さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

松本ホテル花月の大浴場で 13

2015年11月29日 | 関東甲信越



このホテルには、立派な大浴場があります。私は狭いユニットバスで便器を見ながら
風呂に入るのが嫌いなので、ここを選んだのです。

しかし混み合っている季節だったので、一泊目は左の本館、二泊目は右の新館、
三、四泊目がまた本館に移動ということになりました。せわしないw

本館のほうが広くて窓も開いた。部屋はそちらのほうがいい。しかし風呂は新館の
一階にあります。なので風呂に行くときは、浴衣でフロントの前を通り、さらに
喫茶室の前を通らなければなりません。なんかはぢかしーぜー。

朝は浴衣でタオルを持ってチェックアウトする人の前を通り、さらに喫茶室で朝食を
食べる人とウェイトレスが見えるところの横をすり抜けねばならぬ。部屋が狭い
新館だと、エレベーターで人に会わずに風呂に直行できるのだが…。

さてそのはぢかしさを乗り越えて朝一番で風呂に行ったとき、早朝だったもんで
予定通り大浴場を独り占めしてのんびりしていた。スカース!おっさんが入って
きてしまったのだった。いたしかたなし。俺は湯舟で、おっさんは洗い場でシャワーを
使い出した。

すると、立ち上がって洗った体をシャワーで流し始め、上から下へ、そのうち局部に
じゃばー!サオとキンタマをジャジャジャー!さらにケツメドに入念にシャワーを
当てる。前から股ぐらに当てておるので、シャワーの水流はケツメドにあたり、
大部分は後ろに勢いよく飛び出した。まるでクジャクの長い尻尾のように、ブバー!
と水しぶきが後方にブチまかれ、それは湯に浸かっている俺の鼻先に落ちてきた。

            ゴルア!!!

大浴場にふたりっきりだ。朝から喧嘩したくない。ぐっとこらえてむかつきマーク。

しかし今度はハゲ頭の脳天にシャワーをあてた。すると花火にあんなのがあったか、
巨大な傘を広げたように、水しぶきはおっさんの頭上を中心に、360度の方向に
広がった。その一部は俺の顔にもかかってきた。


                ぶちっ!(心のなかで)


 オイオイオイ! 水しぶきがかかってんだよ!

と言ってしまいました。朝から不愉快な雰囲気になってしまったのでした。。。




うむう。若干引きずりつつ、この日は「松本民芸館」へ向かう。お城の堀の横から
バスに乗り、20分くらいだ。やはり紅葉の季節は、色のコントラストが美しい。



あんまりきれいなもんで、少しアップにしてもう一枚♪



堀には白鳥さんが二羽。



まだ朝一番なので、人も少なくて静かです。ほどなくバスはやってきました。


松本 吉田類から太田和彦へ 11

2015年11月28日 | 関東甲信越



さて今夜の一軒目は、昨夜に行ったバー、Waterlooのお隣の焼き鳥屋さんでした。
ここは吉田類が来たことのある店です。すなわちとっても庶民的なところ。



コの字のカウンターのなかで、おやじさんがせっせと焼き鳥を焼いています。最初
客は数人でしたか。おやじさんひとりなので、数人でも結構忙しい。炭火で焼いている
焼き鳥はくるくる回していないとすぐに焦げる。

しかし客は次々に飲み物を注文する。ホッピーを注文したりすると、焼酎を出して
ホッピーを注いで混ぜる。伝票をつける。焼き鳥をクルクル。あちらの客がなんとか
サワーを注文する。グラスを出して氷を入れてまぜまぜしてしながら、焼き鳥を
クルクル。新しい客が入ってきてお通しのキャベツを出す。まだサワーは注文した
客に届いていない。焼き鳥が焦げそうでクルクル。伝票つけてる?こちらの客が
会計を頼んで金のやりとり。あっちの飲み物まだだー。焦げる焦げる!

というわけで、見ていて目が回る。コの字のカウンターで私はひとり客だから、
嫌でも目に入る。この店、ひとりじゃ回らないってばさ。。。

丁度入ってきた3人組の客が座れなかったので、私が「いま出るところだから」と席を
譲ってお会計。とてもじゃないが、ゆっくりできねえ。



若干時間が早かったので、松本No.1の呼び声高い、メイン・バー・コートに行く。
いくら人気店でも、バーでこの時間なら混んではいないだろう。



おお、ドアが立派。。。 実はここ、太田和彦の番組で紹介されていました。
「きく蔵」体験で言いましたが、あやつは撮影用に誰もいないところでゆっくり
飲んでいます。日本中からファンがやってくるというこの店で、ガラガラの
ところで飲むなんてインチキだよなあ~。それじゃあ人のいないディズニー
ランドを満喫しているレポートみたいなもんじゃないかね。




階段を上がってゆくところから、もう一流のバー体験は始まっているのです。



まだ早い時間帯なのに、もうほとんど席は埋まっていました。ひとりですから隙間に
座る。丁寧におしぼりが出される。混んでいても、ひとりひとりに気遣いが感じられる。
うるさく声をかけてくるようなことはせず、また全くほうっておくこともない話術。

あ~完璧なんですね。

この素晴らしい雰囲気。大人な空間。いつも客で一杯になるのも当然でしょう。
なので俺には「立派過ぎる」かなー。こんなに混んでいたら、「常連」になれない
ですよねえ。みなさんどうやって使っているのでしょうか。

飲み物は、こちらのオリジナル・カクテルの「松本ブリーズ」。信州のりんごを使って
います。二杯目は黒すぐりのリキュールを注文しました。コペンハーゲンの素敵な
バーで飲んだのを思い出して、もう一度飲みたくなったのです。そぉ~だ、旅の
思い出って、そこで飲んだ酒で記憶が甦ってきますね。香りや味などの五感を使って
いるから印象が残るのかな?いやいや、ただ好きだからか~(^益^)w


松本 西堀地区を歩く 10

2015年11月27日 | 関東甲信越



うおっ! 隣りが更地なもんだから、バレてしまったぞー。せともの屋さん、後ろの
正体は大変ですねェ。それにしても、雨漏りしない?自然崩壊してますよ~~。

  

これもすごく立派なファサードだ。2階の部屋は、だいぶ明るいのかな。
しかしさっきの家の例もありますから、内部はわからないかぁ~~^^;



なんかしゃれた窓枠ですよねえ。 お? 葬儀やさん…。。。



おおお、「油脂問屋」! 油の専門店?



こりゃ陶器やさん。立派な建物ですなあ。



少し路地裏に入ってくると、住宅街です。三角形、四角形のナイスな融合ですね。
小さな窓枠も、煙突もみんなカワイイですねェ。



俺の好きな木造3階建て。見つけると嬉しくなります。旅館なのかぁ~~。



ぐはっ! いくら俺の好きな3階建てでも、これはいくらなんでもディープすぎる。
人が住んでいる様子はなさそう?1階はスナックなどの店舗みたいです。



一階をのぞいてみると、こんなふうに通路になっていました。勇気を出して通過して
みると、スナック等のドアが並んでおり、共同トイレもありました。夜はどうなんだ?



いくらなんでも、これは使われなくなってから10年以上、という感じですよねえ。
カナーリ怪しい建物でした…。



さて、これはもうお城のすぐ前に帰ってきました。お城の形をした古本屋です。
上階の内部はどうなっているんでしょう。住居空間には狭すぎるような。

さて古本屋を見つけると私は必ず入ります。ここの店は、何やら古文書やらいろいろ
雑然としておりました。主人はすごいジーサンで、ひとりの客をつかまえて、この店の
品揃えがすごいだとか、自分はいろいろと詳しいんだなどと自慢し続けていました。

一冊取り上げてみました。山渓カラーガイドのシリーズで、「街道」の巻があったの
です。だいたい700円前後ってところか。私はこのシリーズを何冊か持っていて、500円
だと買います。値段を見ると…



                50000円!



冗談ではありません。ゴマンエンです!○がひとつ間違えているということもありえます
が、ふたつくっついちまっているっつ~のも…。店頭に「店内の商品すべて半額」と
貼ってありました。で、25000円ですかい…?滅茶苦茶ですね。あとでネットでその本を
検索してみたら、やはり700~1000円で売ってました。


          
                 いかがなものかとw


時計博物館 9

2015年11月26日 | 関東甲信越



松本市にある、時計博物館にやってきました。ひとつの町にのんびり滞在するので、
見るべきものはだいたい何でもひとつずつ見物するのです。

さてご覧の時計は、パチンコ玉みたいのがくねくねと走り、隅っこに到着すると台が
反対側に傾き、また玉がくねくねと走って、いったりきたり。



まるで女性が立っているよう? 何か時計が話し出しそうですよね?

      

こちらも立派な柱時計。これを置くに見合うお屋敷が大変なものでしょう。

あすなひろしという漫画家に、こういう立派な柱時計が出てくる作品がありました。
とある家族がとても大事にしていたのですが、ある日突然家のなかからなくなって
しまうのです。「どこにいっちゃったのだろう?」と、その家の子供が言います。

そのあと場面が変わります。戦時中だったので、家が吹っ飛ばされてがれきに
なっており、そこに柱時計だけが残って立っているのです。その時計以外は、
あの世に逝ってしまったというオチでした。あの作家、原爆投下後の広島で
育ったそうです。



この博物館、時計のコレクターからの寄贈で作られたそうです。いろいろあるねェ。

      

上の時計、文字が逆でしょ?理髪店用なんだってさー(^益^)w
目の前の鏡の横に時計を置けばいいのに、後ろの壁に置いて、わざわざ鏡を
のぞいて時計を見る、ということにこだわった遊び心なんですね。



ゾウの鼻の先に置かれた時計全体が揺れる構造です。ゾウさん、365日24時間
体制で仕事中!



左の時計の上には、糸の先に玉がついていて、それが右の棒にクルクルとからまり、
それがほどけて今度は左の棒にからまり、またクルクル。それが正確な時を刻む
というわけですか。。。



江戸時代?明治?和風の時計です。「丑三つ時」とかいうのでしょうか。



真ん中の印籠時計はちょっとオサレでいいなあー。中には薬が入るのかな?



これも見事な職人芸の仕事ですねェ。広い洋館じゃないと置けないなー。



というわけで、ヒマつぶしに結構楽しめました。お城には中国人観光客が沢山
おりましたけれど、こちらには西洋人がちらほらいましたねー。お国柄によって、
関心を持つ対象がいろいろ違うものです。


浅間温泉郷を散策 8

2015年11月25日 | 関東甲信越



風呂にも入り、温泉郷を歩いてみる。古い宿屋がいくつもあり、なかなかの風情だ。
画像に見えるは「山の手洗い湯」。かわいいミニチュアのセットみたいです。



これまた年代を感じさせる土産店。なだらかなカーブの壁が素敵です。下の自動
販売機はいただけませんが。いつも思うのですが、こういうのでそんなに儲かるの?
景観ぶち壊しに見合うの?この店の看板である、たばこの窓口が見えなくなってる
じゃないですか。。。



温泉宿。手前が風呂でしょう。何かいっぱい貼ってあるのは…?



ううむ、何やら観光協会系の証明? 立派な宿だっつー証拠なのかしら?



山の温泉郷から下ってきて、下の町に出ます。宿の表示に「ウエストンホテル」と
ありますよね。とても大きなホテルですが、廃墟になりかかっていました。調べて
みると、約10年前に閉鎖になっています。いまでも「宿泊プラン」といったHPが
残っています。会社の人たちが団体旅行をするなんてほぼなくなりましたから、
大きなホテルは次々に姿を消しましたねェ。



身をかがめないと入れないようなお家。もう長く住んでいない感じ。こういうの、
安く貸してくれたらしばらく住んでみたいけどなあ。

  

豆腐屋がありました。ナイスな階段を上がると2階が食堂になっております。
残念ながら閉店でした。この日だけ?それともずっと閉まっているのかしら?



「あるぷす」という蕎麦屋に入る。カタカナにしてほしい気もするが、蕎麦屋だけに
平仮名がいいのかもしれん。



150円だったか、わさびを注文すると、自分でスリスリするのである。(^益^)b



蕎麦は「二八そば」、「十割そば」、「水そば」の三種盛りを食べました。「水そば」?
何やら高級な蕎麦粉だけを使用しており、その香りを楽しむために、冷たい水に
つけてのどごしをよくして食べるんだそうです。次に塩をつけて、それも蕎麦に
まぶすのではなく、箸にちょっとだけつけて食べろと。蕎麦のうまみを引き立てる
のだそうです。んで最後に汁をつけて食べるんだと。

なので、蕎麦の前にあるのはただの水です。右のグラスは、秘蔵の「光節 大吟醸」。
人生の「節」目に「光」が差すように、という名前なんだって。