さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

嘉峪関(かよくかん) チェングォと最後の夜

2012年11月27日 |  新疆ウイグル



嘉峪関(かよくかん)はそれほど大きくない街だと思っていたら、やはり中国、
こんなふうに開発が進んでおりました。



巨大なビルがあちこちに建設中。まあ日本も戦後は焼け野原からいきなり
都市や町が出来ましたからね~。



ホテルはなかなか立派なところにしました。しかしホテル内のレストランは
しゃれてはいるが風情がない。そこで街に繰り出すことにしたが、繁華街が
近くにあるんだかないんだか? というわけで、ホテルの前で掃除をしていた
おっさんに食事ができるところを聞いてみる。するとふたりいた両方とも
「市場がいいよ~」というので、そこに歩いて行ってみる。



やっぱり夏から秋にかけては果物が豊富でイイ(=゜益゜):;*.’:;



ここで売っている柘榴を買いました。これが大きくて立派!甘いんだよぉ!

しかし食事をするところは…?



安いのはいいが、今晩はチェングォと今回の旅で最後の晩餐。もうちっとなぁ…。

というわけで、結局ホテルの横にあるレストランに戻りましたw



そしたら!普通の中華料理のレストランと思って入ったら「火鍋」オンリーw(゜゜)w

辛い料理はちと飽きてきたのだが…。店で迎えてくれたお嬢ちゃんたちは
カワイかったし、もういいや、とここにしたのでした^^;

一番上にある丸いパンはサービスで出てきました。焼きたててホカホカ。そして
なかに入っているアンコがとっても美味しかったのです^^


敦煌をあとにする

2012年11月25日 |  新疆ウイグル



いよいよ砂漠の旅も終盤。この日は敦煌をあとにして嘉峪関(かよくかん)に
向かいます。そこは敦煌から東へ約300km。また長いバスの旅だw(゜゜)w

とりあえずその前に昼めし。こちらの名物「黄麺」。私が小さい頃、近所のラーメン屋
で、やたらに麺が黄色い店がありました。妹が「黄色いおソバ♪」と楽しみにして
いたのを思い出します。



敦煌の地酒を頼んでみる。チェングォはいらないというので、幸い小瓶があって
それを注文。フタを開けた瞬間、ツン!とくるすごい匂い。きっつ~w

ひと口含んでみたら… まずっ!!!  (´;д;`)ノ

「酒の一適、血の一滴」、と頑張ってもうひと口飲んでみるが、たまらんまずさw
持って行っても飲む気がしないので、残念ながらここに置いてきました… _| ̄|〇



スパゲティ・ミートソースみたい! う~ん、期待していたのとは大きな違い。
大きな店が混んでいて、大変人気店だったようですが、私はどうも…^^;

同じこういう麺なら、ウイグル地方の砂漠で食べたやつのほうがずっと旨かった
なぁ~。右はロバの肉。左はこってりした春巻きみたいなもの。どれも量が多くて、
二人じゃ食べ切れませ~~んwww



さて嘉峪関行きのバスに乗り込んでみると…、灼熱の太陽のもとで車内は最初
43度と出ていましたw 東へ向かってバスは走るので、太陽が当たるのは右側の
座席のハズだ!何せすごい太陽光線で、カーテンのわずかなすきまからでも
日が当たると腕が痛くなるので、日陰になるほうに座らねば!



あとは延々と砂漠をバスはひた走る。ほとんどずっと直線だ。4~5時間は
ちょっとうんざりですが、360度地平線まで砂漠でも、バスに乗っていると
景色の変化に意外と退屈しないものでした。



おお竜巻!近くで見ると、何やらいろんなものを巻き上げていましたよ( ゜Д゜)y-~~


敦煌の夜はふける

2012年11月23日 |  新疆ウイグル



食事のあと、にぎやかな夜の街を歩きました。みんな食ってる食ってる^^



あちこちで豪快に料理を作っています。こういうのもいいよねェ。
ワインどころじゃないんですが^^



さていろいろ土産ものでも物色。



上の棚にある濃い緑のグラス。これが敦煌で有名なデザインなのです。
そしてここでは見えていませんが、「夜光杯」という、これより少し白っぽいのが
ありまして、暗いところでぼんやり光るグラスがあるのです。どちらも玉石を
磨き上げたもので、高級品です^^ (まがいものが沢山売られています)

というわけで、白いのと緑の、ふたつのセットを土産に買いました。
こういうのはちょっと荷物がかさばるんだよね(^益^;



チェングォは莫高窟の壁画がモデルになった反弾琵琶像を熱心に見ています。
街の中心にもこの像が立っていまして、ここのイメージ・キャラクターなのです。

しかしこんなのほしいのかな?と思っておりましたら、「私の母親に」という
つもりだったのです… (´;д;`)ノ

ウルムチでチェングォの友人にもらった干し葡萄の大きな袋ふたつもあったし、
バックパックには入りきらず、我が家まで大事に手に提げて持って帰りました^^;



ホテルで食べる果物を買って、敦煌の夜は終わりました。
長い旅でしたが、まもなく日程も終了が近づいてきました~~w


*ビデオクリップを編集したものをアップしました。ご覧下さい~(^益^)b

敦煌

↓ こちらのサイトで見て頂いたほうがスムースに見られるようです^^
http://www.youtube.com/watch?v=o-9_buRbsrE


「莫高窟」を飲む

2012年11月21日 |  新疆ウイグル



新疆ウイグル自治区では使えなかったクレジットカードとバンキングカードでしたが、
ここ敦煌の銀行に入ってATMを試してみると、「ダラララララ…」とお札を数える
音が聞こえてくるではないで~すか^^ というわけで、無事現金を手にすることが
できました(´;д;`)ノ

財布が空になりつつあって、少し心細かったからなぁ~。しかし一回で引き出せる
金額が北京の空港では3000元、街中では2000元、ここでは1000元(約12000円)
ときたもんだ。日本では一回で50万円引き出せるのに…。しかたなく何度か繰り返し
て財布を現金で一杯にする。

こうとなったら夕食にはドーンといいレストランに入って、最高級のワインを飲んで
やろうじゃないかっ!なあ~~(^益^)b

昨夜の「敦煌」はうまくなかった。なのでこの写真のように立派なつくりの(美食城!)
レストランを見つけても、入口で素晴らしい笑顔でドアを開けてくれたお嬢さんの
魅力にも負けることなく、まずは座らずに「ワインリストを先に見せてね」と慎重を
期す!

ワインの銘柄にこだわっている様子を察知すると、メニューだけでなく、この店の
品揃えをテーブルに並べてくれる。一番高いのでも ― ウウム… ―

「これじゃあなあ…」と言いかけると、女主人、「お好きなワインを持ち込んでも
構わないんですよ」と嬉しい申し出。それなら品揃えの充実した酒屋に行かねーとっ!



~というわけで、まずはすぐ近くにあった大きな「超市(スーパーマーケットだ)」に
乗り込む。



あるあるあ~~る~~~♪ 中国西部の砂漠地帯が、大きなワインの産地だなんて
ほとんど知られていないよねェ~。



迷わずこの店の最高級品の棚をチェック!木箱に入っていたりして悪くなさそう。



しかしチェングォが「すぐ近くに専門店があるぞ」と教えてくれ、超市は「おさえ」で
とりあえずそちらにも行ってみる。



店のおばさんは棚に並んでいる「お手ごろ品」を勧めてくる。しかしそんなんじゃ
ないんだ。「この店の最高級品を出してみんさい!」と景気のいいことを言ってみる。

すると奥から、この画像のように「酒ですか?この箱は~?」というようなやつを
持ってきた。その名も「莫高窟」!

さっき見てきたばかりですし、勢いでこれに決定!

というわけで、このワインを手に先程のレストランに戻る。「日本では酒を持ち込む
とたいそうな金をとられるぞ」とチェングォに教えてやりました。中国はやさしい♪



サイド・ディッシュにこの地域の名産である馬肉を注文しました。メニューの写真
では数枚ピラピラと、お皿に平らに並んでいたのに、出てくるとテンコ盛り!

「日本では逆はあっても、こんなに思わず大量に出てくることはねーぞ」と
チェングォに言うと、彼も圧倒されていて笑っておりました^^;

さて、肝心の「莫高窟」のお味ですが…。




      ((((((゜曲゜)))))))




        _| ̄|〇




        加油~ 中国よ…






ま、ぢんせいこんなもんよ。。。

はじめに飲んだ「楼蘭」の最高級品、これだけは素晴らしかったぞ!
また飲みたい。是非飲みたい。しかしどうやって手に入れるんだ???



左の淡水魚の揚げ物、これが旨かったぞー。


莫高窟見物

2012年11月19日 |  新疆ウイグル



さて、いよいよ莫高窟に入ります。ここの石窟は現在確認されているだけで
734もあるそうで、それぞれの内部には仏像や壁画などが残されています。

長い歴史のなかで延々と造営され続けてきたわけですが、この乾燥した空気、
そして新疆ウイグル地区のようにイスラム勢力の占領によって破壊されることも
少なかったので、かなりの彫刻、壁画、絵画、文書などが保存されてきたのです。

それでも近代になってヨーロッパ列強諸国から来た「学者」や「探検家」によって
大量のお宝が持ち出されたのです。そのなかには残念ながら日本人も含まれて
います。中国は「略奪された」と言いますし、持ち出したほうは「買った」とか、
「このままでは朽ち果て散逸する貴重品を救うために保護した」と言います。

というわけで、現在も世界中の博物館などに、ここから持ち出された貴重品が
保存されているのです。



この中央に位置する建物の中には、天井に届くほどの大きさの大仏が座って
おりますw(゜゜)w 狭苦しそうにしてますぜ^^;


なかに入るときには、すべてのカメラやビデオを預けなければなりません。
石窟のなかを皆さんにお見せ出来ないのが残念(^益^;

入場すると、中国語のグループ、その他各国語のグループに分けられ、それぞれ
にガイドがつきます。どこの石窟を回るかはわかりません。みんなバラバラ。
ガイドの気の向くままに連れまわされるのです!(どうしてもどこかの石窟を
見たい)と思ってもダメなのです^^;

というわけで、ここで中国語グループのチェングォとお別れ。あちらは30人くらいの
グループ。チェングォは「俺、日本人のグループで回りたかったな」とひと言。
日本人のほうがマナーがいいからです。

こちら日本人グループは、俺の他にひとりの若者、そして親子3代の家族。
おじーちゃんおばーちゃんを連れてきた御夫婦に孫の若い嬢さん二人。
ガイドを入れて9人と少なく、お互い押したりはしないし、後ろの人が見えるように
と気を使うし、久しぶりに日本人の感性、気配りに ほっ(^益^)b



ここで衝撃!ケースを開けたら眼鏡がない!あれーーーーヽヽ(゜益゜≡゜益゜)ノノ

一瞬真っ白になった頭でよく考えたら、昨夜星を見ようと眼鏡を持って外に出た。
そしてユースホステルのロビーで、自由に使えるPCを使ってメールチェックを
したあと、そのテーブルに置いてきたんだ!

シェーーー!!! そりゃ東京じゃ見られない星を見て楽しみましたよ。しかし今回の
旅で一番の価値があるとも言えるここの壁画などがボンヤリとは… _| ̄|〇 アウウ

おれってどこまでアホウなんだ…。


ま、しかたねえ。そして出るときにもまたトラブル。ガイドツアーが終わったら、
チェングォと二人で中を少しブラブラ歩こうと約束し、出口を出ないところで待ち
合わせしていたのです。

しかし日本語を話すガイドさん、「日本人の方々は外にある資料館にお連れ
します」と、我々を出してしまう。「戻れるのか?」と聞くと、「大丈夫です」となにやら
適当な説明。嫌な予感がしながらも、しかたなくついてゆくと、そこははっきり言って
土産屋。

多くの仏教絵画が並んでおり、ガイドさんは中にいた絵描きを紹介する。
「こちらがこれらの絵を描いた先生です。こういう機会ですから、是非買っていって
下さい」ときたもんだ。

たしかに出来栄えは悪くない作品でした。でも、「一枚一万円」とか言われて買う
気にならんわ。ひとりの若者はさっさと離れました。おじーさんは熱心に勧められて
おり、しまいにゃ「うん、いいね。それじゃこれとそれと、2枚もらおうか。2万円だね」
とかゆってるしー。

すると孫のお嬢さん、「ちょっと待っておじーちゃん!いまお父さん呼んでくるから
相談してっ!」と父親を呼びに行く。出来た娘さんだ…^^

それにしても、日本人だけこんなところに連れて行かれる。それはこうやって
ホイホイ言われるがままに法外な値段のものを買ったりするからだ。

私はさっさと石窟に戻った。しかし戻れないーw しばらくすると柵の中にいる
チェングォと再会。柵を乗り越えようかとかいろいろ考えましたが、結局チェングォ
が入口の係員に「日本人だからといって土産屋に出されたんだ」と事情を話し、
すごくしぶい顔をされながら再入場させてもらったのでした。。。



まだ見ていなかった「本当の資料館」も見られました。まったくもー。