2日目は籠太に。昨夜の盃爛処とは全く違う上品な雰囲気の店です。
(別に昨夜が下品とかいう意味ではありません。庶民的ってかな^^)
人気店というよりは、もう会津若松の看板というか大御所というか、重鎮というか。
そういえば、ここも「役所前」だな。ここのマスターには、あちこち弟子、孫弟子が
いるそうです。
さて、18時頃に入ったら、他に客はいませんでした。コロナになってからこういう感じ
だそうです。盃爛処と違って、こちらは会社の人や役所の人が使うからか?
というわけで、横に立っていた従業員のおばさん、マスターとしっぽり話をする。
「お客さん、初めて?」とか聞くし。何せいつもほぼ満員で、マスターはずっと
仕事をしっぱなしだから、客とゆっくり話すなんてことはほとんどないだろうからねえ。
一杯目は飛露喜で、ニシンの山椒漬に豆腐の味噌漬け。極上の酒に、合わせるつまみも
ぴったりだ。至福のひととき。
二杯目は「籠太」。店の名を取っていますが、末廣さんです。素晴らしい香りなので、
ワイングラスで頂くのです。ここの〆鯖が美味いのは知っている。しかし「桜マス」
というのが短冊にあり、それを食べてみようかとしたところに「〆鯖はどうですか」と
先手を取られたので、それになった^^;
「ここは山だっていうのに、鯖が美味いっつ~のはなぁ」というと、「手間をかける
からですよ」と教えてくれた。一日かけて、水分を30%抜くから、こういうしっとり感が
出るそうだ。今宵は俺の料理を作るだけなので、マスターと初めてこんな話ができました。
次はお燗を頼んだら、泉川を選んでくれました。撮影を忘れましたが、名物の「こづゆ」を
注文。これは野菜の煮物ですが、貝柱のいい出汁が出ているんだよ^^
宮泉さんは、お城から出たところにある酒蔵だ。「あそこはね・・・」と興味深い
話をしてもらったことだけは覚えているのだが、内容は忘れました~^^;
こうやって酒ビンは撮っておけば飲んだものは思い出せるけど、酔っ払ってグダグダ
話をした内容はだいたい忘れますからねw
「あんた、酒の飲み方知ってるね」とお褒めの言葉を頂く。籠太のマスターに言われれば
表彰状みたいなもんだよなあー。よく酒に飲まれたりしてますけどね^^;
飯盛山の散歩から帰り、オンライン会議に参加。顔だけ出して話をすりゃいいので、
リモートワークって便利だな^^ しかし会議は13時から。つい「10時からとか、
16時からとかにしてくれりゃあいいのに」とか贅沢な不満も(^益^;
15時前に本日の仕事は終わり、夜の酒まで本でも読んで昼寝でもするか、と考えたが、
せっかくこういうところに来たんだし、お城のすぐ横に「シルクロード文明館」なる
ものがあったのを思い出し、この際いってみようと思い立った。
しかし、なんかやってないぞ!
というわけで、結局お城に行き、昨日ひと回りしたので、今度は天守閣に上がって
みようかということになりました。
遠くに飯豊山地が見えるぞ。
こっちは北の磐梯山方面。
お、そういえば、こちら方面は午前中に登った飯盛山じゃないか。どのあたりだ?
そォ~だ、あの白い棒がお城にかぶってたので、あそこがそうだよ。
おお、まさにそう。あの山を削っているところが墓だよ。あの白い棒の後ろに
立っていたんだよ。
ホレ、天守閣のところに白い棒が~w 厳密に言うと、白い棒のやや左に
立っていたので、上の画像でも棒のやや左に立っていたはずです。
お互い赤いハンカチでも振ってれば? いや、誰が撮影すんのよw
磐梯山のアップ。見る方向によって全然形が違う山です。こちらから見ると三角だ。
会津若松の街はずれ。俺の嫌いな典型的車ビュンビュン県外資本チェーン店の並ぶ
景色だ。飯盛山へ向かって、1時間ほど歩くのである。夜の酒まですることがないので、
散歩に出たわけです。観光地を巡る循環バスは、このご時世で間引きしているらしい。
乗ってもいいけど、時間があまっているし飲み過ぎなので運動したほうがいいかもと。
到着しました。以前に来たとき、有料エスカレーターに誘う録音の声で「上まで階段を
登るのは、すごォ~~く大変です!」というセリフに噴き出して、維持に協力する意味でも
乗ったのだが、1時間以上歩いてきたので、数分階段上るだけだからな^^;
さて白虎隊の少年たちが「お城が燃えている!」と絶望して自決した場所です。
この見つめている方向がお城なんです。
さてどこだ? 遠くてお城がはっきり見えません。
しばらく見てて、「木のあるところだ」と気がついた。
カメラの望遠を最大にして、そちらを撮影。その画面を見たらわかりました。
なんだか白い棒が立っている。あれ、規制したらどうだ?(^益^;
さてもう一度、会津若松を一望。山に囲まれていい所ですー。
少年たちの墓。
戦士となった十代の少年たちが、自分たちのお国が負けたから、潔く自決しよう、と
集団自殺。中には「俺、死にたくないな」と思ったやつがいたんじゃないかと思ったり。
だって私だったらそう思いそうだもん。それを「恥」だとする同調圧力。これは厳しい。
「俺はごめんだね」とやりたいところだが、もし父ちゃん母ちゃんなんかが「いたた
まれない」なんてことになったら辛いだろなー。武士の子は、「家」を背負っているから
なあ。しかしねえ、戦争って、戦う相手にだって父ちゃん母ちゃんいるんだぞ。。。
「さざえ堂」です。らせん状に登っていき、またぐるぐると降りてくる。すれ違わない
構造というのが独創的なのです。ここの前をあまり歩きたくなかった。というのは
切符売り場のおばちゃんが、人が通るとマイクで「珍しい、素晴らしい、是非見ろ」
といったことを連呼するわけで、それを無視して通過するのは、まるでひと昔前の
デパートの洋服売り場でしつこい勧誘を振り切るような精神的強靭さが求められるのである。
しかし!なんと今回は黙っていた!どおしたんだろう。まさか人が違う?疲れてた?
俺の顔を見て「こいつは入るはずがねえ」と踏んだのか?
まだ入ったことのない記念館に入りました。こうやっていつも一気に急いで見ないで、
「またいずれのときに」と残しておくのも大事です^^
いろんな展示品を見ましたが、2階では白虎隊の歴史を説明するアニメをひとりで
見ました。そりゃあこの地の伝説であり、悲劇であり、語り継ぐべき話なのでしょうが、
「美化」というのは言い過ぎですけれど、「死ぬこたぁねえだろ」とか「可哀そうに、
だから戦争っつーのはいけねえんだよ」という解釈は封印した内容になっています。
「一緒にするな」と言われそうですが、子供らが殺戮に駆り出されているという意味では、
イスラム国やタリバンなどを思い出すわけです。「〇×のために」と、それぞれの立派な
イデオロギー(考え)があるのでしょうが、私は子供らを殺したり殺されたりという
命のやりとりに参加させるのは反対なのです。
会津若松、いつもの居酒屋へ出動です。この街にはいくつも行きたい店があって
困ります。いい地酒がたくさん置いてある店ばかりなので、そうそうはしごも出来ません。
2~3泊なら行くところが限られてしまうのが残念なところ。でも住んだらどうなる?
ここの2階には野口英世の帽子が置いてあったりします。
さて盃爛処 (ハイランショ)は移転しています。 このドアが入り口だ。居酒屋らしくない。
暖簾も看板もない。最初通り過ぎちゃったよ。。。「わかりにくいなあ」と言ったら、
マスターは「看板もやめているんだ」と言っていました。すごい自信なのです。
嬉しいことに、覚えていてくれました。まあ前回もそうだったんだけど、1年に1回
来るか来ないかくらいなんですが、その都度だいぶ飲んでいるからか?
お勧めを聞いたら、「ありすぎて~」なんて言いながら、出して来たのが喜多方で
飲んだ「大和屋善内」。「飲んだばっかりならやめておこうか」と引っ込めそうに
なりましたが、とても旨かったし、これは「うすにごり」で違うものだから、是非
お願いしました。やはり旨い!
「あん肝を魚卵で和えたもの」がお勧めだったのですが、「コレステロール高いから
なあ…」と迷ったら、「じゃあ少しだけ味見して!」と出してくれました。旨っ!!!
筋子、からすみ、それ系は日本酒にぴったりすぎるからなあ。。。
ここのセレクションはほんとすごいよ。毎回エンドレスになり、それも何回も来なければ、
いやこの近所に住まねば、と思ってしまうのです。しかも良心的お値段だしw
初めてこの店に来たときの昔話になりました。盃爛処 の看板に会津で有名な「栄川」と
書いてあり、最初はそれを頼むべきかな、なんて思って注文したら、マスターはとても
残念そうな顔をして「それはどこでも飲めるんだけどなぁ。。。」と渋々ビンを手に
取ったので、「やめます!お勧めをお願いします!」と言った記憶があるのです。
たしかに「栄川」は、ポピュラーで東京でもよく売っていて、まあありふれている。
しかし、その栄川酒造が出している高級酒、「會津龍が沢」というのがあるという。
しかも俺がまた好きな「うすにごり」。旨いっ!覚えておかなきゃならぬので、写真を
撮ろうとすると、ご覧のポーズがついてきました^^ 6種類あるそうなので、最低でも
6合は飲まなければコンプリートできない。その必要があるかどうかは別だがw
ところでこれは何でしょう?
「大声防止のアヒル隊長」ということです。アヒル君をぎゅっと握ると、「ピュー!」と
鳴くのです。注文するとき、「すみませーん!」と声を出さずに、これで呼べと。
カウンターは例によってビニールで仕切られていて、コロナ対策に頑張っているのです。
あとから10人ほどの若者の団体が来て、奥のテーブル席で密になって騒いでいました
けどね^^;
イトヨリの煮つけ。しょっぱい珍味ばっかりになってしまうので、こういった淡白な
魚も日本酒にはいい。さすがこの店、つまみが日本酒を引き立てることを中心に
準備されているのです。
「天明」、これもよかったぞ。「写楽」や「末広」にあえていかずにいろいろと
お勧めが出てくるのである。会津は米と水が美味くて、さらに酒造りの伝統が見事に
揃って素晴らしい品質の酒がたくさんあるパラダイスなのです。
あと、秘蔵の酒も味見させてくれました。それは他言してはならないというモノ
だったそうです。気になる方は、何度も行って飲みまくってコアなファンであることを
認めてもらいましょう(^益^)b
次はバー・コージーに行くのである。飲み過ぎてから行くような店ではなく、静かに
落ち着いて酒をたしなむオーセンティックなバー。だからおさえようと思っていたのに
やっぱり今回も無理でした。あまり酔ってないフリして・・・?
毎回そうしてるのに、前なんかはマスターに「いつも日本酒をだいぶ飲まれてから
いらっしゃるようなので・・・」とか、バレていましたw
このご時世でも、会津若松の夜の業界は灯がともっているぞ^^
ウウム、それでも精一杯フツーのフリで入りました~^^;
変わってない(´;ω;`)ノ
聞くと、夕方5時から開けて8時には閉店にしたりしても、それでも常連さんたちに
支えられて乗り切ってこられた、とおっしゃっていました。
この店も、ちゃんといつものように客が来ています。地元に根付いて、常連に支えられて
いる店は大丈夫なんだな~。
初めて飲みましたが、「クボカン」はハイランドのトマーティンです。でもそれほど
ピートがきいておらず、わりとまろやかだったような。今夜はこれでフィニッシュ!
喜多方から会津若松へ向かいます。磐梯山は雲で見えないな。
さあて「ならぬものはならぬ!」の会津若松に到着。もう地図がなくても歩けるし、
何度も再訪する酒場では顔を覚えてもらってる。ホームタウン感がマシマシなのです。
だからもういまさら観光するという感じでもなく、新鮮味がない。やはり初めての地を
訪れるときの高揚感は旅の醍醐味。まあこのところは「一見さんお断り」を避けて
なじみの地を選んでいるのだから、しばらくはこういうのもいたしかたなし。
お城のあるところでは、やはりご挨拶に伺わねば。天守閣には登らずに、お姿を
拝見するだけですが。
「麦とろ」は昼にはやってないらしく、「天丼」の店に。こうやって旅に出ると、
やたらにラーメン、そしてとんかつや天丼といった揚げ物が多くなるなあ。ビールも
飲むし、蕎麦屋に入れば昼から酒だ。というわけで、少し太るし、それよりも内臓機能に
ダメージが蓄積される気がする。というか、そうなっている。でもさ、それじゃあ
どうすればいいの?何を食えばいいの?ヘルシーな旅をしている人がいたら、ちょっと
聞いてみたい。「女のひとり旅」とかいったブログなどをいくつか見たことがあるが、
なんだかスイーツだの立派なフルコースだの、見栄えがして高そうで、こんなに食べ
られるの?っつ~のが出てくるぞ?質素でヘルシーなものなんて見ないぞ?
裏通りを歩くと、こんな韓流風俗ビルがあった。すごいな。でもコロナで
厳しい経営なんだろうなあ~。
上品な女性たちがやっている「蔵」にやってきた。
ホテルのフロントでコーヒーが飲めるのだが、わざわざ金を払ってこういうところで
飲む。まあ酒屋で酒を買って家で飲めば安いのに、わざわざ店で飲むのと同じことか。
奥さんにお酌してもらえばタダなのに、スナックやら何やらが繁盛しているのと
変わらないのかなー。
そしていつものホテルに。なんかちょっときれいになってるな。そういえば少し
値段が上がったような気がしていたが、そういうことか。チェック・インは14時。
まだ時間があったので、フロントで新聞をじっくり読んだ。福島の新聞は大震災の
話題が多い。3月だからなあ。
あとは夜の出動まで本を読んだり昼寝をしたりとまったりモード。
飯豊連峰がきれいに見えている。こういう景色のところに住めたらいいなあ。