ついに帰国の時がやってきました。空港で夕日を見ていると、約ひと月前に早朝の
羽田で朝日を見た景色を思い出します。だいぶ昔のよう。
フライトはロンドンで一泊する行程。ビジネスクラスですが、ヨーロッパ内ではたいした
席ではありません。普通の座席で真ん中がないだけ。となりはお母さんで、幼い子供
ふたりが通路をはさんで向こう側にいました。その子供らは「お母さんこっち来て!」
と言うものだから、お母さんは向こう側で真ん中の席のテーブルを持ち上げ、3人で
座っていました。だったら最初からエコノミークラスでよかったのに^^;
ロンドンには夜の8時頃に到着予定でした。翌日朝早くの羽田行きに乗るので、
しかたなく空港近くのホテルに一泊となったわけです。ネットで予約すると、にゃんと
シェラトンが9000円という格安料金で出ていたので、それを取ったわけです。
しかしフライトは遅れ、ロンドンに到着したのは夜も10時過ぎ。すぐ横のホテルに
一泊するだけだっつ~のに、パスポート・コントロールにはディズニーランド真っ青の
行列。うんざりだよ!
さらにタクシー乗り場にも長い行列。空港がすぐ横に見えているホテルだっていう
のに、タクシーのメーターはジャカジャカ上がり、予想をはるかに超える3000円
近くも取られたのであった…。
さすがシェラトン、部屋はご覧の通りきれいで立派でしたよ。しかし8時間も滞在
しなかったからねェ。。。大きなバスローブも使わなかったしーw
ウィーンの空港で買ったモーツァルトのチョコレート・リキュール。ホワイトチョコレート
は初めて見たので、せっかくだから一本買いました^^
しかしねー、飛行機に乗る際にはこういう液体があると、やたらに止められてチェック
される。空港内の免税店で買ったものだというのに、うんざりだよ!
とても甘いので女性向けですね(^益^)w
…とか思いつつ、深夜に一杯、と飲んでいたら、自分で一本飲んじまったwww
*さてさて、ウィーンの様子をビデオ編集しました。是非ご覧ください(^益^)b
ウィーン
コンビ・チケットになっているので、王宮宝物館に加えて新王宮内の博物館も見に
行きました。こちらには狩猟・武器コレクション、古楽器コレクション、古代ギリシャの
エフェソス博物館の3つが入っています。
内部はものすごく広く、人はほとんどいません。普段から客も少ないせいか、係員の
数も少ない。すなわちほとんど誰もいないだだっ広い中をひとりで回るわけです。
暗くなってから見て回ったら楽しいだろうね^^ 動きそう(^益^)
鎧にはいろんな形があります。思わず吹き出さずにはいられないようなデザインも。
女のスカートみたいなやつもありましたよw
私の好きなのは、おなかがデップリ出ている太っちょ用。こういうのは当然オーダー
メイドなんだろうねえ。
宮殿なので、ドアの向こうにドア、そのまた向こうに…と鏡を向かい合わせにした
ような感じに部屋が続いています。誰も人がいないってことが壮観!
在住市民はもちろん、観光客も古い楽器などあまり興味がないんでしょうねェ。
新旧ふたつの王宮を巡り歩きましたが、その歩いた距離だけでも大変なものだった
ですねェ。ひと月あまりものんびり滞在したオーストリア旅行もいよいよお終いです。
ついにオーストリア滞在も最後日になりました。最終日はホテルをチェックアウトし、
王宮宝物館に行きました。前日の美術史博物館とコンビチケットを買ったのです。
大きな宝石がこれでもか!と盛られた神聖ローマ帝国の帝冠です。これがハプス
ブルク家にタナボタで転がり込んできたことから、オーストリア帝国の歴史が
始まったわけですねェ。
王位もそうですが、はるかにささやかなグループの「長」だって、やりたくないとか
関心がない、といった人に票が入り、やりたくてしょうがない人は人望がなかったり
するものですよね~。私はこんな服、着たくありませんねえ。票も入らないけど(^益^;
おにぎりよりデカイです。「ずんだクリームあんぱん」くらいでしょうか。
食べ物に例えるなって?それくらい縁がないってことでしょーかーw
ものすご細やかな細工。見ていると吸い込まれそうになって、しばらくすると目が
くらくら回ってきます。こんな財宝を王室に売り込んだ商人は儲かったでしょうが、
税金を取り立てられている国民はどうだかな~。
しかし面白いもので、ほとんどの国民は王室が大好き。お姫様や王子様たちの
縁談や子宝の話題、ゴシップなどは尽きることがなく、ちらっとでも見ることができれば
涙をためて手を振り、彼らは着飾って王宮で優雅に暮らすものだと思っている
わけです。
そういう人たちにとっては、腹が減っていても、そういう祭り上げたものを崇拝する
対象が欲しかったりするものなのかな。震災・原発事故で家や土地を失った人々が
沢山いるのに、原発を再開して東京オリンピックで莫大な施設建設費用を使ったり、
やたらに軍備増強をするほうが支持されていますからねェ。。。
いやいや、もっと身近に言えば、食費にこと欠くのにスロットにつぎ込んでしまったり、
借金してまで結婚披露宴を豪華にするとかか?喫緊の衣食住よりも心の潤い?
違うかなw(^益^)w
ウィーン滞在もまもなく終わり。素晴らしいコレクションの美術史博物館にもう一度。
1回目は一応すべての絵に目を通しました。2回目はピンポイントでよかったものだけ。
それでもブリューゲル、ラファエロ、フェルメールと目が回りそうw
ブログに載せるのは、ちょっと面白いものを選びました。イタリアの異色の画家、
アルチンボルド。上の絵は「四季シリーズ」から「夏」です。
こちらは同じく「四季」から「冬」です。
これは「四大元素シリーズ」より「水」。
同じく「四大元素」より「火」です。面白いでしょ(^益^)w
こちらはラファエロの「草原の聖母」。この三角形の構図と配色がダイナミックー!
さて前回見かけなかったベラスケスの「青いドレスのマルガリータ王女」が今回も
見当たらない。今日が最後なので、職員のおばさんに聞いてみた。すると
あ~、それはいまマドリードよ。貸し出してるの♪ ときたもんだw
昨日のシーレに続いてこっちもかよっw(゜゜)w
すみません。タイトルは「ザッハートルテ」についてでしたね^^; ホテルへの帰りに
「デーメル」に寄ったんです。せっかくだから、と行ってみたら、やっぱり混んでるーw
10人や20人の団体客が入っていくので、どうしようかやめようかとも思いましたが、
思いっきり暇なので並んでもいいかと^^;
静かなカフェでゆっくりひとりは好きなのですが、ここは超有名&人気店なので
落ち着かねーや。ザッハーもそうでしたが、「どうせカナーリ甘いんだろう」とエスプレッソ
を注文。デーメルはチョコレートが三角^^;
ウウム、ザッハーよりさらに甘いと思われ。ううう、日本の「デーメル」は砂糖を感じ
ないくらいなのになーw でもこれが本物なんですよ。本物はだーめーよ _| ̄|〇
こちらはシュターツオーパー、「マーラーの間」です。ウィーン・フィルの定期演奏会は
さすがに入手できませんでしたが、室内楽はとれたのです。チェロの四重奏。
名前でビビらされるのか、4人が並んで入ってきただけで「おお~。。。」と感動。当日
でも買えてしまったりする宮殿コンサート等と違って、ずっと前から頑張って買って
おかなきゃ聴けないこういうコンサートは客層も違う。
椅子が並んでいるだけの自由席。知っている人は早くから来ていて入り口に並んで
おり、開場とと共にあっという間に前から席が埋まってしまいました。
演目は渋いのが続き、最後はクレンゲルの「ジャジャジャジャ~~ン!」ですよ。
ケコーン式のやつが最後にくるとは。チェロは音が大きいので、小さなホールで四重奏
だとかなりの迫力。美しい音色でした。
昼食には、シュターツオーパーのすぐ近くにある(すなわち銀座みたいな高級感
溢れるところw)日本料理屋に入ってみました。暖簾をくぐると「いらっしゃいませー!」
と威勢のいいご挨拶。着物を着た女店員が日本語で迎えてくれて、久しぶりに
アット・ホームな雰囲気。
あちこちに日本人が座っていて、この中はまるで日本にいるみたいw
お値段も立派だったけれど、内容も立派でした。ヨーロッパではどうしても肉が多い
ので、このようにさっぱりしたものを食べられると少しほっとします。
ここの旦那、地元の人にはドイツ語で和やかに対応し、外国人の従業員には英語で
指示を出していました。寿司の職人になるだけでも長い修業が必要だというのに、
語学も達者であるとはたいしたものですよねー。(^益^;