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ラスキン先生の語る「王様の胡麻」に続いて、今回は「女王の百合」をご紹介しませう。男は「知恵と良識」を勧められました。女に「百合」とくれば、まあ想像つきそうでしょ(^益^)b
先生はいきなりこう言います。「男子の最上の力は知的労作において現れる。女子については、日々の行動や品性において現れるのぢゃ!」
ワー!怒られる、怒られるぞォ~!こんなこと言ったらフェミニストたちが烈火のごとく怒り出すこと間違いなし!
さて、ラスキン先生は女性に対しても読書を勧めます。いちおう復習しましょう。
よく指導された道徳的訓練と、しっかりと選ばれた読書とは、共に踏み迷った人々や無学の人々を支配する力、その程度に従い最も真実の意味で王者のごとき力を所有するに到らしめるということを皆様に了解して頂きたい。そしてその力は、実に人間のあいだに存在しえる一番の純粋な王権を付与するものであります。
書物を正当に利用するということは、助力を求めて書物に向うということです。私たちの知識と思考力が及ばない困難にぶつかったとき、書物によって、より広汎な見識と、より純粋な思考とに導かれ、さらに私たちの孤独なたよりない意見に対して、あらゆる時代の批判者や忠告者の一致した考えを受けとることができるのです。
さて本題に移りますぞ。女性たちの権威、その男性を支える美徳といったものを考えるとき、過去もっとも賢く偉く純潔な心を持った人たちの意見を見てみるのです。ラスキン先生は過去の大作家たちの作品を次々に引用し、そのなかで悲劇が起こるとすれば、いつも男たちの愚かな行為や過失によるもので、もしそこに救いがあるとすれば、それは女性の知恵と美徳によるものだ、と指摘します。
ううむ、そこまで言い切るかよw たしかに大規模な戦争を起こす奴、困った政治家や軍人は圧倒的に男だ。凶悪犯罪やとんでもない事件を起こす奴も圧倒的に男か?悪いのは男で、すばらしいのは女かよー。「男は知力、女は品性」なんて言われて怒っちゃう女性の方々、こう言われたらどう答えますか?
でもちょっと待てよ、その大作家たちはみんな男だ。だから失敗する男を救う永遠の「ミス美徳」が登場するんじゃないかぁ?そりゃ甘ったれた男の願望&幻想が入ってますぞ。女の作った話では、やさしくて誠実な、心が広い「ミスター包容力」が出てくるぞー。だからいくら「賢い大作家」と言ったって、男の求める理想の女性像をあげ連ねて、「女のほうが素晴らしい」と結論されましてもねェ・・・。
それではラスキン先生の御意見をまとめて引用させて頂きます。
男の力は 能動的、進歩的、防御的。特に行為者であり、創造者であり、発見者であり、防御者である。男の知力は思索と発明に適し、その精力は冒険と、戦争が正当である場合には戦争と、征服が必要な場合には、征服に適している。
女の力は、統治に適して戦争には適していない。その知力は発明や創造に適せず、気持ちよい秩序立てと整頓、決定に適している。女性の偉大なる職分は、「(男の)賞賛」であります。女性は永久に、徹底的に善良でなければなりません。本能的に絶対的に賢明で、自己発展のためでなく自己否定のために賢明でなくてはなりません。慎ましやかな奉仕、情熱的な柔和のための賢明さを持たねばなりません。男性の仕事を理解せしめ、さらにそれを助けさせるようなすべての知識を女性に持たせなければならないのです。
ぐはー w(゜゜)w
やっぱり怒られそうだー (( ;゜д゜))アワワワワ
「仕事は男に任せて、女はおとなしく派遣でコピーと掃除をしてなさい」って聞こえるんですけど、せんせい・・・。善良で賢明な助力者って悪くはないですけどね・・・
(*´`*)
でも、これは日本でいえば江戸時代に書かれたものだと、皆さんこころにとめておいて下さいね^^;
少年より少女のほうが早く知力が成熟するので、早くから深い真面目な問題の手ほどきをさせなければならない。少女の読書の範囲は少年より軽いものではなく、かえって一層真面目なもので、生まれつきの鋭敏な思想と活発な機知とに、忍耐と慎重との美徳を加え、さらに高尚純潔な思想的空気の中に保つべきなのです。
こう言われると、女性を蔑視どころか、男より立派なものだというように聞こえますね。でも、「国家の一員としての男子の義務は、国家の維持と進歩と防御に助力すること、一方で女子の義務は、国家の秩序と慰安と装飾に助力することです」なんて言われると、別に女性を蔑視していなくたって、「一般論で決めつけんぢゃねーよ!(╬゜益゜)ピキッ」と言われますな^^; いや~「一般論」ではなく、そういうのを「一般的」と決めつける「悪質な刷り込みだ」と言われそう。
ラスキン先生は、実直で笑われそうなほど理想主義者でした。立派で尊敬しないではいられない人なんですけど、私の理想を言ったらどんな顔をするんでしょうか。
それはですね、大きな忙しい酒問屋のひとり娘のところに養子に入ったバカ旦那で、仕事には邪魔になっても役立たない。だから店のきりもりはすべて奥さん!旦那は夜通し本を読むのが大好きで、ふらりと田舎の温泉にでも出かけて行ったら何日も帰らない・・・。「王様の胡麻」を食して女の助力で生きてゆく!せんせい、これでよろしいでしょうか・・・(*´д`*)b