大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0461 喜秀鉋の削り

2016-10-17 13:39:51 | Weblog
この鉋はボロの台に入っていた。 色々調整して、使って見ると良く切れる鉋の様だ。 そこで台を打ち新しい台に仕込んで見た。 この茶色い材は南洋材の様だ。 パレットの台だったと聞いているが、出所は定かでは無い。 台は幅が足りないので、茶色い材自体も真中で貼り合せて有る。 それでもまだ幅が不足なので両脇に樫の木を貼り付けている。 この茶色の材はすごく油気の多い材だ。 シンナーで拭いて油気を取って貼り合せている。 それでも接着が良く無い様だ。 刃を挿入して 叩いていると、 台頭側の材が剥がれてしまった。 強い力で押されるからだろう。 急いで瞬間接着剤を流し込み応急修理した。 それでももたないと考えて、竹釘を打って補強した。 更に頭部にハシバミを 下端には契りを入れて有る。 この台は色々問題が有って出来ればもう一度作り直したい気分だ。 やっと何とか使える状態になったので、少し使って見た。 これが結構良く切れる。 引きが非常に軽い。 喜秀は何処のどう言う鍛冶屋が作った物なのか判らない。 今迄色々 使った中でも良く切れる鉋の一つだと思う。その内また時間が取れたら台を打ち直して本格的に使って見たい。でもこの白と茶色のストライプも悪くない。 そこら辺りに転がる硬そうな材をかき集めて鉋台にしているが やはり適材適所は有りそうだ。
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0406 中惣鉋の台打ち

2016-10-16 22:39:38 | Weblog
以前から 中惣鉋刃は良いと聞いており、いずれは台を打ち直して 整備して削って見たいと考えていた。 その機会はなかなか巡って来なかった。 最近近所の公園のまてばしいの木を伐採した。 その枝をもらい 水に漬けてあく抜きして 乾燥していた。 木口にはボンドを塗って置いたが やはり少し割れが入っている。 節の様な所もある。 それでもこの材を使い台打ちして見た。 結構硬い材で 穴掘りには苦労した。 やっと掘り上がり 亜麻仁油を塗って乾燥中。 刃を入れて馴染ませている所。 さあこれで上手く削れるだろうか。 少し赤っぽい ピンクっぽい色の材だ。 果たして反りや捻じれが無く 安定するかどうか様子を見ているが、早く削って見たいと思っている。  折角なのでもう少し良い材をおごってやるべきだったかも知れない。  上手く削れたらまた紹介したい。

台を均して削って見るとやはり、上手く削れる様だ。 しかしこの所晴天で乾燥するのか、台の狂いが結構ある。 今日はかなり台を直した。 毎回こんなんでは、削る前に嫌になってしまうよ。 まあ真面な鉋台では無いから仕方あるまい。 今日は台を慣らして終わり。 明日時間が有れば削って見ようか。 暫くはこんな調子だろう。 10/27 
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0406 中惣鉋の削り

2016-10-16 22:32:14 | Weblog
この鉋での削りは一度 出したかも知れない。 最初は余り印象の良い鉋では無かったが、良い鉋だという評判を信じて色々 やっていると、何となく切れる様になって来た。 今回も研ぎ直して、削って見ると結構行ける様に思う。 しかし この台は頭部が割れた物を修理しており、今一安定しない。 それでも切れることが判ったので、いずれ台を打ち直してやろうと思っている。  
 
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0589 影利鉋の台打ち

2016-10-14 14:37:27 | Weblog
この鉋は以前 町田骨董市で手に入れた。 使って見るとそこそこ切れる鉋だと思う。 台は木裏を台下端にした仕込みで、 毎回調整しないと台が動く様だ。 思い切って台を打ち直す事にした。  この材料は 以前は忠宗と言う刃が入った長台鉋だった。 それを流用する事にした。   台の頭の部分を切り落として、刃が挿入された部分をの木端返しを鑿で取り去る。 そこに今切り取った頭の材をはめ込む様にして 台を作った。 台尻に変な溝が有るのは 以前の木端返しの名残だ。 台が出来たので 刃を仕込んで見た。 既に枯れた材なのでそれ程狂わないと思う。 今回は 手元が狂い 少し緩く出来たので 表馴染みに別材を貼り付けて対応した。 今回も一枚刃の鉋に仕立てた。 刃を挿入してOILを塗り 乾燥待ちの状態。 刃を馴染ませたら、下端を調整して削って見よう。 台を打つのは勉強になるし、楽しくもある。  慣れて来たから約半日で出来るかな。 
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0228 みかさ鉋の削り

2016-10-11 21:18:25 | Weblog
これも 集めた鉋の見直しの一環だ。 余り印象の良くない鉋だったが、台を入れ替えて 研ぎ直すと見違える様だ。  残念なのは銘が上手く読めない事だ。 薄刃なので 案外古い物なのかも知れない。  研ぎ直すと針葉樹は良く切れた。 これならまあ満足だ。

その後色々調べた結果 銘は みかさ と読むのだろうと判断した。 先日富岡八幡骨董市に行くと 同じ銘の長台鉋が出て居た。 蒐集した鉋と同じ銘の物を見るのは珍しい事だ。 まあよく見かける物意外だが。 自分でも同じ物はなるべく買わない様にしているが、忘れる事も有る。 最近はスマホで記録を確認する様にしている。(2016-12-30) 
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0148 忠宗鉋の削り

2016-10-11 21:01:19 | Weblog
先日骨董市でもらって来た鉋台に、この忠宗を仕込んで有った。 それまでは一度も削った事は無い。 思った通り最初は上手く削れ無い。 研ぎも良くないのだが、修理した台がやはり外に膨れて来る様だ。 刃の挿入した圧力が掛かるから仕方ない。 その後も徐々に捻じれも出て来た。 それを直しながら時々削って見る。 材は2×4材 柾目の面を削る。 研ぎ直した後は 結構艶の有る削りが出来る。 だが引きは軽く無い。 切れない刃を引いてるみたいだ。  その内にこの程度は削れる様になって来た。 まだ薄削りの段階では無い。 忠宗が使える刃なのか確認している段階だ。 まあ一応使えるだろう。 もう少し台と刃を見直せば更に良くなると期待している。  この所やっと秋雨が終り これから乾燥の季節だろう。 また台も狂って来るだろう。 今までは カビを拭き取るのに往生したが、これからは乾燥に注意の季節だ。  

こうして集めた鉋を取り出して鉋削りしていると、今年も暮れて行くのかも知れない。 それにこれ駄目鉋と思った物も 大半は切れる鉋になって行く。 判断が甘いのか、鉋とは本来切れる様に出来ている物なのか。 切れれば手放すのは惜しいと思う。
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0541 平鉋 東京山正

2016-10-10 22:29:43 | Weblog
今日 引出からこの鉋を出して来て、研ぎ直して 使って見ると結構切れる様だ。今迄何度か研いで試し削りしていたが、思わしく無かった。 こいつは駄目鉋だと思っていたが、えらい思い違いだったかも知れない。 まだ2個位 錆跡が有って 鉋屑は割れているので、写真で見せるのは恥かしい状態だ。 しかし何時か忘れたが、台も打ち整備して有った。 もう後は刃を研ぎ直すだけだったので、段々と良くなって来たのだろう。 一般にこの薄刃の鉋は どう言おう職人が使った物か知らないが、この鉋については、薄い汚い長台鉋だった。 箪笥職人辺りが使った物だろうか。  手入れも悪く長く放置して錆が全身に廻った状態で 此処まで復帰するのに 随分時間が掛かった。 この錆跡が取れて 上手く削れたらまた紹介しよう。  去年の夏暑い時に 靖国神社骨董市で手に入れた物だ。 今年も夏は終わり 何だか急に涼しくなって来た。 もう鉋の裏出しは注意が必要だ。 現に今日 裏出しした1枚は割れが 入ったかも知れない。 そんな季節が巡って来たか。
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0148 二枚刃平鉋 銘 忠宗

2016-10-06 21:21:26 | Weblog
この鉋は 流通センター骨董市で 購入した。 二丁買った鉋の一つだ。 長台の鉋だが 台が良く無くて 買ったままそのまま仕舞って有った。 このままでは使えないので、今回手に入れた鉋台に入れて 使う事にした。 少しつツ背の馴染の部分を削って 仕込むのに半日掛かってしまった。 少し刃が短いが 上手く仕込めた。 これで刃口も広いので少し詰めた。 刃を研ぎ直して研いで見ると 切れそうでは有るが、まだ下端の調整が不十分だ。 さてどうなるかな。 忠宗に付いての情報は無い。 何となくだが関西で作られた物の様に思うが何の根拠も無い。 今回は 長台から普通台に替わり 使える鉋となったので、普段使って見たいな。
 
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台頭割れた鉋台の修理

2016-10-06 11:56:19 | Weblog
先日町田骨董市で業者からもらった鉋台は 頭部に割れが有った。 まあだからくれたんだろう。 そこでネットで見ると普通はボルトを通して締め付ける修理が多い様だ。 それだと木と鉄の組み合わせで錆びると始末が悪い。 今回は台頭に端バメを入れて 台下端には契りを
入れる修理を試みた。 強い力で押されるから持つかどうか不明だがこれなら、削れるし何か有っても再修理も出来るだろう。  仕上がるとこんな感じになる。 これからこの台に入れる刃を探している。  
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0339  一枚刃平鉋 銘 菊王

2016-10-05 23:53:40 | Weblog
この鉋は大和骨董市で入手した物で、5年位前の事だ。 台の反対側に彫って刃を挿げて見たが どうも上手く削れない。 そのまま放置していた。 最近取り出して 新たな台を打って見た。 この台も昔 長台鉋だった古い台で放置して有った物を活用した。 台頭の方を切り取り 刃が挿入して有った掘り込み部分を整形して埋め戻した。 その後手押しと自動で整形した物を作り再利用した。

だから見ると台尻側が変な気のブロックで繕って有ると思う。 使える適当な材が無いのと、古台の有効活用を含めてどうなるか試して見た。 白ボンドで接着したので 若干動くかも知れない。  刃が短いのでこの薄い台で丁度良い。

取敢えず1枚刃平鉋に仕立てて少し使って見たが 上手く切れた。 だけど余り良い刃では無い様な気がする。  残念だけれど 刃先が鋭く研げない様に思う。 私の研ぎが良くないのかも知れないが、一応使えると言う程度の切れ味だ。 まあ台打ちの練習と思えば良い。
古台は乾燥して 若干もろく 硬くなっていて 穴掘りに苦労した。 やはり材は新しい物が良さそうだ。 色々勉強になった。(2016-2-12)

鉋再評価中。 この鉋打った台が良くない。古台を再利用したが やはり動く。 かなり廻りを削ったのが良く無かったか。 兎に角もう一度台下端を削り直した。 それで刃も研ぎ直すと 普通に良く切れる鉋になった。 これならまあまあだろう。 まだ薄削りは無理だ。 だけどもう少し刃を研ぎ直して台を細かく調整すれば良いと思う。 今回は鉋削りの写真は載せない。 まだそこま行ってないから。 (2016-10-5)
 
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