お盆になると、霧島市(福山町)にある義母の墓参りと、いちき串木野市にあるご先祖様の墓参りに車を走らせるのが恒例です。
子供の頃は、庭の木戸のところで「迎え火」を焚いて、ご先祖様の霊をお迎えしていたような記憶が残っているのですが、まだ田舎ではそのような風習は残っているのでしょうね。
胡瓜と茄子を馬と牛に見立てた「精霊馬」は、串木野の実家ではやっていませんでした。 鹿児島でも、普通に行われている風習なのでしょうか。
胡瓜の馬に乗って、早く此所に帰って来てください。 そしてお盆が終わったら、茄子の牛にのって、のんびりと浄土に戻って行ってくださいねと言った願いが込められていると言いますね。
迎え火の代わりに、家紋入りの提灯に火を入れて縁側につるしました。 たぶん、家紋を見かけて、迷わずに家まで来れたのじゃないかと思います。[E:coldsweats01]
海岸の砂丘の松林にある墓所には、夕方、陽が沈む頃になると、地域の人たちが線香や提灯を持って墓参りに訪れます。
夜になって、それぞれの家の墓に提灯が灯されると、ちょっと幻想的な風景に。
今年、初盆を迎える家では、頂いた全部の提灯に火を入れてお墓の周りにつるすので、もの悲しくも華やかなお盆の風景になります。
14日の夜は初盆の家をのぞいて、わりに早めに墓所から引き上げるのですが、15日の夜は少し遅くまでお墓に残っているのが地域の風習です。
お墓に、米粉で作ったちいさなお団子をお供えするのも、鹿児島の風習なのでしょう。
昨年は何事もなかったのだけれど、今年は弟の嫁さんの父上の初盆です。 身近な人が、ぽつりぽつりといなくなってしまうのは、寂しいですね。