、青いランプをきらめかせながら疾走するパトカーに後ろを、ウルトラ、ソフティルのハーレー集団がヘッドライトと補助灯をあかあかと点灯させて走ります。 

なんだか、ツーリング中のバイク軍団が逮捕されたみたいに見えたかもしれませんね。

次から次に起こるアクシデントに、「あちゃぁ、この旅は、これからどうなるんだろう」と、不安を抱えたまま、ハーレーを走らせました。 

ぎらぎらと、照りつけていた太陽も、やっとその勢いを無くしてきて、頭上には夕映えの空が広がっていました。 はぁ~ 


グランドサークルツーリング 6/23 ⑭ フリー走行

2012-07-09 07:07:20 | 2012北米ツーリング

そろそろ、Us163 州道163の交差点にぶつかりそうな所までやってきました。
私の前方100mほどの所を、バイクを走らせているのは、IさんとFさん、私はその後ろからゆっくりとバイクを走らせています。

目的地のガソリンスタンドが見えてきましたね。 前の2台がT字交差点信号に向かおうとするので、合図をして左手のガソリンスタンドに乗り入れます。

すこし遅れて、Hさん、社長夫妻、Yさん夫妻のバイクもスタンドに入ってきました。
あと、到着していないのは、ソロで参加しているYoさんとサポートカーだけです。Photo_5

最後に入ってきたYさんに、Yoさんはどこらあたりを走っていたのか聞いてみると、そんなに離れていなかったので、10分もすれば到着するのじゃないかとのこと。

その間に、ガソリンを入れておくことにしました。 それにしても、ふるぼっちぃスタンドですね。

給油機の所にバイクを持って行って、ガソリンを入れようとするけど、ポンプが動かない。

どうやら壊れているポンプもあるようで、そんなホース金具にはビニールが巻き付けてあったりします。それもボロボロになっているし。
ちゃんと修理をしないんだろうか。 それとも、修理しても、すぐに壊れてしまうんだろうか。

ここも、他のアメリカのガソリンスタンドと同じように、店内は雑貨や食料品などを売っていました。 この画像は、別のもっと綺麗なスタンドですけどね。

Gasstation

ガソリン補給は、レジでポンプを開けてもらってから、カードでも現金ででも支払えば良いんですけどね。 その時には、まだやり方を誰も知らなかったんです。

6台とも、誰一人、燃料を入れる事ができずにサポートカーが到着するのを待っていると・・・・・

あれ?パトカーのサイレンの音が聞こえる。 どうやら、左手のブランディングBlandingの町方向から聞こえて来るみたいだ。2_2

サイレンの音がだんだん大きくなってきたかと思うと、走ってきたパトカーはガソリンスタンドの角のT字交差点を右折して、ついさっき私たちが走ってきた方向に曲がって走って行くじゃないか。



あれ? なんだか不吉な予感が。 何かあったかな。 Yoさんに何にもないといいけど。

続いて、真っ赤な消防車か?と思えるような救急車も、サイレンを鳴らしながらパトカーと同じ方向にすっ飛んで行く。1
うん? こりゃあ、きっと何かあったな。

電話をしてみよう!と、店の公衆電話を借りて電話してみてもつながらない。 ショップの店員に携帯を借りて、電話してみてもつながらない。



きっと、何かあったんだ!と確信に近くなってくる。 やっばいなぁ。

店の外に停めたバイクの周りでたむろしている私たちの所へ、一台の乗用車が滑り込んできて・・・・・・・・・・・・・・・

そして、助手席の窓から、慌てた様子で女性が言うんです。

「あなた達、オートバイの仲間なのぉ? あっちのほうでバイクが事故をおこしているわよ」

 


グランドサークルツーリング 6/23 ⑬ フリー走行 

2012-07-08 07:38:08 | 2012北米ツーリング

ブライスキャニオンを下っていく途中で、道路脇で休憩している数台のバイクを見ると、昨夜の宿で一緒だった皆さんでした。 お互いに大きく手を振ってお別れ。 なんだか、うれしい。

さて、まだ今日の行程は始まったばかり。 レッドキャニオンからブライスキャニオン、フリー走行、走行中の動画撮影、キャピトルリーフからコロラド川を渡ってホワイトキャニオンを走りメキシカンハットまでの520kmを走ります。

キャピタルリーフっていうくらいあって、アメリカの国会議事堂の感じはしますね

日本と比べると日没がとても遅いので、長く走れるんです。 夕方5時だど言うのに、太陽はまだまだ高い位置(日本だと午後2時位の感じかなぁ)にありますね。 どうしてなんだろう?



ユタ州は、西部でも緑豊かで、景色の変化が大きな土地です。 

ハーレーの排気音をバックに、白樺並木や牧場を見ながら走っていると、いつの間にかビュートが点在する山岳地帯を延々と走っていたりします。


ここでガイドのKojiさんが、「ここからは間違えようのない一本道が続くので、25マイル程先のエスカランテ(Escalante)まで自由に走ってください。 町はずれにあるガソリンスタンドを待ち合わせ場所にしましょう」と。


自由気ままに走ってもよし、気に入ったところでバイクを止めて写真を撮ってもよし、のんびりのんびり風景を見ながら走ってもよしと言うことなのだろうけど、ちょっと不安。

ま、サポートカーが後ろか ら走ってくるので、トラぶっても大丈夫でしょうけど。 心配なのは、目的地が判らずに行き過ぎてしまうことくらいかな。




白樺の森が続く山岳地帯を走っていると、なんだか日本の道を走っているような気持ちになります。8


ここは、ディキシー・ナショナル・フォレストと言う、絶景ポイント。 


こんな景色は、北海道で見たような気がします。 ただ、こちらは岩盤で、北海道では緑の原生林だったのですけどね。 三国峠から見た景色を思い出しませんか?


バイクから離れている隙に、シートの上に置いていた新品のメッシュグローブが無くなっていました。 メーカーの販売前試作品で、とてもグリップがよくて、風の通りも良いグローブだったのですけどね。 残念。

空には、翼の端と頭が白い鷲が飛んでいるし、牛の集団が、道路脇を一列に並んで歩いていたりします。 北海道なら、こんなシーンに遭遇するかなぁ?

牛の集団移動には、何度も遭遇しましたが、牛君たちも車に気をつけて、危なくないようにちゃんと路肩部分を歩くんですね。(笑)

前を走っていた地元グループが速度を落として、ハンドルを切って大きく避けたのは、雄牛が道路に出てきていたのでした。
「シッシッ」と言ったかどうか判らないけど、声を出して牛を追っ払おうとしたので、牛が興奮して変に動くんです。 

牛を脅かすのは止めてくださいね。横を通り抜けるときにはちょっと怖いじゃないか。

今の時期は、バイクシーズンらしくて、多くのバイカーがツーリングを楽しんでいるようです。 ソロよりも、5台とか10台とかのマスツーリングを多く見かけました。




目的地のガソリンスタンドでも、ツーリング中の南部テキサスのバイクチームとの突然の交歓会。

 

とてもフレンドリーな人たちでしたね。  彼女に一緒に写真をお願い!なんて言ったら、「Oh,I’m lucky girl」なんてジョークを言っていました。


あぁ、もっと会話がうまくできたらなぁ。

薩摩チャプターの旗を持って貰って、一緒に画面におさまりましたけど、アメリカ人ってほんとうにフレンドリーな人が多かったですね。 たくましい人も多かったけど。(笑)

  


キャピタルリーフに向かう道の途中には、ボルダー(Boulder)と言う町がありました。
日本の長距離走の選手がよく練習場所として利用する、コロラドのボルダーと同じ名前の町ですね。 一瞬、あれ?ここってコロラドだったっけ?と思っている自分がいました。

コロラド川を渡ったら、2回目のフリー走行。 ホワイトキャニオンと名付けられた道を、US163にぶつかるところまで、自分のペースで走ります。




走っても走っても、どこまでも続くように思える景色。 前も同じようなことを書いたな。
対向車とは、めったに会うこともない、どこまでも続くように一直線に伸びる道。
すごい道が続きます。
 


景色の変化にもだんだん飽きてきて、眠くなってきたりしますね。
ウエストポーチに入れていた眠気覚ましのガムを2枚ほど口に放り込んで走り続けたのだけど、ガムを取り出す所などを後ろから見ていると、やはりおかしな走り方に見えるんでしょうか。 速度も落ちるし、ま、片手運転ですしね。

横をビュインと抜かれてしまいましたが、これくらいの距離を走ると、もう走るのは十分です。 勘弁してくださいって、言いたくなってきましたよ。

100マイル(160km)とか110マイル(176km)と言う、市販されているノーマルハーレーの限界速度でも、バイクを走らせることが出来そうな道でした。 

田舎の道で、対向車も脇道からの人や車も無いのだけれど、大鹿やその他の動物は飛び出して来そうだから、ABSが付いていると言っても、さすがにこの速度では危険でしょうけどね。

そろそろ、フリー走行の集合地点が近いようです。 

またまた、衝撃、驚愕、愕然 呆然の・・・・・。


グランドサークルツーリング 6/23 ⑫ ブライスキャニオン

2012-07-07 15:35:32 | 2012北米ツーリング

サポートカーの荷台にキャリーバッグを積み込んで、バイクのロックを外したら出発準備は完了です。

Mさんのバイクは、サポートカーの後ろに引いたバイクトレーラーに、がっちりと固定されて乗せられて、Mさんはサポートカーの助手席です。

私たちは、Mさんの乗るはずだったバイクの見ながら、走るんですねぇ。

残念だけど、Mさんは、今日一日、車の助手席が我慢してもらいましょう。 無理して走って、この後のツーリングが全部台無しになるよりは良いでしょうからね。

レッドキャニオンを抜けてブライスキャニオンに向かう道の両脇には、日本でもよく見られる黒松のような松の木がはえている。

昨日から砂漠地帯と岩山しか見ていないので、こんな風景を見ると、なんだかほっとするんだなぁ。

UT12から左折してブライスキャニオンに向かう途中の町で給油です。 すごくにぎわっているけど、ブライスキャニオン観光の人たちは、みんなここで休憩なのかな。

ガイドのKojiさんは、ちょっと用事があるからと、道路向かいの郵便局へ行ってしまいました。 

燃料の補給が終わって、バイクを並べていると、Iさん。

「モーテルの鍵を返し忘れたので、Kojiさんにお願いして、郵便で送り返すことにした」らしい。 
あちゃぁ。やっちまいましたね。


ビジターセンターをすぎた先から続く坂道を、ぐいぐい登って着いた先は、ブライスポイントと言う地点でした。 標高は2500m程、清潔でちいさな休憩所があるだけですが、有名なビューポイントらしい。

観光バスや自家用車などが、ひっきりなしに上がってくるのだけど、チリ一つ、空き缶一つ落ちていません。マナーの良さに、感心します。


駐車場で、ピカピカのシルバーのBMWに乗ったタンデムライダーが声をかけてきたので、ちょっとご挨拶。 カナダのケベックから来たんだって。

ケベックって言うと、カナダの東海岸だから、すごい距離を走ってきたんだよなぁ。

ここでは、ハーレーもBMWもカワサキもトライアンフも、バイク乗りはすぐに友達になれてしまう。

ここに来るまでの間にも、たくさんのバイク達と遭ったけど、みんな左手を斜め下にのばしてサムアップする挨拶をやっているんだ。 けっこうスマートだし、格好いいんだよね。 日本では左側通行だから、アクセルから手を離さないといけなくなるから、無理か。

ブライスポイントまで、歩いていくと、そこには思わずハッと息を飲み込むような景色が眼下に広がっていた。


岩でできた針葉樹が、大きな盆地一杯に広がっている風景と言えば良いのだろう。もちろんカメラに収まりきれる大きさでは無い。白く光る岩肌も。  


トレールコースで何か動いているのが見える。 目をこらしてみると、トレッキングを楽しんでいる人たちだ。 馬に乗っている人たちもいる。いいなぁ アメリカだなぁ。


 

「どこが良かったか?」って、聞かれたとき、「良かったとしか言いようが無いので、自分の目で見てよ!」って言うしかないくらいのスケールのでかさだった。

駐車場からバイクを出して坂を下りていくと、途中の路肩に車が数台駐まっている。 Kojiさんも、車を路肩に止めたので、その後ろにバイクを並べて駐めた。


ここはプレーリードッグがすんでいるエリアらしく、カメラを持った観光客がさかんにシャッターを押していた。  あ、私も一緒です。(汗)


バイクの所に帰ろうとしていると、アフリカ系の女性の運転する車が止まって、「ここではアニマルが見られるのかい?」って聞いてくるじゃないか。 

「見られるよ。今だったら、親子でいるところも見られるよ」と答えましたが、できれば現地の人、せめてアメリカ人に聞いてくれぇ。動揺するじゃないか。


長くなりそうなので、きょうはここまで。 


グランドサークルツーリング 6/23 ⑪ レッドキャニオン

2012-07-07 10:46:40 | 2012北米ツーリング


Mさん騒動から、一夜明けた朝です。 うん、さわやかな空気。

朝の散歩をかねて、ぶらぶらと歩いてい、MさんとHさんの部屋をのぞいてみると、Mさんはすっかり元気になった様子です。 良かった良かった。

今日も真っ青な空が広がって、大型の鳥が1羽飛んでいます。 白頭鷲、見てみたいですね。

雲がほとんど無いのは、空気が乾燥しているって事なのでしょうかね。

同じ並びのケビンに泊まっていたタンデムバイクの皆さんが集まっていたので、挨拶をすると、ユタ州のツーリングチームでこれからブライスキャニオン国立公園に行くのだと言います。

おお、行き先が同じなので、また、どこかで会えるかも。 それにしても、こちらの人たちは、とってもフレンドリーですね。

ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカと、いろいろな人種が混ざっているので、日本人だからといって、特別な目で見ることもないのでしょう。

彼らは食事を早めにすませたようで、タンデムでかっこよくスタートして行きました。

日本製のバイクに乗っている人もいましたね。 
スズキやカワサキなど、人気があるようでした。 もちろん、GLやヤマハも多く見かけました。

朝食は、トーストに目玉焼き、ソーセージと牛乳のシンプルなものですが、なかなか美味しく食べられました。 
もともとは、レストランだったのが、モーテルを併設するようになったというから、美味しいのは当たり前なのかもしれません。

Mさんは朝食をしっかりと食べていたようで、一安心です。 
でも、こんどはFさんの元気が無い。 風邪の具合が余り良くなくて、食欲もあまり無いと言う事なので、またまたこちらも心配の種です。今朝方は、戻してしまったとも言うし。 まあまあ、心配の種が続くこと。

窓の外には、ハミングバードが蜜を吸いに飛んできます。 Hさんが朝食会場から撮った画像なので、シルエットになっています。 
 

自分では、外で狙ってみたのですが、警戒心が強くて、うまくとれませんでした。 残念。

部屋に300mmのズームレンズを取りに行くのを面倒がって、結局は良い写真が撮れませんでした。

駄目な私

今日の走行予定は、レッドキャニオン州立公園からブライスキャニオン国立公園とキャピタルリーフ国立公園を経由して、メキシカンハットまでの520km余り。 フリー走行も2カ所ほど計画されています。

フリー走行なので、Yさんの「先頭の速度が速すぎて、ゆっくり景色を見られない。もっとゆっくり走って欲しい」という希望も、かなえられそうです。
  
宿を出てすぐに見えてくるレッドキャニオンは、その名の通り、朝日を浴びて真っ赤に輝く岩山。 


夕日の頃が岩や砂、土が真っ赤に輝いて一番美しいと聞いていましたが、朝日の時も綺麗だった。 ・・・・けど、画はとれなかったので、動画からキャプチャー画像。
赤く輝くいくつもの岩の尖塔を、
きょろきょろ見回しながら、走り抜けただけでした。

US89からUT12を走って、ブライスキャニオンに向かいます。きょうは何もありませんように。

 


グランドサークルツーリング 6/22 ⑩ 救急搬送寸前 

2012-07-06 19:14:43 | 2012北米ツーリング

食事が始まろうとする寸前に、気分不良でダウンしたMさん。

現地ガイドのKojiさんが、右手首の脈を診ようとするのだけれど、脈が取れない。
介護経験のあるFさんに交代しても脈が取れない。 

首の大きな動脈を探して、やっと脈拍の計測ができたけど、なにしろ脈圧が弱いらしい。

心拍数は1分間70回程だし、胸が痛いとか苦しい訳ではないのだけれど、寒気と冷や汗、それに頭のふらつきを訴えているんです。

もう、ホテルのオーナーやレストランスタッフのおばさん(おねぇさんかな? 40代くらいにみえたから、おばさんでいいか)も含めて、食事会場は騒然です。


(そういえば、その時、隣のテーブルにいた外国人夫婦はどうしてたかな? まったく記憶に残っていませんね)

救急車を呼んで、一晩入院させるしか無いのか? でも、言葉の通じないユタの病院で一人置いてけぼりになるし、その上、せっかくのツーリングも当然中止になるよね。

でも、命には代えられないし、救急車を呼ぶかなぁ。Photo   【でも】ばっかりですが。

それを嫌がるMさんは、『大丈夫だから』と言い張りますが、気持ちはわかるけどねぇ。 無理して大事に至ったりすると、大変な事だし。

レストランのおばさんは、「いつでも救急車を呼べるけど、どうするの?」と聞いてくるし。
さて、決断を下さないといけないのだけれど。

突然Mさんが、『痛てて 足がつった』というので、さわってみるとふくらはぎがカチカチに硬直しています。 下腿三頭筋といわれる部分ですね。

足首を曲げる方にゆっくりと力をかけて、筋肉をゆっくりとのばして行きます。同時に、筋肉を圧を加えて、硬直をとってやると、なんとか回復しました。 

ところが、次に太ももが(大腿四頭筋といわれる部分ですね。)、次にもう一方の足のふくらはぎ、そして太もも、脚全体が大変な事になってきました。

これは、水分や塩分が不足した症状で、カチカチに硬直しています。 こりゃあ、痛そうだ。

冷静になれ!慌てるな、俺!

ここで、冷静に症状の分析。って、慌てていなければ、すぐに判る事なんだけど、その場では、なかなか冷静な判断ができなかったんですよ。 
外国でのツーリング中という、特殊な環境だったし。(と言い訳のような)

 めまいでしょ、立ちくらみでしょ。こむら返りなどの筋肉の硬直に、大量の汗でしょう。
 それに、頭痛と吐き気がして、体がだるくて力が入らない、そして集中力の低下

そうか、熱中症の症状そのままじゃないか。 

あまりの暑さで、水分や塩分、糖分などが失われて、脱水症状を起こしかけているんだ。

意識障害や運動障害まで出ているようだと、速効で救急車要請、そして入院させるところですが、この程度なら熱中症としては中度の症状のようだし、一晩様子をみてから判断することでも良さそうです。

そこで、カップに水を貰って、テーブルの上にあった食塩とコーヒー用の砂糖をぶち込んだ簡易スポーツドリンクを作製。 頭を上げられないMさんのために、Hさんがストローで少しずつ飲ませてやります。

一番冷静だったのは、すぐ隣に座っていたYさん。 ビールを楽しんで鱒をメインにした食事もしっかりと食べていましたね。

このあとも、煙草も焼酎も楽しめましたけど、Yさんはその後が大変でした。って、ここらあたりの結末は、また後からブログに書き込みます。

大量に飲まさないといけないのだけど、幸い、アメリカサイズのカップはでかい。
日本のLLサイズは十分にあるんです。 Mさん、良かったねぇ。

コップ2杯のドリンクを飲ませて、少し体調が改善したMさんをベッドで休ませる為に、少し離れたキャビンに連れて行かなければいけません。

症状を心配してくれるレストランスタッフのおばさんに、「救急車はいらないから」と連絡して、現地ガイドのKojiさんが小型の4輪バギーを手配しに行ってくれた。

ホテルのオーナーが運転してきたのは、なんとKawasakiの4輪バギー車。 それに、『一人で歩ける』と介助をいやがるMさんを強引に乗っけて、キャビンまで運びました。

今夜、一晩中介護するのは、同室のHさんです。 頑張ってね。

とりあえず今夜一晩様子を見てみる事

明朝、症状の改善がなかったら、病院に入院になること。 

症状が改善しても、明日1日はバイク禁止、サポートカーで移動すること。

を納得してもらいました。 なかなか、説得は大変でしたけどね。

その後、参加者全員で安全運転と体調管理、特にのどが渇かなくてもこまめに水分補給 !を確認しあって、部屋に戻りました。  

翌日からのツーリングで、一人も脱水症状を訴えるメンバーが出なかったのは、Mさんのおかげなのかもしれませんね。(笑)

さすがに、この間の出来事は、だれも写真をとっていません。 それだけ泡を食っていたと言うことでしょうか。

誰かひとり、記録係を指名しておけば良かったかな。と、今だから言えます。

さて、満天の星でも眺めてから、寝ましょうかね。 ミルキーウェイがきれいな夜です。


グランドサークルツーリング 6/22 ⑨ レッドキャニオンのキャビン

2012-07-06 10:53:13 | 2012北米ツーリング

ブライスキャニオン手前の今夜の宿泊地レッドキャニオンに着きました。 周りを見ても、なんにも無い静かな高原です。  たぶん、標高は2000mを超えている位かと。 涼しいですね。

ハイウェイUs89 89号線とブライスキャニオンに向かう12号線の分岐点の近くです。

ロッジスタイルのレストランとログキャビン風のコテージが並んでいます。

舗装路から右にハンドルを切り、細かい砂利の敷かれたモーテルの敷地に乗り入れるときには、疲れていることもあって立ちゴケが怖くて、ちょっと肩に力が入ります。

Hさんのバイクは、ややエイプ気味のハンドルに、バンス&ハインズのうるさいマフラー。

そのバイクを駐めようと足を着いたとたん、ライディングシューズの靴底部分が、ペロンと剥がれてしまったらしいんです。 

気温の高さで、糊が熔けた訳じゃないでしょうけど。 残念ながら見ていないのだけれど、見ていたら大笑いです。 

その場でゴミ箱行き決定。 Hさんがアメリカに捨ててきたのは、靴とヘルメットと壊れた時計だったかな。

さて、今夜のモーテルは、道路脇にポツンと建っています。遠くになにか建物が見える位で、アメリカの村ってほとんどこんな感じなのでしょう。 

ESTAURANTと大きく書かれた建物の前にバイクを止めて周りを見渡すと、L字形に建てられた木造の山小屋風の建物が、どうやら今夜の宿になるらしい。

今夜の宿の組み合わせは?と、目で訊ねられたので、「昨夜のホテルと同じでいいですか?」と訊ねてみました。 
最初は、日替わりでメンバーを変えていこうかな?と思っていたのだけど、なんだか面倒くさくなってきた。 

それに、誰と組んでも特に支障があるようでもないし。 いびきに歯ぎしり、たばこにお酒、寝言に人間性などなど、すべて問題なし!(笑)   2組の夫婦については、関知しませんけどね。

部屋の鍵をKojiさんに貰って、それぞれのキャビンの前にバイクを移動させたら、ワイヤーロックとディスクロックでバイクを固定。 

まさか、こんな田舎で盗難に遭うとは、とても思えませんけど、契約ですから。
隣のキャビンの外人さん達(今は自分たちが外人なんですけど)のバイクも、なんにも盗難対策なしで駐めてあるし。




部屋は、大きなベッドと洗面所、それにシャワーとトイレが一つになったバスルームだけのシンプルな造りで、なかなかきれいな部屋です。
突き当たりの洗面所には、アメリカらしく、コーヒーメーカーとレギュラーコーヒーのパッケージが置いてありました。

で、あれ?と思うのは、ベッドです。 なんのために、大きな枕が3つも置いてあるんでしょうか? はっきりいって、旅の間、邪魔にしかならなかったのですけどね。

今日一日でかいた大量の汗をシャワーで洗い流して、さっぱりした所で、夕食を取るためにレストランに向かいました。
昼の食事で、おなかはほとんど空いていないのが残念。

レストランの一番奥にテーブルをセットして貰った私たち11名。 今日の感想を、鹿児島弁丸出しで思いっきりしゃべりまくるものだから、まあそのうるさい事と言ったら。 

初めてのアメリカ、初めてのインターステーツ道、初めての経験だらけですから、車で旅行中の隣のテーブルのご夫婦、許してくださいね。


食事の注文でも、肉だ、魚だ、ステーキだ、ビールは、なに、地元の生があるのか?などと一騒動です。 

あまりお腹が空いていない私が注文したのは、「スープ&サラダ」と水。  8$51¢

Mさんも食欲がなさそうで、同じものを注文しました。

料理が運ばれてきましたが、なかなか美味しそうだし、クリームシチュー風の料理だけでも十分すぎる位です。 

Mさんが元気がなさそうなので、「大丈夫? ちょっと元気がなさそうだけど」などと話をしながら食事を取っていると、料理にもてをつけないままで、横になるMさん。

「あれ?どうしたの?大丈夫?。」 具合が悪い人に、大丈夫?って聞くのはおかしいのだけど。

『うん、なんだかふらふらする。』 

「病院から貰ってきた薬は飲んでるの?」 「心臓は苦しくないよね。」 

『ちょっと、誰か私の脈を取ってみて。』

・・・・・・と、大変な騒ぎになってきました。 長くなりそうなので、次回に詳しく。 


グランドサークルツーリング 6/22 ⑧ ザイオン国立公園

2012-07-05 18:45:59 | 2012北米ツーリング

ここで、またまたよくある事件。 St.Georgeの街だったかな?

ザイオン国立公園に向かうために、レストラン駐車場から右折、次の信号で右折、さらに次の信号で右折したのだけど、最後尾タンデムのYさん夫妻が、すぐ前を走るバイクを見失ったようで、ついてこない。

ひぇぇ、電話は持っていないし、ツーリングがはじまったばっかりで行方不明になったらどうしよう。

とりあえず、路肩にバイクを止めて、サポートカーが探してくれるのを待つことにした。

じりじり照りつける太陽と同じように、ジリジリする気持ちで待つこと10分。 まっ赤なダッジのサポートカーとバイクの姿が見えて、一安心。


右折を2回までは、前を走る真っ赤なウルトラについていけたらしいのだけれど、その後見失ったので直進したらしい。

ま、置いて行かれたら、とりあえずまっすぐに走りなさい!とは、言われていたのでしたけど、この場合は×でしたねぇ。

なかなか、マスツーリングをスムーズにやって行くのは、難しいです。

15号ハイウェイから分かれて、景色を楽しんだりしながら、9号線を20マイルほど走っていくと、ザイオン国立公園の入り口につきました。2  

ザイオン・マウントカーメル・ハイウェイと呼ばれている9号線は、国立公園内を通過するきれいな道です。 

ここを通過する車は、ゲートで20弗の通行料を払うのですが、バイクがいくらなのかは、聞き忘れました。 ちいさな木造の小屋のような建物に、大きなアメリカ人が入っているゲートですね。

ここから、ザイオン国立公園を抜けていきます。 目の前には、すごい岩山。何もかも、でかいなぁ。 

道路に沿って、バージンリバーという川が流れているので、緑も豊かです。 これまでの砂漠地帯とは、がらりと雰囲気が変わりますね。

木々の間には、たくさんのキャンピングカー(モーターホーム?)が止めてあるのがみえました。

バイクを走らせている道は、公園の東口ゲートに向かう「ザイオン・マウントカーメル・ハイウェイ」と呼ばれているドライブコースです。

休憩所で、山からのわき水が自由に飲めるようにしてあるところは、日本と同じだなぁと。

岩が崩落して、トンネルの入り口のようになっていますが、そのうちに中が全部抜けてしまって、本当のトンネルのようになるのだそうです。 すごいなぁ。


 

標高2033mの白い岩にマス目のような模様がついたチェカーボード・メサ。 日本だったら、碁盤岩でしょうか。

ザイオンから、レッドキャニオンに向かう途中で、初めての給油です。 

セルフ方式の給油の説明を聞いてから操作するのだけど、あちらこちらで「ポンプが動かない!」の声がして、Kojiさんが走り回っていた。

アメリカでのセルフスタンドは初めての経験なので、日本とはカードを通す向きも違うし、ポンプを外してから油種を選ばないとエラーになるしで、てんやわんや。

3.5ガロンほどの給油をすませてから、また走り出します。値上がりしたとはいえ、1リットルが80円くらいですね。 

走っていると、クチビルが乾いてカサカサになって、目や鼻の中まで乾燥してきますねぇ。  鼻の粘膜が乾いて、若干出血もしているようです。 こりゃあ、半端な乾燥状態じゃないぞ。

休憩のたびに、サポートカーの荷台に積んでいる大きなクーラーボックスに入った冷たい水を飲んでいるのだけど、まだまだ補給が足りないのでしょう。

おしっこの量がだんだん少なくなってきています。 この時点で、ナトリウムや糖分の補給も必要だったのですけどね。

もうすぐ、今夜の宿泊地Red Canyonレッドキャニオンのモーテルに着きます。

今日はあまり距離は走っていないのだけれど(それでも380km程)、初めてのハイウェイ走行と気温の高さで、みんな、だいぶ疲れているみたいですねぇ。

まだまだ元気なMさんですが、この後、大変な事になろうとは。
 


グランドサークルツーリング 6/22 ⑦ バレー オブ ファイヤ

2012-07-04 22:11:07 | 2012北米ツーリング

砂漠をまっすぐに突っ切って走る15号フリーウェイの走行にもようやく慣れ始め、周りの単調な景色にもちょっと飽きてきた頃、脇道の169号地方道に乗り入れました。 緊張感が、ピシッと体を走ります。 こんな表現で判ります?

目的地は、バレー・オブ・ファイヤ州立公園。 片側一車線の道路を、40マイル以上の速度で走ります。 速いなぁ。 ま、対向車なんて、一台も来なかったんですけどね。

砂漠の中に、たった一本だけしかない道を走っていくと、周囲は赤い岩山に変わってきて、その中にぽつんと小さなゲートが見えてきました。

若い係官がいたけど、終日、こんな所で一人で仕事をするって、大変だろうなぁ。って、こんな時、Not of your Business (よけいなお世話だ)っていうんでしたっけ?

こじんまりとした駐車場には、休憩所とバーベキューができるように炉が作ってあるけど、こんな何にも無いところまで、わざわざバーベキューを楽しみに出かけてくるんでしょうかね。

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でも、何もないなんて言ったら、怒られそうです。 なにしろ、ここは1億5千万年前の恐竜の時代に、堆積や浸食や隆起を繰り返してできたらしいですからね。

ジュラ紀や白亜紀なんて、恐竜好きならたまらないかも。

駐車場には、野生の山羊が一匹いて、こちらをじぃっと見ていました。 警戒していたのか、餌を期待していたのか。 

怒らせると怖いぞ!と脅されたので、近寄らないことにしましたが。

ビッグホーン・シープですかねぇ。 へぇぇ、動物園以外では、初めてみましたね。

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ここは、先住民がまつりごとをした場所だと言うことで、壁には壁画も残されていました。

 

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展望台から見える景色も、アメリカに来たぁと感じさせられますが、それにしても暑い。水、

サポートカーの大型クーラーボックスには、よく冷やしたビールと水が何本も入れてあります。 もちろんビール(バドワイザー)はタンデムのリヤシートとホテルに着いた時の一杯用です。

私たちは、水の500mlボトルを1$で買って飲むんですよ。 

ショップでは、1$20¢で売っていました。 

で、飲みきらずにバイクに積んで走ると、次に休憩の時までにはお湯になっているんです。 まいったな。

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Valley of Fireと言われるのは、赤い岩が連なっているので、朝日や夕日を浴びると、燃えているように見えるからなのでしょう。

 









駐車場からしばらく走ったところに、都会から荒野の中に移り住んでいた人がいたようで、記念碑が残っていました。

道路の左手下が住居跡。 それにしても、すごい所です。

これでも、州立公園ですからね。 国立公園になると、どんな規模になるんだろう。Photo_11  













再び、フリーウェイ15号に乗って、St.Geogeの町でお昼ご飯。  

「ハーフ&ハーフ」と頼むと、焼きそばや焼きめし風のが半分づつ、それにおかずが2品選べるシステムでした。

私が選んだのは、焼きそば。 ドリンクは、いちばん小さなカップで注文しましたが、それでも日本のLサイズはありますね。

Harfharf_3

さて、ザイオン国立公園に向かって、スタートです。


グランドサークルツーリング 6/22 ⑥ インターステートフリーウェイ15号

2012-07-04 06:39:09 | 2012北米ツーリング

アメリカ西部の朝です。 厚手のカーテンを開けてみると、窓からは昨日と同じ真っ青な空。  わ! 今日も暑くなりそうだなぁ。

今日から、いよいよグランドサークルを走り始めます。 でも、昨日の暑さを思うと、ちょっと気分もなえ気味なんだけど。 

それでも、腹が減っては・・・とホテル迷路の先のレストランを目指しましたよ。

エレベーターはあちらこちらにあるんだけど、途中階が抜けていたり、目的階まで行かなかったりと、とても判りづらいエレベータで1階のカジノに降りて、カジノを抜けた先のエスカレータで2階に上がってやっと朝食会場のレストランに到着。
なんて、判りづらいホテルなんだろう。
文章も判りづらいと、イライラしますね。

そうそう、昨夜程じゃないけど、カジノはまだまだにぎやかでした。

朝食を取りながら、今日のルートや注意点の打ち合わせのはずだったのだけど、誰も地図を持ってきていないし。 仕方がないので、出発前に駐車場でもう一度ルートを確認することになりました。 なんてこったぃ。

迷路のようなホテルのエスカレータや階段をクリヤして部屋に戻ったのだけど、レストランに帽子を忘れてしまった。 出発時刻が迫っているのにね。 

なんてこったぃ。

走り出す前から、汗をかきたくないっ。  でも、みんなを待たせると申し訳ないし。

で・・・朝から、汗が拭いても拭いても、流れてくる羽目になりました。

レストランに到着すると、受付のおねぇさんと保安要員の厳ついお兄さんが「何か?」みたいな顔でお迎え。 

それでもなんとか通じるもので、 Forgot my cap!だけで通じたようで、笑いながら渡してくれた。 サンクスです。お別れは、聞き慣れたHave a nice day!

置き忘れたのだから、正しくはmisplace  my capなんでしょうけどね。 その場では、さび付いたメモリーからは、そんな単語は出てきません。

荷物を持って急いでバイクの所に行ったら、なんだ、一番乗りじゃないか。そんなに急がなくてもよかったのに。

なんてこったぃ。

がっくし

Kojiさんのサポートカーは、ダッジのピックアップ。

今日はバイク運搬用のトレーラーを引いてきています。

ハーレー3台までピックアップできるらしく、こちらでは2500$ほどで買えるらしいんですよ。

なんだか、日本と比べるとうらやましいぞ。

昨日のハーレーショップには、ハーレー純正のトライクが置いてあったし。 

サポートカーに荷物を積み込んで、お互いのバイクをつないでいたワイヤーロックとディスクロック、ハンドルロック、エンジンキーロックを外したら、やっと出発準備完了です。 保険をかけてあるとはいえ、盗まれると大変ですからねぇ。

駐車場から、モノレールの線路の下をくぐって、一般道へゆっくりと進入して行きます。なにしろ、赤信号右折とか左折とかになれていませんからね。  

左折の赤矢印は、どういう意味の信号なんでしょうか。聞いたような気もするけど、忘れてしまった。

15号フリーウェイに乗ると、最初はサポートカーが60マイル/時くらいで先導してくれて、だんだんと速度に慣れてきたら制限速度の75マイル近くで走ってくれます。

しばらく走ると、周りは広大な砂漠に変わりました。

 「二つの祖国」や「山河燃」、「99年の愛 ~JAPANESE AMERICANS~」で取り上げられたマンザナー強制収容所はこんな所だったのかなぁと思わされるような、荒涼とした風景でした。 

ネバダの道は、ほんとうにまっすぐです。 北海道の直線路を10も20もつなげたような道ですね。  

少しの違いはあるんだけど、基本的には変化に乏しい景色がどこまでも続きます。 それに、町なんてほとんどないし。 

次の町まで50マイルね!なんて、すごいところに来てしまいました。 

フリーウェイの対向車線は、500m程も離れた所を走っているんですね。 

しかも、道路の周りには1車線分くらいの幅のセーフティゾーンがあって、そこは路面がガタガタ。

なので、もし車の運転中に居眠りなどをして道路からはずれても、振動ですぐに目が覚めるようにしてあるのでしょう。

事故は起きるものとして考えて、そのリスクをどのように減らすかと言った、安全についての考え方の違いでしょうね。 日本、ちまちま過ぎです。 

それにしても、70マイルほどの速度で長時間走り続ける私たちの一団を、乗用車やトラックが10マイルから15マイルほどの速度差で追い抜いて行きます。

昨日、上空から見た景色を走っているわけで、前後左右とも遙か彼方まで砂漠がつづいています。 言葉で表現のしようがないですね。 わかものたちが使う「やばい」という表現が一番便利かもしれません。

さて、そろそろ15号フリーウェイから離れて、ちょっと寄り道、Valley of Fire州立公園です