地獄につづく階段から這い出してきても、Tさんはまったくめげない。
いや~、あんなの初めてみたなぁ~。
ドアを開けたらいきなり下に階段だもんなぁ~^^
山下君はいない(^益^)
どの店も、客のいない薄暗がりに厚塗りのおばーさんがひとりいるだけである。
4軒ほど次々にドアを開けては「山下君」を探す。しまいにはおばけ屋敷通り、いや温泉街の通りは終わりかかり、はずれにポツンと一軒の明かりを残すだけとなった。
最後のドアを開けたとき、意外にもこの世の人間の部類に入る中年にさしかかった
おばさんがひとり待っていた。
あら、いらっしゃいw (客が入ってきたことが意外だ、という反応だ)
山下ってのが来てませんか?
あれえ、おかしーなー。
よし、さきち・、中で待とう♪
わたしもここに入るのであろうとわかっていた。(゜曲゜)選択肢ないもんw
座るとおしぼりが出てきて、酒が出される。
Tさんは他に誰もいない店で得意の演歌を歌い始める。
(わたしも歌ったが、点数がなんと17点とか出るしー)
ひと息ついたところで、夜の女性が聞いてきた。
ねえ、山下さんって、ここに来たことある人?いつぐらい?
うん、1年くらい前かな^^;
・・・そんなことやらなくたって、ぼったりしないから心配しなくていいのよ^^
w(゜゜)w ばれてるってかっ!
しかしTさんは全く動じない。
演歌を振り付きで熱唱し、下ネタをからませたおやじギャグを連発。
3人で大笑いしながら酒を飲んだ。
宿に帰り、面白かった夜の探検、山下探しの話を同僚にしたら、そいつは
そんなん、開けて中を見た瞬間にバタン、と閉めればいいじゃねーか。
とドライな反応。
それじゃあひとり待っているおばーさんたちの気持ちを傷つけるじゃないかなぁ。
ねェ、Tさん(^益^)w
さて大先輩のTさんと連れ立って、わたしは暗い温泉街を歩き出した。
すぐに怪しいネオンが目に留まる。
スナックあけみ とかいう看板。こういう店のドアは中が見えない。
こんなとこ、どうやって入るんですかぁ。コワイですよぉ。。。(゜゜)
心配すんな^^ 「山下君」が先にいるかどうかってやるんだよ。見てろって^^
・・・山下君(゜゜)?
Tさんはためらいもせずにドアを開ける。なかは薄暗く、艶めかしい照明の下にバー・カウンターが見えた。その向こうには夜の女性が…
すみません、山下が来てませんか?
えっ?来てませんけど…。
(化粧厚塗りのおばさん、いやおばーさんがひとり返事をする)
おかしいな。幹事が先に来てるって言ってたんだけど。。。
ここ、いくらくらいで遊べるのかな。歌も歌える?
・・・わかりました。また来ます^^ 山下どうしたのかなぁ…。
・・・とTさんは店の外に出てきた。
こりゃダメだよ。次いこう!
すごい作戦だ… ( ゜Д゜)y-~~
次の怪しいドアも、迷わずTさんは開けてゆく。
おっ!
怪しいドアを開けたとたん、いきなり狭い階段。
それがずっと下に続いており、降りきったところにまたドア。
な・なんだ、これは・・・
と言いつつ、Tさんはずんずん降りてゆき、2つ目のドアを開けた。
また怪しい明かりが目に入り、ぼんやり第二のおばーさんが「いらっしゃい」と返事をする。
おばけ屋敷でも、ここまで凝った造りはしていない。キャストも超一流のメイクである。
しかしTさんは、開けたドアをいきなり閉めるようなことはしない。こいつぁ一瞬で入るはずがねえ、とわかっていながら、ふたたび「山下君」である。
おかしーなー。山下が先に来てるって言ってたんだけど…
わたしは怪談、いや階段の途中で腹がよじれていた。
地獄につながっているような、脱出不可能と思わせる恐るべき狭く急な階段で、わたしは必死に笑い声を抑えながら、先に外に這い出したのである。
(^益^)ノ つづく
先日仕事で○×温泉に一泊してきました。
到着後にひと仕事を済ませ、終了後はゆっくり温泉に入りました。
夕食まで1時間ある。
冷蔵庫にビールが一本。風呂あがりなので、すぐになくなるw
となりの部屋のTさん(64歳)も同じ状況になり、ナイショで2本追加注文をする。
夕食後にまた仕事があるんだもん(゜゜)イッポンニシトケッテコトダロ
少し気持ちもほぐれた状態で次の仕事に臨みました。
舌もなめらか♪
まだ仕事は残っているっていうのに、Tさんはそっと俺の耳元に、
「抜け出して遊びにいこうぜ」と悪魔のささやき…。
そりゃヤバイんじゃないスか? ( ゜Д゜)y-~~
・・・と一応たしなめてはみたけれど、大先輩のお誘いを断るわけにもいかず、そっと宿を出る。
正直に言おう。おれも行きたかった…(=゜益゜):;*.':;
フロント従業員の「あれっ?」という反応にもめげず、Tさんは「お土産を買いたくて…」とか小学生でもわかるような言い訳をする。外は暗く、中には立派な土産コーナーがあるぢゃねーかw
従業員は、ニヤッと笑って「温泉街はあっちの道ですよ^^」と教えてくれる(゜゜)バレテルゼ
つづく(^益^)b
いよいよ下界へ到着です。
山陽本線の線路を渡れば、何度か通った商店街です。
帰りの電車まで少し時間があったので、対岸の島に渡ってみることにしました。
この連絡船は時刻表もなく、休みなく行ったり来たりしています。
車やバイク、自転車などが乗り込むとさっと出てゆきます。
「渡し舟」というよりは、進化した「いかだ」という感じですよね~^^
徒歩でゆく人は100円です。
一回に乗る人は数人いるかいないか。
なのにこのオヤジ、一度料金を受け取った乗客に再び請求して
「払っただろっ!」と怒られていました・・・(^益^)w
残っていました。
入り口のベンチでは地元の女子高生が熱心に手鏡で化粧をしておりましたw(゜゜)w
これが内部ですぅ~。使い込んだ木のベンチがいい感じ。
対岸から見た尾道の様子です。
長く続いた「尾道シリーズ」もこれでおしまいです。
おつきあい頂いた方、ありがとう~(^益^)ノ
最後のおまけに尾道駅の近くにあった変なポスト。
「有害な本」って何でしょう(゜゜)?
私が専門にしているエラスムスやモンテーニュの著作は、いまでこそ傑出した古典作品という評価をされていますが、長い間カトリック教会から「焚書」、つまり有害で焼かなければならない本になっていましたからねえ…。しかし高かったんだから、棄てるわけないっての。
もっと新しいものでいえば、子供の頃に読んだ漫画、永井豪の「ハレンチ学園」はスカートめくりが出てくるので不買運動まで言われましたが。いまで言えば「銀魂」ぐらいかしら。でも面白いんだから棄てません!
まさか「アルプスの少女ハイジの文化史」じゃないだろうな!
う~ん、子供に無駄な消費欲をかきたてるファッション誌?それともやたらに愛国心を強調した変な歴史教科書かしら?入れたい人は入れましょう^^
しかし溜まったらどうするのかしら(=゜益゜):;*.’:;