大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0072 鉋刃 銘 ちょぼ助(八分)

2020-01-20 20:12:10 | Weblog
この鉋は10年以上前に町田骨董市で入手した。 刃は錆を落として 少し研ぎ直して、そのまま台に挿入して引出に仕舞って置いた。 それ程錆は出て無い。 最初この銘の読み方は良く判ら無かった。 ある時京都の大工さんのブログを見て これはちょぼ助と読むと知った。 その記事の中に このちょぼ助は井本製作所の物だと言う記述が有った。 しかしその鉋刃の写真を見ると確かに 銘はちょぼ助では有るが、 字体も刃の作りも
私の手に入れたちよぼ助とは全く違う物の様だ。  そこで今回刃を台から抜き取って ここに掲載して見た。  刃幅69ミリ 全長70ミリで 相当使い込んでいるが まだ少し使えると思う。 ちょぼ助の下に 何か花押の様な物が有り 更に下には 丸の中に何かある様だが 消えていて不明。 刃の頭は尖がりの有る古い作りの感じだ。 刃は比較的研ぎ易い様に思う。
助の文字の下の部分まで 鋼が付けて有り さすがにここまでは使えないだろうが、随分丁寧に作られた鉋刃の様に思う。

台は長台だが これを切って普通台にして使える様に整備して見ようかと思っている。 果たしてこの鉋刃は何処で作られた物だろうか。 井本は関西のメーカだが井本製作所がどこかの鍛冶屋に作らせた物なら 多分関西の鍛冶屋だろうと思うが、今の所何も手掛かり無く不明。 

この鉋は入手して一度も使う事無く 仕舞い込まれていたので、記念に一度は使って見て切れ味を確認してまた報告出来ればと考えている。

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