八幡浜を出航したフェリーは四国をあとにします。
西に細長~く伸びているのは佐田岬半島。前回7年前に、ここを岬の先端まで
自転車で行きました。それがあまりにも快適で長い距離を走破できるので、
あれから何度もレンタル電動アシスト自転車を使いました。くせになります^^
あの山の峰を走っているとき、風力発電のでっかい風車が連なって豪快に回転している
ところを通過したんです。羽根はおっそろしい大きさですごい迫力ですぜ。
だんだん四国と離れていきます。
離れていくと、高知、土佐久礼、土佐清水、宇和島などの酒場を思い出します。
酒場のことばっかり思い出すなw 愛は芽生えなかったな
岬のあんな橋を渡ったっけ? アップダウンが激しく連続していたことはよく
覚えている。電動アシストだと登りは押してくれているような感覚でスイスイ、
下りになると風を切ってすごいスピード。ありゃいいよ~♪
南のほう、ありゃ雨が降っているな。今日は少し雨模様の予報なんだが、臼杵の
街歩きはどうなるかな。
デッキにはほとんど人が出てきません。観光客はあまりいないってこと。
佐田岬の先端。あまり近寄らないので灯台はよく見えませんでした。
まもなく九州の対岸です。四国の西端、佐田岬を通り越せばもうすぐに九州だ。
臼杵(うすき)の港に入っていきました。
到着すると、入れ替わりで船に乗る人たちが待っていました。ピストン輸送なんだな。
九州といえば「とり天」。「謎のとり天せんべい」?
「謎は謎のままでいい!」だってさ。
町に向かうバスを待ったのは、デッキに出ていた観光客の青年と私ふたりだけでした。
みんな公共交通機関を利用しないで車なのねーw
八幡浜の朝は少し早く起きて8時台に出航するフェリー乗り場へ。
港町は風情があって好きです。古い酒場も多いしね♪
SNACK喫茶は閉店してしまったようだなw
待合室からは、これから乗るフェリーが目の前。へさきがパカッと開いて車が
乗り込んでいきます。徒歩の乗客はいくらもいないようだ。
乗ってみたら2等席でも意外と豪華。売店も充実しているし、津軽海峡で乗った
フェリーよりずっといいぞ。
出発するときはデッキに出ました。
八幡浜、いや四国とさようならですー。
あいにくの曇りだが、雨は降ってないのでよしとしよう。
竜骨のように長い佐田岬半島に沿って養殖場が並んでいます。これはどうやら
マダイのようです。美味いんだよなあ~♪
明日はこの八幡浜港からフェリーに乗って九州に渡ります。これで旅の半分だ。
港の市場を少し見てみよう。
いろいろあっても、まだ土産品を買うわけにはいきませんー。
うわー、みかんジュースがこんなに! ちなみに写っているこの倍以上あったぞ。
というわけで、ちと高くていいやつを一本購入して飲みましたー。その名も「頂」!
美味しかったよ(^益^)b
さてホテルに帰ろう。
むむむ、典型的なシャッター街w
さあて夜の出動。
もう前もって決めてあったのは、ここ「みなと」。元船乗りの面白い旦那さんが
やっているんです。
酒場と食堂が一緒になったような昭和感あふれる店です^^
前回とっても感動したお茶漬け。旨かったのは旨かったですが、やはり一回目ほどは
感動しないものだな^^;
お茶漬けについてくるおしんこで酒を飲む。住んでいる所に近ければ通いたいが、
なにせ八幡浜は遠すぎるw また来ることはあるかな、、、?
寄りたくなるような2軒目の酒場もないなあ、とホテルに帰ってしまいました。
あとから思い出せば、駅のほうに歩けばスナックの看板があったんだよなあw
八幡浜の宿は港の近く。そこまでブラブラと歩く。何やらこの建物の2階がずらりと
スナック? 営業中はどれくらいだろう?
むむ、商店街には人がいない。7年前もそうだったなあw
市立市民図書館の建物は立派だぞ。近年地方都市では立派なハコが増えましたが、
是非ともきちんと専門の司書を常勤で雇い、蔵書の充実を継続してほしいものです。
ハコを作るのは一回の出費で成果が見えやすいですが、運営にはずっとお金が
かかるんです。
前回もこの建物見たなあ。
薄暗い商店街を通り過ぎれば予約したホテルだ。
ホテルの部屋からは港方面が見えました。ひと休みして、ちと散歩しようか。
こんな趣のある建物がちらほらと残っています。
10分ほど歩けば港に到着。
大きな作業船。
フェリー発着場に来てみました。明日乗りますからね。出航時間などもチェック。
上階が展望テラスになっていました。この時間、誰もいないのでのんびり景色を
眺めたり。
さっき見た作業船だ。
町のほうを振り返る。港だから風が吹き抜ける。こうやってひとり静かな時間を
過せることは贅沢なものです。
宇和島の朝を迎えました。次の目的地・八幡浜はわりと近いのでブラブラと
この街を観光でもしようかと思うが、前回お城は見たし、また荷物を持って山に
登る気はしない。
人っ気のない町を駅に向かう。
「パフィオうわじま」には図書館が入っているから本と新聞でも読みましょうか。
あちこちの図書館で読み進めている本はことごとくないw しかたなく持ち歩いて
いる自前の本をしばらく読む。ゆっくり座れるだけでも図書館はありがたい。
地方都市には町中華があるので嬉しい。唐揚げはでかかったー。
というわけで昼過ぎになり、電車の時間となりました。
宇和島はターミナル駅。
あれっ! 誰も電車に乗らないの? みんな車で移動するもんだから乗客は減り、
さらに列車の本数が減るという負のスパイラル。
空いているので一番前の特等席に(^益^)b
わぁ、森の中を突き抜ける線路、大好きですーw
視界が開けて町の中。
途中「卯之町」という駅からバスで10分ほどのところに「愛媛県歴史文化博物館」が
あり、そこに行ってみようと調べてみたのですが、何せそのバスが2時間に1本あるか
ないか。列車の時刻と合わせて見学時間を考えると、どうやってもうまいこと行く
ことができません。自家用車で行くしかないと。それってどうよ。。。
やがてまた山の中。たまーに海が見えたりもしましたけれど、ずっとカメラを
構えているわけでなし、また横の窓だったりするのでそれは撮れずw
こういう景色を見ていると、運転手さんがちょっとうらやましい。こんな緊張感・
責任感あふれる仕事は俺には勤まらないとは思いますがww
俺の好きな緑のトンネル、そして本物のトンネルが続きます。三陸の宮古に向かう
山田線、そして7月に北九州を旅したときの路線もこんなトンネル続きの線路が
あったなあ~。
トンネルが2つ3つと見えるときがあります。
これも3つは見えるでしょ^^
山を越えてだんだん八幡浜が近づいてきました。
ここは伊予石城という駅。鈍行だもんだから、上り下りの列車が行き交うのに
やたらに止まります。ここでは特急が抜かしていくのを待つのに20分以上停車。
しばしホームに立って体を伸ばす。右のほう、田んぼの中に何かが見えるでしょ?
「わらマンモス」です。列車が出たら、よく見てみよう。
よく手入れされてるよねえ。民家にあるわけでもないのに?
運転手さんがアナウンスで「アンパンマン号が通りますので、どうぞご覧ください」と
言っていました。ま、な^^;
さて列車が走りだして、わらのマンモスが見えました~。よく見てみると、鼻の上に
子供が乗ってるよ。
そして八幡浜に到着しましたー。ちと懐かしい。思い返せば7年ぶり。