一時期、三菱パジェロや日産サファリ、TOYOTAランクルなど、RVがすごく売れてましたが。
時代なので仕方がないのでしょうけど、近頃はスタイリングは他社の車と似たり寄ったりでも、燃費が良ければすべてよし!みたいな車ばっかりが売れているようです。[E:coldsweats02]
パリダカールラリーでパジェロで大活躍した、元三菱社員 篠塚健次郎の『ラリー バカ一代』を読んでいました。
その中に、アフリカの砂漠をパジェロや日産車で走っているときのエピソードが書かれています。
そう言えば、北米ツーリングでも、似たような事例がありましたねぇ。
※ 太陽が昇ると同時に、砂漠は40度を超える熱砂となり、吹く風は粘膜をあっさりと干上がらせる。
ツーリングの1日目、西部の気候に慣れていないままで走り出したのだけど、目が渇く、鼻の奥が渇く、クチビルがカサカサになる等には、驚かされました。
水で濡らしたバンダナなんて、文字通り、ほんの一時しのぎにしかならないんだから。
最終日のモハーベ砂漠ランも、日本では体験できない得難いものでした。
※ レースでまず気をつけなければならないのが、水分の補給だ。4リットル入りのポリタンクに入っている水をチューブで補給するのだが、空気が乾燥しているのでジットリ汗を感じることがないため、うっかりすると水を飲み忘れて脱水症状を起こしかねない。
1日目は、ラスベガスから、ファイヤーオブバレー(火の谷なんて、名前からして、凄そうだし)、ザイオン国立公園、レッドロックキャニオンまでバイクをはしらせたのだけど、汗を感じないんですね。
走り出す前に、水の補給については、ツアーガイドからさんざん言われていたのですけどねぇ。
やはり、宿に着いた頃には、メンバーの数人が脱水症状を訴えていました。
『増さん』が一晩ぐったりしていたのは、この部屋と同じ配置の奥のベッドでしたね。 [E:coldsweats01]
そして、体調不良を訴えたのは、風邪気味で毎朝辛そうな顔で起きてきていた『ふくあんさん』もいたんだったな。
※ やはり一番怖いのは事故だ。事故は一瞬の隙をついて襲ってくる。残念ながら僕は4回も事故っている。 いまだに元気なのが不思議なくらいだ。
土漠での転倒。 砂丘越えでのスタック。 岩を踏んでのパンクやバースト。車同士の衝突。 転倒による発火。 動物との接触。 ---- 略 ----。
とにかく、あらゆる不測の事態が待ち構えているのだ。
集団で走行しているときには起きなかったのだけど、フリー走行区間になったときに事故は起こりましたね。
ゆるい右カーブでの転倒で、居眠りか、脇見か、運転操作ミスなのか、原因はわからないのだけど、これには困った。
あらかじめ打ち合わせておいた集合地点で、心配しながら待つこと2時間。
病院で処置や今後の対応が決まるまでに3時間の時間を費やしたのでした。
携帯電話がつながらないんですよねぇ。
命にかかわるような事故でなかったし、後になって障害が残るような怪我でもなかったので良かったのだけど。
それに、今考えてみても、無制限の保険に入っていて良かったですねぇ。
※ 真夜中、まったく明かりのない地を走り抜けるとき、見えるのは自らのライトに照らされた目の前の空間だけ。
砂漠を走っているのに深い森を、あるいは深海を進んでいるような錯覚と恐怖を覚える。
ユタのブランデンブルグの病院から、宿泊地のメキシカンハットまで、夜中に先導もなしで走ったときが、これと同じ状況でした。
8台のバイクで左右に岩石の荒れ地が拡がる中を通る州道を80kmほど走ったのだけど、明かりは周りの闇に吸い取られて、目の前の空間がほんの少し見えるだけでしたね。
それでも、もう一度チャンスがあれば、走りたい気持ちはありますねぇ。
懲りない人ですねぇ。[E:smile]