大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

テスター収納箱

2011-05-26 16:58:59 | Weblog
これもY氏からもらった。 この人はどんな仕事をして来た人だろうか。 電気関係で使う道具。 これはテスターを入れる木製の外箱です。 今ならボール紙かプラスチック 或いは人工皮を使う所だ。 この箱は スプルースの様な 良く目の通った材を使い 3枚組み継で作っている。 更に蓋は1枚板を丁番で止めている。 更に注目すべきは この1枚板の蓋では 後で反りが来ると思ったのだろう 木口に端ばみを入れている。 結構手に込んだ仕事だ。 わずか6.5ミリの板の木口に溝を突き そこに2.5ミリの材を嵌め込んで 反り止めとしているのだ。 それに真鍮製の持ち手も相当良い物を使ってる。 テスターの箱にこれほど手を 掛けるか。 驚くべき 桜電気の製品ではないだろうか。
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ヤットコ類の勢揃い

2011-05-26 16:41:14 | Weblog
これもY氏が私にくれた物。 何に使う物か判らない。 掴み道具だと思うが 形が似てるから ヤットコ類としておいた。 何か鼈甲細工に使う道具 或いは 眼鏡製作に使う道具かな とか想像するが 全くピントはずれかも知れない。 だから何に使うと言う当ても無く ただ錆を落として 油を引き 錆びない様に 大切に引き出しにしまうという事になる。  普通の人なら 汚いから捨ててしまおうとなるが そうも行くまい。 そして時々取り出して これは何となく面白い形だと 思いながら眺める。
そんな所だろうか。
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叩き鑿  銘 なし

2011-05-26 16:30:01 | Weblog
これも 一緒にもらった。 いわゆる向待鑿という物だろう。 錆びてはいるがそれ程減って無い様だ。 少し研ぎ直して見た。 元は刃先が二段研ぎに成っていた。 刃先の欠けを防ぎ刃持ちを良くする工夫だろうか。 銘を探したが何も無かった。 そう言う鑿は多い。 刃と柄が一直線では無く 少し曲がっている様だ。 これだと 打撃が真っ直ぐに刃先に伝わらず 不味いと思うが。 錆びてはいるが そんなに古い物では無い様に思う。 大工なら ある程度名のある道具を使ったと思う。 だからこれは大工の持ち物かどうか判らない。 これは整備すればまだ使えると思う。 似た物は他にも持っているが これも使える程度に整備して 出来れば使って見よう。
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厚鑿 刃幅一寸四分 銘 不明

2011-05-26 16:04:38 | Weblog
この所 暫く大好きな骨董市にも行って無い。 残念と嘆いてもしかない。 標題の道具蒐集の話題が無くて困っていたが、つい最近 近所に住むY氏の家具修理を手伝った所どう思ったか 古い道具を私にくれた。 
まあ 無償でやってあげたのが良かったのだろう。 此処にその幾つかを紹介したい。
これは 大工の使う厚刃の鑿らしい。 既に使い込まれて 刃の形も崩れていたがやっと此処まで修正した。 まだ仮研ぎ状態。 銘は刃裏に有ったらしいが 既に研ぎ減って見えない。 此処まで使い込めば、柄も交換したと思うがまだ それ程減って無いようだ。 日本家屋の軸組み工法であれば 刻み仕事は必須の物なので、鑿は相当酷使されたろう。 だからこの程度使い込むのにそれ程時間は掛からないだろう。 多分2年ないし3年と言う所か。 多分Y氏が使った物ではなくて、誰かにもらった物だろう。
もう使えないかも知れないが もう少し綺麗に研ぎなして 出来れば切れ味も試して見たいと思っている。
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