できました。
サムソナイトのスーツケースのキャスターが、旅行中に壊れてきたと娘からの連絡。
スーツケースを引いていると、破砕されたゴムの破片が床にボロボロ散らばっていたらしいのです。
基本、古いスーツケースは廃棄処分にするのですが、本体自体は凹んでもいないし傷んでもいなくて、痛んでいるのはキャ
スターのゴムだけなので、廃棄処分はもったいない。
専門店に修理を頼むと、一カ所あたり¥8kから¥10k位もかかるらしいし、Webで調べてみると自分で修理した記事がいっぱい載っている。
じゃあ!って事で、キャスターの交換に取りかかってみました。
一番の問題は、同一サイズのキャスターが見つからない事。
このスーツケースは古い型なので、キャスターには直径が32mmの小さめの物が使われています。
しかも、アクスルシャフトの穴径は6mmと、現行機種と同じサイズだし。
WebでもDIY店でも探したのだけど、なかなか探せません。
あっちこっち探し回って、直径32mmでシャフトの通る穴径は5mmのものがやっと見つかった。
6mm穴の物が欲しかったのだけど、しかたがない!、これで手を打つことにした。
そのほかにも、シャフトに使うステンレスボルトや平ワッシャ、スプリングワッシャなどを準備。
でも、スプリングワッシャは使わなかったので、¥2×8枚=¥16はそのままジャンクボックスに移動です。
作業開始
① 古いキャスターを取り外す
Webのやり方で多かったのは、周りのゴムを切り取ってから、鉄工ノコでシャフトを10分くらいかけて切断するという方法。
1カ所だけやってみましたが、これはなかなか大変です。
周りのゴムを切り取るのも大変だし、シャフトをゴリゴリと鉄工ノコで切断するのも大変でした。
で、電動ドリルを使うと。
シャフトの軸を4.5mmか5mmのドリルでドリリングすると、簡単にシャフトを抜くことができます。
このとき、機械油などを切削油として使うと、ドリル刃先の切れも落ちないし切りくずの飛散も防げます。
② 新しいキャスターをはめ込む。
新しいキャスターの両側に平ワッシャーを入れて、ステンレスボルトをセットします。
このとき、平ワッシャーが落ちないようにはめ込むのはなかなか難しいので、セロハンテープなどで貼り付けておくと、簡単にはめることができます。
ボルトを通す部分を、+にカットを入れておくと、テープが残ったりせずに剥がれます。
③ キャスターがスムーズに回る位置まで緩み止めナットを締める。
締め込む前に、キャスターのシャフト穴にグリースをスプレーしておきました。
ちょっと汚れが心配なんだけど、そのときはそのとき。
ナットを入れる前に、ボルトに緩み止めでおなじみの【ロックタイト】を塗っておくと安心です。
④ 余ったボルトの切断。
ステンレス用の金ノコ刃で、ボルトのナットの端に沿って切っていきます。
ノコ刃は、ホルダーにセットしたほうが、楽に切断できますが、ホルダーなしでも十分切断できます。
最初でボルトを必要な長さに切ってから使うという手もあるのですけど、切断して変形したネジを修正するためには、
ステンレス用のダイスが必要になるのですけど、そんなもの持っていないし。
普通の鉄製ボルトのねじ切りなら、タップもダイスも持っているんですけどねぇ。
⑤ あとは、鉄工ヤスリで切り口を整えたら終了です。 ディスクグラインダーがあると、もっと作業は早くできますけどね。
これで完成です。
オリジナルのキャスターの接地面は柔らかいゴムで覆われていたのだけど、こちらは硬質ゴムのままなので、
スーツケースを引く時に、すこしゴロゴロ感があるかもしれません。 ま、DIYと言うことでご勘弁(..;)
それに、動かない物が動くようになったり、使えないと思っていた物が復活したりすると、嬉しいんです。