大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0553 二枚刃平鉋 銘 風雲児

2015-12-01 17:41:44 | Weblog
町田骨董市にやって来た。 天気も良く割と暖かい。 人手も結構多い。これでもまだ10時
前だ。 着物や布地を売る業者の脇をすり抜けて裏手に廻り、いつもの業者からこの鉋を
二丁購入した。 二丁で千円だった。 じっくりと見て選ぶと言う程に鉋は無くて、結局
そこに有る二丁を買った。 この手の道具はめっきり少なくなった。 この鉋には台頭に
荒カンナと書いた紙が貼って有った。 これは業者が貼った物では無いだろう。
そんな面倒な事はしないと思う。 しかし荒カンナなんて 今時使う人は居ない。
殆ど機械で削り最後に仕上鉋を掛ける程度が一般的で 荒カンナを使い平面を出す様な仕事
では 時間が掛かり商売にはならないだろう。  荒鉋で表面を仕上げるとしたら相当昔の
話と思う。  だとすればこの鉋は古い物だろうか。 
台は相当枯れた色をしているが それ程古いとも思われない。 表面に何か塗ったのでは?
荒鉋はかなり激しく使うから、なまじの刃物では持たない。 切れる物を荒鉋に廻すと言う
話を聞いた事が有り 切れるかも知れないと期待して買って見たが 研いだ感触では普通の
切れだろうと思う。 これから台を調整して試し削りする予定。 風雲児の銘も初めて見る
物で 何処で作られた物か不明。 いずれ調べて判れば また書き足そう。 裏刃もついて
台もしっかりしていて500円と考えれば 普通に切れればそれで良しとして置こう。 

台を均して 刃を研ぎ直して削って見た。 この刃はかなり丸刃に研がれて折り 修正が
難しい。 何度か研ぎ直して行くと結構良く削れる鉋の様だ。 さすが荒鉋に選ぶだけの
事はある。 これなら結構使える鉋の様に思う。 台を削り直してしばらくしたらもう相当に
狂っていた。 今は乾燥する時期だし まだ狂いが出る様に思う。小型で切れる鉋に巡り合う
と嬉しい物だ。

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