いったい何のことだ?というタイトルですが、どちらもポルトガル、
ドウロという地方の赤ワインです(^益^)b
カサのほうは黒い果実と樽香がほどよく混ざり、滑らかな舌触りのバランスが
よく、なにやら金賞を取って、そのシールが「ほらよ!」と貼ってあります。
アヴィダゴスのほうはもっと濃厚でわたし好み。ドウロのワインはポルトガルの
強烈な太陽の下にありながら、濃密に生い茂った森の木々のおかげで
その下は少し涼しく、爽やかな自然の香りを深呼吸するような、まるで森林浴
をしているような気分にさせてくれます。
以前ポルトガルに行ったとき、滞在日数が短いため、あちこちの産地のワインを
とにかく比べてやろうと昼夜昼夜と飲み続けました。帰ってきたら数キロ太って
おりました。その直後に身体検査があったのですが、γ-GTP(肝機能)の数値が
380になっておりました。基準値は50くらいだそうで、真っ赤な字で「要治療」と
書いてありました…w(゜゜)w
医者に言わせると、この数値だと肝臓が膨れあがっていたそうなwww
というわけで、旅行直後に身体検査はまずいな、と学習した私は、例年の10月
ではなく、今年は7月下旬に受けることにしたのです。9月にはオーストリアに
行って白ワイン飲みまくるんだもん♪
しかし身体検査は一年でもっとも嫌いな一日でもある。私は酒は好きなのだが、
とにかく注射が嫌いなのである。いやん‼
あとナニです。ナニ。
あれって、むかしはメンソレータムみたいな容器にひと塊も入れたもんだが、
いつの間にか試験管みたいなやつに、耳かきみたいので少しすくって入れる
ようになりました。
いまはもっと小さくなり、板チョコのかけらくらいの大きさの容器に、楊枝みたい
なやつの先っちょで、ちょっとなでるだけみたいになりましたネ。
採る量が減ったのはいいけれど、やるこたー同じだw
ヒリ出すときに大事なもんが水没しないよう、便器の手前のほうに腰を浮かせて
落とさにゃならん。普段は水没しているから意識はしていないが、ああやって
生まれてきたすぐに水没させて空気に触れさせないようにしないと、ニホヒが…w
楊枝でひっかき、容器に収める作業をするために否応なく顔を近づける。
当然顔の中心に位置する鼻も近づく。息を止めているのもせいぜい60秒?
カウントダウンしている間にミッションをコンプリートしねえとシリから出てきた
奴を鼻から吸い込むはめになる。あんなもんいじくってる自分の姿を思い
浮かべちゃったりするもんだから噴き出してしまう。笑うと吸っちゃうでしょっ!
「ウッ少し肺に入った!」…なんて風の谷のナウシカ気分だw
そこで私は考えた。あの美しく可憐な、清らかで麗しいあの人だって、これを
やっているのかと!身体検査は誰でもやっているはずだ。論理的には
やっていることになるだろう。しかし納得できん、とゆうかありえるのだろうか?
いつか聞いてみようでわないか。
あなたも拭くのもそこそこに顔近づけてなでたりしているのかと!
ネットをだらだらと見ていたら、こんな面白い画像がありました。
たしかに、ツボを得ている雰囲気ですね。つまらん掲示板などで威勢よく罵倒していたり、いかにも論理的な文章を装いながら、底の浅い稚拙さを丸出しにしているところを見かけると、ついついその人の「現実の姿」を想像してしまいます。
でもそれだけに、そういう人たちにとって匿名が保障されている居場所を提供してあげるのは意味があるのかもしれません。何せいまの世の中、いわゆるステレオタイプな「勝ち組」のスペック表が全国共通のスタンダードとして蔓延しているので、そこで「オール1」になってしまう人たちの劣等感やくやしさはどこかで解消してやらないと。できれば第三者を不当に傷つけるようなことのない範囲で。
* * *
私は最近背中を痛め、しばらく寝たきり生活になってしまいました。立っても座っても、寝てもどっちを向いてもどんな格好をしてもズキズキ痛い。悲しいことに本を読んだり音楽を聴いたりすることにも集中できない状態。こうなると生活がガラリと変わってしまいます。普段「健康」を空気のように意識せずに(また人生に終わりが来ることなどないような前提で)生活を組み立てているので、それなくしては成り立たないプランすべてを考え直さなくてはならなくなる。
オーストリアの作家ステファン・ツヴァイクは、幅広い文芸研究・著作活動を行った人ですが、ユダヤ系だったためにファシズムが台頭したときに自由な活動が突然制限され、故郷を追い出され、命さえ奪われる危険を経験し、それを『昨日の世界』という本に書いています。
ある日、人間にとってもっとも大切な肉体的・精神的自由が突然「昨日」のことになり、それが失われてしまった悪夢のような「今日」は、現実に未来にまでずっと続いている。それは誰にでも起こることであり、放射能によって日常が破壊された福島の人々、ごく短い余命を宣告された病人や、大切な人を失った人々なども同様の体験をしていると言えるでしょう。
病気や怪我をして得られる良いことのひとつは、このように忘れていたことを思い出させてくれるところにありますね。
暑い暑い暑い!熱したコンクリートの中は昼も夜も朝も灼熱地獄だw(゜゜)w
こんなときは、爽やかな酸味のあるブルゴーニュ・ワインを少し冷やして飲むのが
贅沢というもの♪ 「レ バビリエール」は好きなミュジニーのなかでもお初。
豊かな香りと柔らかみがあり、素敵なお嬢さんと木陰を散歩している気分で
ついつい一本開けてしまいましたwww
棒茄子もさらっとなくなったし、こんな高価なワインをさらっと一本開けていいのか!
それがね、半額だったの(^益^)b 写真をよおくご覧下さい。エチケットがふわふわ
浮いているでしょう?たまーにですが、こんな傷モノがワゴンに並んで半額セール!
中身ですよ中身!安けりゃ「大関」と貼ってあろうが「金麦」だろうが、あるいは
な~んにもなくたってエエぢゃないですか。なのでこんなセールをやっているときは、
私は目が(=゜益゜):;*.’:; キラッとなって、いいやつを奮発するんです^^
飲みながらふと考えたのが、「外見or中身」の問題…(ー公ー;)
酒ならば、そりゃあ誰もが中身をとるでしょ。しかし評判を聞いたりブランドものに
ウン十万も払ったりするのは、中身と勝負しているというよりは外側ということに
なるのかしら?目隠しして飲んで、1000円、10000円、100000円と値がつけ
られるものかしら?「これは貴重な一本だよ」と言われてボトルを見ると味がよくなる?
ところで人間で言うと、外見より内面をとるほうが立派と言われがちですよね。
私も多数派に属すると思いますが、高級化粧品をつけてまつげがカラスの羽根
みたいにパタパタいって、ブランドのバッグを持って自己満足しているタイプよりも、
外見は清楚で薄化粧、内面は知的でおしとやかなタイプのほうがいいです。
スカスだな、それは「一見さえないもてないタイプでも、逆にそのほうが浮気は
されないし、流行なんて追わないほうが逆に経済的にも堅実だし、長い人生、
一時のトキメキよりも、生活を考えりゃあ地味で真面目なほうがいいに決まってる」
という打算(?)に近いものかしら?ハァハァするほうがホントの恋?
ちょうどそんなことを考えているときに、『カラマーゾフ』を読んでいて面白いくだりに
出会いました。青年ドミートリ―は、美しく貞節で清らかという素晴らしい婚約者を
捨てて、性格は最悪だが妖艶極まる下賤な女に走ります。それが堕落だとわかって
いても逃れられない色っぽさなんだってさ(^益^;ウヒヒ
そしてドミートリ―は、説得する真面目一筋の弟にこんなことを言います。
ソドムには美があるか?信じてくれてもいい、大多数の人間にとっては、ソドムにこそ美がひそんでいるってことをな。こういう秘密を、おまえわかっていたか、どうだ?恐ろしいのはな、美がたんに恐ろしいだけじゃなく、神秘的なものだってことさ。美のなかじゃ悪魔と神が戦っていて、その戦場が人間の心ってことになる。でもな、それを言うのは痛がっている人間だってことだよ。
「大多数」なら、俺も入っちゃうのかなー。「神秘的な美」ときたら、そりゃあ
間違いなく「悪魔」が勝ちそうですね。「痛がる」のも悪くない^^; 「歓喜の深手」
ということになるのかし~ら♪
今回ご紹介するのはこちら、"SANGUE DI GUIDA" (ユダの血)です。
もう20年くらい飲んでみたいなあ、と気になっていたワインです。
イギリスの小説家、オールダス・ハックスレイの短編小説に「ジョコンダの微笑」
という作品があります。
主人公は中年にさしかかった裕福な既婚男性。奥さんを家において、女遊びが
大好きです。とあるオールド・ミス(死語か?)のところに立ち寄り、「あなたは
謎めいた微笑みをする。まるでモナ・リザみたいな…」などと、相手をその気に
させて楽しんでいます。その間に少しおバカさんでかわいい若い恋人を車に
待たせていたりするのですが。
そのうち遊び歩いている間に、病弱な奥さんは突然死んでしまう。そうしたら
そのオールド・ミスは突然「あなたと私は結ばれる運命にあるのです!」などと
結婚をせまります。そのホラー映画的な本気度に驚いた主人公は逃げ出し、
その後若い恋人と冗談半分に再婚してしまいます。
ハネムーンを楽しんで帰国してみると、待っていたのは奥さんを毒殺した容疑
での逮捕だったのです。
「若い恋人と結婚するために女房を毒殺」というスキャンダルで不利な状況証拠や
証言も揃い、主人公は冤罪で死刑になるはめにwww
そのとき主人公は「なんで俺が死ななきゃならないんだ。まだ人生を楽しみたい!
「ユダの血」だとか「キリストの涙」というワインだってまだ飲んでないんだ…」と
悲しみます。
さて私はそれを読んで、そんなワイン本当にあるのかな、と探したのでした。
ワインショップで"LACRYMA CHRISTI"(キリストの涙)が見つかりました。
割と美味しかったので、何度か買って飲んでいたのですが、あるとき品切れに
なっていました。
「あれ~?いつものないじゃない」と店員に聞いてみると、「いまそれはないんです
よ~。問屋にもどこにもないんです」ときたもんだ!
あとで知りました。。。 とあるドラマで少年隊の東山が、しゃれたバーで女性に
「これはキリストの涙というワインなんだ…」なんて言いながら飲んだそうですw
そしたら全国でなくなっちゃったのー!!! w(゜゜)w スグモドッタケドネ
しかぁ~し、「ユダの血」だけはショップで見つからなかった。。。 しかしこの度
ネット通販で検索してみたら、あるじゃな~いか^^ 1000円しない安さだしw
なんと炭酸微発泡。夏には冷やして飲むのに悪くない。女性に飲ませるには
「キリストの涙」よりいいかもよ。(^益^)b
さて「ジョコンダの微笑」、実は例のオールド・ミスが奥さんを毒殺し、その後
自分に惚れていると勘違いしていた男が若い娘と再婚しちゃったものだから
復讐に、その男に罪をなすりつけたのでした。オ~こわっwww
女を口説くときには、相手を見てほどほどに…^^;