8月29日の南日本新聞より
世界一周 カナダ横断中の、通山さんの記事が掲載されました。
通山健 3・11を伝える旅 11
先日の「セカホン」世界行ってみたらこんな所だったでも、カナダを取り上げてましたね。
8月28日時点の位置は、アンカレッジまでおよそ1000kmの地点、ユーコン準州ホワイトホースだそうです。
以下、掲載の全文。
5月に渡米、世界一周の旅を再開しました。オートバイを預けていたマイアミ近くの町を出発し、米国東部を北上。 鹿児島県と姉妹盟約を結ぶジョージア州のアトランタ、ワシントン、ニューヨークなどを経由してカナダに入り、北米大陸の北西端にあるアラスカを目指し、カナダを東から西へ横断しています。
今(8月15日)、ロッキー山脈の東に位置するアルバータ州エドモントンにいます。 人口は60万人ほどの、カナダではかなり大きな町です。 走行距離は旅再開後だけで約6000キロ。 鹿児島から北海道の稚内までを1往復以上した計算です。
フリーウェー(高速道路)を走っていると町が次々に現れるアメリカとは違い、カナダは壮大な自然が広がり、ツーリングのだいご味があります。 一般道を走っていますが、制限速度はなんと時速100キロ。
東部と西部で風景は大きく異なり、五大湖の一つ、スペリオル湖沿いは針葉樹林や湖が多く、西部に入ると一転、牧草地が360度見渡す限り果てしなく広がっている具合です。
目的地のアラスカ州アンカレジ(米国)まで残り3千キロ。 これから向かうカナダ北部のユーコン準州、アラスカ州はもう最低気温が10度以下まで下がっている所があります。 天候とにらめっこしながら、8月中のアンカレジ到着を目指しています。
ところで、ニューヨークでは東日本大震災の被災地に支援を続ける日本人や和太鼓愛好会の人たちに会いました。 3月にいったん帰国した際に撮影した岩手県陸前高田市の写真や、戸羽太市長のビデオメッセージを見てもらいました。
震災は3年前のことになりますが、今年の3月もアメリカの各地で東北支援のチャリティイベントなどが開かれたと聞きました。 道中に立ち寄ったバイク店でも「東北から米国西海岸に流れ着いたハーレーダビッドソンが、ミルウォーキーのハーレー博物館に飾ってあるよ」「いま被災地はどうなってるの」などと話題に上ります。
海外の人たちが「3.11」を忘れないでいてくれることはありがたく、これからも機会を見つけては東北のことを伝えていきたいと思っています。 ◆随時掲載