さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

大道芸人と紙芝居の思ひ出

2011年12月31日 | らくがき


ちょっと前のことですが、ぶらり横浜にいったら、なかなか芸達者な大道芸人の青年がいました。だいぶ訓練を積んでいるらしく、次々に見せる技はかなりのもの。トークも面白かったよ。同世代の友人が次々に就職してゆくのに、少し不安を感じながらも自分は好きな芸人を続けているんだってさ。生活も大変(^^)w
 
だから、「おひねりは折りたたんで帽子に入れて下さい」、と笑いを誘っていました。わたしは折りたたみようもない100円玉を入れてやりました。のぞくと何枚かは紙幣も入っていましたよ。
 
好青年なので若い女の子はもちろん、子連れの親子なども帽子に小銭を入れていました。をぢさん、をばちゃんたちはしっかり見て楽しんでも財布の口は堅い様子^^;しかたない、これは入場料じゃないんだもの(^益^;
 
そこで思い出したのが子供の頃に見た公園での紙芝居でした。漫画の「三丁目の夕日」を読んでいたら、1960年代には激減したと書いてありましたけど、それでもわたしは何度か見た記憶がありますなぁ^^;
 
自転車の後ろについた大きな箱にはいくつも引き出しがあって、初老のおじさんはそこから取り出したアメなどを売っていました。お金はなかったので、駄菓子を買っている子供たちを遠巻きに、少しうらやましく思いながら、でも買い食いができるなんて別世界のことだと眺めていました。
 
そのうち紙芝居が始まります。見物料?を払っていないので、思いきって前のほうには出られませんが、やはり見たくてじりじりと前進し、しまいには輪のなかに入って物語に夢中になっていたようです。
 
そして紙芝居が終わったとき、突然おじさんは「さあアメ買ってねー」と商売人に早変わり。その衝撃に、わたしの小さなみかんほどもない心臓が飛び出そうになったんです。きっと見てしまった芝居の見物料が払えない気持ちになったのでしょうね。視点も定まらず、後ずさりしたような気がします。
 
いま思えば、紙芝居のおじさんは商売人なんかではなく、ただ子供たちを喜ばせたい人だったんじゃないかなぁ。
 
あんな仕事はいいなあ。アメなんか全部配っちゃう!やってみたいけど、わたしが扱う物語は大人の恋愛だったりするから、ちょっと違うかな(^益^)wエモヘタダシ


 自宅のベランダより、夕焼け。


幹事の山下君はいずこに 最終回

2011年12月31日 | らくがき

地獄につづく階段から這い出してきても、Tさんはまったくめげない。

いや~、あんなの初めてみたなぁ~。
ドアを開けたらいきなり下に階段だもんなぁ~^^

  
山下君はいない(^益^)

どの店も、客のいない薄暗がりに厚塗りのおばーさんがひとりいるだけである。

4軒ほど次々にドアを開けては「山下君」を探す。しまいにはおばけ屋敷通り、いや温泉街の通りは終わりかかり、はずれにポツンと一軒の明かりを残すだけとなった。

最後のドアを開けたとき、意外にもこの世の人間の部類に入る中年にさしかかった
おばさんがひとり待っていた。

あら、いらっしゃいw (客が入ってきたことが意外だ、という反応だ)

山下ってのが来てませんか?
あれえ、おかしーなー。
よし、さきち・、中で待とう♪

わたしもここに入るのであろうとわかっていた。(゜曲゜)選択肢ないもんw

座るとおしぼりが出てきて、酒が出される。

Tさんは他に誰もいない店で得意の演歌を歌い始める。

(わたしも歌ったが、点数がなんと17点とか出るしー)

ひと息ついたところで、夜の女性が聞いてきた。

ねえ、山下さんって、ここに来たことある人?いつぐらい?

うん、1年くらい前かな^^;

・・・そんなことやらなくたって、ぼったりしないから心配しなくていいのよ^^


         
w(゜゜)w ばれてるってかっ!


しかしTさんは全く動じない。

演歌を振り付きで熱唱し、下ネタをからませたおやじギャグを連発。

3人で大笑いしながら酒を飲んだ。

宿に帰り、面白かった夜の探検、山下探しの話を同僚にしたら、そいつは

そんなん、開けて中を見た瞬間にバタン、と閉めればいいじゃねーか。

とドライな反応。

それじゃあひとり待っているおばーさんたちの気持ちを傷つけるじゃないかなぁ。

ねェ、Tさん(^益^)w


幹事の山下君はいずこに 2

2011年12月29日 | らくがき

さて大先輩のTさんと連れ立って、わたしは暗い温泉街を歩き出した。

すぐに怪しいネオンが目に留まる。

スナックあけみ とかいう看板。こういう店のドアは中が見えない。

こんなとこ、どうやって入るんですかぁ。コワイですよぉ。。。(゜゜)

心配すんな^^ 「山下君」が先にいるかどうかってやるんだよ。見てろって^^

 ・・・山下君(゜゜)?

Tさんはためらいもせずにドアを開ける。なかは薄暗く、艶めかしい照明の下にバー・カウンターが見えた。その向こうには夜の女性が…

すみません、山下が来てませんか?

えっ?来てませんけど…。
 
(化粧厚塗りのおばさん、いやおばーさんがひとり返事をする)

おかしいな。幹事が先に来てるって言ってたんだけど。。。
ここ、いくらくらいで遊べるのかな。歌も歌える?
・・・わかりました。また来ます^^ 山下どうしたのかなぁ…。

・・・とTさんは店の外に出てきた。

こりゃダメだよ。次いこう!

 すごい作戦だ… ( ゜Д゜)y-~~

次の怪しいドアも、迷わずTさんは開けてゆく。

おっ!

怪しいドアを開けたとたん、いきなり狭い階段。
それがずっと下に続いており、降りきったところにまたドア。

な・なんだ、これは・・・

と言いつつ、Tさんはずんずん降りてゆき、2つ目のドアを開けた。

また怪しい明かりが目に入り、ぼんやり第二のおばーさんが「いらっしゃい」と返事をする。

おばけ屋敷でも、ここまで凝った造りはしていない。キャストも超一流のメイクである。

しかしTさんは、開けたドアをいきなり閉めるようなことはしない。こいつぁ一瞬で入るはずがねえ、とわかっていながら、ふたたび「山下君」である。

おかしーなー。山下が先に来てるって言ってたんだけど…

わたしは怪談、いや階段の途中で腹がよじれていた。

地獄につながっているような、脱出不可能と思わせる恐るべき狭く急な階段で、わたしは必死に笑い声を抑えながら、先に外に這い出したのである。

(^益^)ノ つづく


幹事の山下君はいずこに 1

2011年12月28日 | らくがき

先日仕事で○×温泉に一泊してきました。

到着後にひと仕事を済ませ、終了後はゆっくり温泉に入りました。

夕食まで1時間ある。

冷蔵庫にビールが一本。風呂あがりなので、すぐになくなるw

となりの部屋のTさん(64歳)も同じ状況になり、ナイショで2本追加注文をする。

夕食後にまた仕事があるんだもん(゜゜)イッポンニシトケッテコトダロ

少し気持ちもほぐれた状態で次の仕事に臨みました。

舌もなめらか♪

まだ仕事は残っているっていうのに、Tさんはそっと俺の耳元に、
「抜け出して遊びにいこうぜ」と悪魔のささやき…。

そりゃヤバイんじゃないスか? ( ゜Д゜)y-~~

・・・と一応たしなめてはみたけれど、大先輩のお誘いを断るわけにもいかず、そっと宿を出る。

正直に言おう。おれも行きたかった…(=゜益゜):;*.':;

フロント従業員の「あれっ?」という反応にもめげず、Tさんは「お土産を買いたくて…」とか小学生でもわかるような言い訳をする。外は暗く、中には立派な土産コーナーがあるぢゃねーかw

従業員は、ニヤッと笑って「温泉街はあっちの道ですよ^^」と教えてくれる(゜゜)バレテルゼ

つづく(^益^)b


ぶらり尾道最後の散歩

2011年12月27日 | 関西シリーズ



街と瀬戸内海を見渡す展望台から降りてきました。帰りは階段を歩きですよ^^



いよいよ下界へ到着です。
山陽本線の線路を渡れば、何度か通った商店街です。



帰りの電車まで少し時間があったので、対岸の島に渡ってみることにしました。

この連絡船は時刻表もなく、休みなく行ったり来たりしています。
車やバイク、自転車などが乗り込むとさっと出てゆきます。
「渡し舟」というよりは、進化した「いかだ」という感じですよね~^^

徒歩でゆく人は100円です。
一回に乗る人は数人いるかいないか。
なのにこのオヤジ、一度料金を受け取った乗客に再び請求して
「払っただろっ!」と怒られていました・・・(^益^)w


対岸には大林監督の映画「あした」のロケ用に作られたバスの待合所が
 残っていました。
わたしはその映画見てないので別に・・・^^;

入り口のベンチでは地元の女子高生が熱心に手鏡で化粧をしておりましたw(゜゜)w



これが内部ですぅ~。使い込んだ木のベンチがいい感じ。



対岸から見た尾道の様子です。
長く続いた「尾道シリーズ」もこれでおしまいです。
おつきあい頂いた方、ありがとう~(^益^)ノ



最後のおまけに尾道駅の近くにあった変なポスト。
「有害な本」って何でしょう(゜゜)?

私が専門にしているエラスムスやモンテーニュの著作は、いまでこそ傑出した古典作品という評価をされていますが、長い間カトリック教会から「焚書」、つまり有害で焼かなければならない本になっていましたからねえ…。しかし高かったんだから、棄てるわけないっての。

もっと新しいものでいえば、子供の頃に読んだ漫画、永井豪の「ハレンチ学園」はスカートめくりが出てくるので不買運動まで言われましたが。いまで言えば「銀魂」ぐらいかしら。でも面白いんだから棄てません!

まさか「アルプスの少女ハイジの文化史」じゃないだろうな!

う~ん、子供に無駄な消費欲をかきたてるファッション誌?それともやたらに愛国心を強調した変な歴史教科書かしら?入れたい人は入れましょう^^

しかし溜まったらどうするのかしら(=゜益゜):;*.’:;