さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

姨捨の棚田 ~「更級日記」2

2024年07月03日 | 関東甲信越


姨捨駅を出る。前回ここを通過したとき、素晴らしい景色のなかを歩いて上山田温泉
まで歩くのもいいな、と思ったのですが、そんときゃあいにくの雨模様。今回は晴天に
恵まれて歩きます。


たくさんの棚田に一定の水位を保つのは大変な技術と絶え間ない世話がいるでしょう。
水田の下層には暗渠があって水量を調節しているそうです。


こちらに広がる平野は善光寺平というそうです。その真ん中に千曲川が流れている。


あちこちに棚田の世話をして働いている人たちがいましたよ。


田植え機できれいに植えたのでしょう。むかしは手作業でひとつひとつ。腰が痛く
なりそう&気が遠くなりそうw


降りていく道なので少し楽ちん♪


田んぼは斜め上から見るときれいな芝生のように緑。(^益^)w

文学少女の主人公は念願の都生活が始まったわけだが、最初に住んだ三条のあたりは
森のように木が鬱蒼としていて山の中みたいだと言っています。そのあとに移り住んだ
東山もそんな感じだったとか。ちなみに東山は「京」ではなく、都から離れた地方
だったようです。いまはガイコツ人であふれかえっているぞ。。。

しかし念願の物語は山ほど読むことが出来て、『源氏物語』(そのとき50年前のもの
だから、当時流行の作品)を読みふける。「光源氏みたいな高貴な身分のイケメンが、
たまにでいいから通ってくれて、できれば囲われて暮らしたい」なんて若い娘の妄想に
もふけるわけだ。

男女関係、夫婦関係は現代のように縛りはきつくなく、ゆるくつきあったり離れたり、
という寛容な雰囲気です。そうなら当然モテる人にまわりは引き寄せられるだろうから、
光源氏みたいな奴が出てきて、一方では記録に残ることはないけれど、その他大勢の
非モテが
ワンサカ、ということだったのだろうか。

SNSはないので、和歌を作り、それを送り合ってコミュニケーションの手段としていた。
風流な花や月、季節のことも盛り込みますが、「私のこと忘れてない?」とか「近くに
来たなら寄ってよ」みたいなものから、恋愛のかけひきみたいな内容も多いですね。
やたらに気軽にナンパするし。