さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

室蘭2日目の夜は「どんぐり」が開いてたぞ

2022年04月30日 | 北海道シリーズ


焼き鳥(といっても室蘭ではなぜか焼トンを焼き鳥というのだ)ばかりの室蘭で、
海鮮が美味いと聞いた店に行ったら「本日休業」とありがちな展開。しかたなくと
言っては失礼だが、有名店の「鳥辰」となる。ここは美味いけれどせわしいんだよw


ひとりだもんで、前回と同じく焼き台の真ん前のカウンターとなる。


「タレにしますか塩ですか」と聞かれて、いつものごとくあたふた。長く考える
余裕はないので、「塩で」と言ってしまい、そのあとで「つくねはタレにして
おけばよかったかな」とか、毎度のごとく言ったあとでぐずぐずと逡巡&後悔する。
「お嫁さんはふっくらぽっちゃりがいいですか、それともすらりとしたひと?」
とか、「彼女には思慮深く控えめな人、それとも元気で明るい人?」と聞かれて
咄嗟に答えることができますか?できないよ!そして選んだあとで「あっちのほうが
よかったのか・・・」とかぐずぐず思うんだよ!


昨夜暗くなっていた「どんぐり」の前を通ったら、灯がついてるじゃないか!


中から黄色い声、、、じゃなくてしわがれたおばーさんたちのにぎやかな笑い声が
響いている。客がいっぱいいるのか???


入ったらカウンターにおばーさんがふたり。ふたりだけで、外に鳴り響くあの笑い声
だったか! 「若い人が来てくれて嬉しいな」と歓待される。「以前にも来たことが
あって、昨夜も来たけれど暗くなってて、今日は開いててよかった」というと感動して
喜んでもらいました。

焼き鳥(やきとんなんだが)を食べたあとなので、さっぱりとハイボールを注文。
「若いんだから♪」と大きなジョッキでw しかしこりゃ炭酸ではなく水割り??
それともソーダの炭酸が抜けちゃってるの?(^益^;

おばーさんふたりもにぎやかだが、マスターはすっかりはじけている。まるで盆と
正月と、文化祭と成人式が一緒に来たよう。前回はふたりきりで少々しんみりとした
男二人の会話だったが、やはり女性たちがいると違うらしい。大笑いしておどける
はしゃぐ^^; そして「東京からまた来てくれて嬉しいねえ~~」と20回くらい
言ってました。


気の抜けたハイボールが減ってくると何度も新しく作ってくれる。こりゃ~~エンドレス♪
奥のおばーさんが「あたし何歳に見える?」と聞く。おそるおそる「80の声を聞いたところ
でしょうか」と控えめな答えを言ってみると、なんと90超え。3人で平均90!

奥のおばーさんは3回結婚したという。「へええ!」と言うと、3回とも死に別れだとか。
そして手前のおばーさんを指して「この人は一回も結婚してないの!」と言う。ううむ、
どう反応したらいいのでしょうか。というわけで、それぞれの長い歴史の恋バナが始まった
のであった。じつにじつに濃密な時間でした。。。


あまりに濃い時間を過ごしたので、少し気持ちを落ち着かせるために、そして
「どんぐりのマスター、閉まっていたってどうしたんだろうなあ」と心配していた
マスターに報告するためにPASTIAに寄る。


こっちは落ち着いたバーだ。やっぱりスナックのママさんよりも、男のバーのほうが
リラックスできるのかな、俺? いやいや、焼き鳥の塩とタレと同じで、あっちが
いいと思いきや、こっちもいいかと逡巡するものかもしれん。


祝津公園展望台へ

2022年04月29日 | 北海道シリーズ


絵鞆岬から祝津公園へ向かいます。最後に振り返ったら、陽が射してきて海が耀き出した
ので、もう一枚(=゜益゜):;*.’:;


岬からしばらく歩いて山を登り、祝津公園の展望台にやってきました。歩いて来る
ことはあまり想定されていない雰囲気の場所でした。。。


ここは俺の好きな若村麻由美さん主演のミステリー「北海道警事件ファイル警部補
五条聖子」
で、殺人犯を追いつめて最後に逮捕する場面で使われた場所なのです。
なぜか最後はこういう場所になるんですよねw


白鳥大橋が見えております。夜景がきれいだっていうけれど、徒歩じゃ来られないw


東京で重症になっていた花粉症、北海道に来てから一週間以上が経ちますが、いまだに
鼻は詰まり涙が出る。寒くて強風が吹いているから涙も鼻水も止まらんぞwww


こんどは曇った。雲が白黒二層になっています。


この画像を米国に嫁いで行った後輩に見せたら、「室蘭ってロサンゼルスみたいだ」
って言っていました。


でもこの工場群は違うよなあ~。夏には工場の夜景を見る遊覧船が出るのです。
ロマンチックだろうけれど、俺ひとりじゃなあ^^;


たしかこちら方面の工場は撤退が決まったと新聞で読みました。人口ががっさり
減って、また街が寂れるのでしょう。スーパーから学校からどんどんなくなるとか。


工場群をアップに。いつも空いていて花粉のない冬から春にかけて来るけれど、
今度は夏かあ~?

街へ帰るバス、途中に通ったバス停では2時間に1本とかw ぶらぶら歩いて
どうしようかと思っていたら、とあるバス停の目の前で突然バスが止まった。
「これ室蘭駅方面に行きますよね?」と聞いたら後ろの入り口を開けてくれました。
おそろしくドンピシャリ!


室蘭 絵鞆岬(えともみさき)

2022年04月28日 | 北海道シリーズ


ホテルの真向かいの昨日食べたラーメン屋さん。わかるでしょうか、雪が舞って
いるんです。4月になったというのに、また太陽が燦燦と快晴だというのに、山から
吹き飛んできた雪が舞っている。北海道なんだなあ~。


まずは英国館でまったりコーヒーを飲んで北海道新聞を読む。すでにここは私の
フランチャイズ♪


この日のスタートは、「DENZAI環境科学館」に行ってプラネタリウムを見ました。
学校の春休み期間だけは午前中から上映しており、「春の星空紹介と、ふと気になる
宇宙」という新しいプログラム。


最初に「ここの装置が新しくなって、ずっと沢山の星をきれいに見られるようになったん
ですよ♪」という説明から入りました^^; プラネタリウムって、しょっちゅう見る
ものじゃありませんから、だいたいは季節の星空の様子を紹介するプログラムがメイン
です。いまの時期はこんな星座が見えている、とか。それに何をプラスするかが問題。

今回は春休みの子供向けに作られたものらしく、理科の先生が宇宙の話をするような
内容でした。(눈‸눈)

いままで一番よかったプログラムは、もうなくなってしまった渋谷の駅前にあった
プラネタリウムで、BGMにはラフマニノフ「ピアノ協奏曲2番」の第二楽章アダージョ。
静かな弦に始まって、ピアノの柔らかなメロディーが広がり、次第にそのどちらもが
背景になってフルートやクラリネットがまるでそちらが主役のように旋律を奏でる。
まさにロマンティックな夜空を見上げるにはピッタリの雰囲気!
余計な解説は入らず、クラシック音楽を聴きながら夜空を見るという大人なプログラム
なのでした♪ 渋谷だからかー(*^。^*)


この日は街外れの「絵鞆岬」に行く予定です。まもなく昼時ですが、岬のほうに
行ってしまうと食堂などがなさそうなので、本数のないバスを遅らせてまずは街で
食べていくことにしました。


今回半月の北海道旅行で数々の有名店を含め10回くらいラーメンを食べましたが、
ここのが一番旨かったなあ~。ごく普通の昭和なワンタンメン。ラーメンはどこでも
激戦ですから、いろいろ凝ったこだわりの工夫をしていますが、こういう基本の「き」
を守ることも大事じゃないかなあ~。


さてラーメンなんぞを食ってたもんで、次のバスまで1時間ほど待たなくては
なりません。昨日来た観光案内所で時間でもつぶそうか。


椅子があってストーブが焚かれていてありがたい♪ うしろに「日本遺産認定
炭鉄港」と書かれています。右下に見えている椅子の前に、大画面でビデオが流れて
おり、その説明がされていました。

「炭鉄港」とはその名の通り、北海道、主に空知から石炭と鉄鋼を掘り、小樽や室蘭の
港から日本中に積み出されたのです。明治に入ってから北海道の開発(先住民族への
侵略)が爆発的に加速し、それによって日本の近代化が進み、帝国主義へと突き進む
わけですが、戦後も復興のためにこのエリアはフル回転したのです。
バスを待つ時間、なかなか楽しませて頂きました^^


バスに乗ってしばらく歩き、絵鞆岬にやってきました。「えとも」とは、もちろん
アイヌ語から来ている当て字ですが、ここは江戸時代に和人がやってきた室蘭発祥の
地だということです。


展望台に行ってみよう。ちょうど半分、西が曇りで東が晴れ。


曇っているほう。


そして晴れているほう。同時に撮影したとは思えないでしょう?襟裳岬ではよく
こういうことがあるという話ですが。海の色が全然違うよねェ。


海、山、雲、そして青空と一度に楽しめる、まるでビックマック?


室蘭一日目の夜はカラーの違う3軒だ

2022年04月27日 | 北海道シリーズ


さて室蘭夜の出動タイム。東室蘭と違って、旧市街の室蘭は寂れている。前回も
どこで飲もうか探した記憶あり。↑これだもんなあーw


あちこち彷徨って、薄暗がりでオバケでも出そうなココに決める。室蘭はあちこち
焼鳥屋ばかりなので、「浜っ子」とくれば海産物があるかあ~?


そこそこ広い割には誰も他に客はいなかった。とりあえず生を注文したら、なんと
「100円サービス」をやっている。「しばらく閉めていたので、古くなっているのが
100円で、嫌なら新しいのを出す」という。飲んでみたら特に問題なかったぞ^^;


メニューがこれまた黒塗り白塗りばかりときたもんだ。(^益^;
そりゃ~これだけ誰もいなければなあーw


じっちゃんが焼いた焼き物は悪くない。


100円ビールをおかわりして鳥の唐揚げを頂く。テレビは日ハムファイターズの
試合を映しており、ばっちゃんはヒマだもんで一生懸命見入っている。どうやら
かなり応援しているらしい。「新庄監督じゃ勝てないよねェ~」と話す。
飲んで食って1000円いきませんでした。ささやかな応援にもならなかったな。。。


もちっと元気になるような酒を飲みたいと思い、再び彷徨う。


前回楽しく飲んだ老マスターの「どんぐり」は暗くなっていた。閉店したのか?( ゚Д゚)

というわけで、昼間に通った「りつ子」さんに突入だ。「中山りつ子さんですか?」
というくだらないギャグがわかるくらいの人が出てくるのでは、という期待通りの
おばーさまでした^^

こちらも最初から最後まで俺のひとり客でした。最近ほんと多いなー。。。

りつ子さんは明るい元気の良いママさんで(そうでなきゃ長年やってられないでしょ)
最初から最後まで怒涛の如くしゃべりまくりました^^; なんとお孫さんが東京で
働いていて、我が家から歩いてすぐのところに住んでいるらしい。すごい偶然!

「どんぐり」が暗くなっていたと言ったら、わざわざあちらに電話をかけてくれましたが
応答なし。「高齢のマスターは体を壊したりしていたからね・・・」と心配になるような
こともw 最後には店の外まで送ってくれて、「あの看板のところは絶対に入っちゃ
ダメよ。あと〇×ビルは高いからダメ!」などなど、いろいろ教えて頂けました^^;


ホテルの目の前にある"night in PASTIS"に入ってみる。どんなー?


若く見えたけど、実は俺より年上のマスターワンオペのバーでした。「意外にも(?)
オーセンティックなバーですねー」と言うと、「いやあ、カラオケもバンバン
やるような店ですよー」と言っていました。

やはりコロナのせいか、3軒連続で俺のひとり客。さっきのりつ子さんのお孫さんも
俺の家のすぐ近くに住んでいることが判明しましたが、ここのマスターも俺の家から
すぐのところにある大学に通っておりました。これまた偶然に、地元の話となるw


そぉ~だ、この3日間は温泉宿の夕食で、飲み歩いていなかったからちと寂しかったん
だなあ。さらに本日の1軒目、2軒目はどちらも寂れ感ありまくりだったし。
それはそれで味わいがあるのですが。。。


開拓使の洋風ホテル 豊平館

2022年04月26日 | 北海道シリーズ


札幌中島公園のなかに移築された、開拓使が建てた洋風のホテル「豊平館」を
見物しにきました。公園の池はまだ凍ってたよw


こりゃ明日登るつもりの藻岩山は、厳しい雪山登山になっちまうか?


豊平館は、1880年(明治13年)に開拓使が本土の要人を迎えるために建てた、
日本で最古の洋風木造建築のホテルです。明治天皇をはじめ、大正、昭和の天皇も
泊ったそうです。


なかに入ると、初老の係の人が「説明をしましょうか」と言ってきて、お願いすると
じっくり丁寧なお話をしてくれました。まず注目すべきはシャンデリア。最初はガス灯
の予定でしたが、ガスが通ってなかったのでしかたなくロウソクになり、すると煤で
汚れるので、シャンデリアの吊元にある立派な細工の漆喰も黒くなってしまったとか。


これまた職人芸の手すりです。明治政府の要人を泊めて、そのあとに一般の人も
泊れるホテルになり、そして結婚式場に利用されたという長い歴史がありますが、
老朽化で取り壊しの話も出て、ついには公園内に移築され、長い時間をかけて改修を
したとか。


こんだけ立派な文化財なら、そりゃあ残したほうがいいでしょう~。


暖炉がいくつもあります。雪国ですからね。


2階正面のバルコニー。老朽化したものを大変な手間暇をかけて改修したという
ビデオを観ました。


テンノウがお使いになった品々も展示されていました。


ホテルとして利用されていた部屋です。


明治天皇が宿泊した部屋を再現したんだって。のんびりできなそうw


説明によりますと、暖炉の一番上のところだけが大理石で、それも今はヒビが
入っているんですよ、というお話でした。こういうヒマを持て余している奴で
ないとじっくり見物できないのんびりツアーでした~。