この鑿は以前一度ブログにも載せた。 我家の向かい側に有る公団住宅が立替になる。 暫く再入居まで引越しを迫られた人達がいた。 慌てて家財道具を整理して近所に引越して行った。 その中には 元大工だと言う人もいた。 人助けをしているNPOが有り、そこに電話が有って道具を引き取ってくれと言う話が来た。 この人はもう仕事はしないと言う。 そこで私が出向いて 道具箱3箱の道具をもらった。 中にこの鑿達がいた。 鑿巻きや手拭に巻かれて相当錆びた鑿だった。 そこで 錆を落として 少し研いで化粧してやった。 しかし普段 大工の使う叩き鑿は使わないので、 研いでもすぐ錆びて困っていた。 今回偶然知り合った人に この鑿4本を嫁に出す事にした。 鑿を使う仕事なので 役立つかも知れない。 研がれてチビテ無くなっても、道具で有れば仕方有るまい。 我家で錆びて 邪険にされるよりは、良いと思う。 有名な鍛冶屋の物では無いかも知れないが、色々使い道は 有るだろう。 高価な物をびくびくしながら使うより 惜しげも無くて良い。 頑張って 働いてこい鑿達よ。
これで 湯沢鉋と思われる物は総てだ。 確か富岡八幡宮骨董市で買った物だと思う。 良く見ると これは脇取り鉋左勝手だね。 うかつにも 刃の右側のこばをすり落としてしまった。 この鉋が一番湯沢鉋の特徴を持っているかも知れない。 槌目の跡が見える。 刃幅45ミリ まだそれ程使われた形跡は無い。 少し使って見たが余り切れなかった様に思う。 暫く仕舞って有ったが、湯沢鉋の件で 探し出して今回 並べて紹介して見た。 今まで興味なく、湯沢鉋の実力は知らないが、 これから色々 調整して 少し使いこんで見たいとかんがえている。