網地島内を周るワゴン車に乗って、島北端の網地港に向かいます。運転手はきさくな
好青年。乗客はもうひとり、島民のおばちゃん。この島めぐりバス、乗車賃は200円で、
どこでも頼めば乗り降り自由。島の南端から北端まで約5㎞、10~15分くらいです。
おばちゃんは青年と話し続けていました。お互い「あそこは空き家になった」だの
「あの家の工事は時間がかかって・・・」などなど、ひたすら島のうわさ話。
私はまったく入れませんでした^^;
乗ってしまえばすぐ。港に着きました。
連絡船の時間に合わせてバスが走るわけですから、まもなく船はやってきた。
ほかに乗客はなし。
網地島を出て、田代島に寄ったらそこでは若者の旅行客が数人乗り込んできました。
こちらには何か観光するところがあるのかな。
石巻までしばらくかかります。
右には昨日泊った牡鹿半島が見えています。
そして石巻の工場群が見えてきた。
日和山公園の展望台から西に見えるやつだ。
そして日和大橋をくぐると日和山が見えてきた。
あの展望台から何度こちらを見たことか。
そして牡鹿半島、網地島の旅行内プチ旅行は終わりましたー。
もと百貨店のあの建物には前回入りましたね^^
そして今回の三陸の旅の最後の夜。土曜の夜だけに「六文銭」に電話をしたら、
今日は満席! それなら寒いから外に出ないでホテルの和食料理屋でちと贅沢に、
と思って軽装で一回に降りたら、「本日貸し切り」ときたもんだ。というわけで、
また部屋に戻って上着を着て、最寄りの居酒屋に。時間は17:30頃。入ったら
「カウンターで18:45までなら・・・」と言われる。19時に予約が入ってて満席
なんだな。。。 1時間ありゃあOKと入ることにした。
この店、「石巻で2番目に旨くて2番目に安い店」と言っている。1番というと
問題になりますからね(^益^; マグロ希少部位3点セットを勧められる。
なかなか旨かったぞ。
日本酒に合わせて好きな「なめろう」。これがさばいたりたたいたりしてれば
時間がかかるものだが、注文したら1分しないで出てきたw 作り置きなのね^^;
1時間しかないんだから、それでケッコウw 地酒は蒼天伝と日高見で満足。
「六文銭」の穴子は次回かあ~w
先日「こまち」で「石巻で一番評判なバーはTHE・BAE・Kよ」と聞いたので、
旅の最後はここで〆ることに。オーセンティックな雰囲気じゃな!
宮城に来たんだから、「宮城峡」からスタート。10年モノなど、なかなか手に入らない
レアものにも目移りしたが、お値段がね・・・(^益^;
好きなアードベッグはどんなラインナップか聞いてみたら、「それなら新しい
蒸留所のアードナホーを試してみるのはいかがでしょう?」と言われて飲んでみた。
ううむ、悪くはないが、これからを期待ですなあ。。。
というわけで、今回は少し短い1週間の三陸の旅も終わります。最後の最後には
チェリーヒーリングを♪ デンマークのさくらんぼのリキュール。これを飲む奴は
滅多にいないだろうから(甘いしね)、飲むたびにバーテンダーに「何か理由が?」と
聞かれます。だいぶ長く生きたから、思い出が何かあるんですぅ~(^益^)w
タイトルの地名、読めたらすごい。「どうみきさき」から「ふたわたしこう」です。
さて網地島の南端から金華山を望んでいるこの景色、色のコントラストが素敵です
よねえー。
歩いてきた後ろを振り返ると牡鹿半島が見える。あそこから渡ってきたのです。
逆光になると全然違う写真になりますね。
何枚も撮影しました^^
さあて港に戻るかあ。
港を出てからここまで、まだ人影を全く見ておりません。
帰りは少し西のルートをたどって別の道を行きました。
さっきの画像と同じ湾です。太陽光線の向きによって全然印象が違いますでしょ。
人がいないから、家がたくさんあっても無人島だよ。。。
こんな立派な家もあるぞぉ~。
こんなところもあったりするw
右の離れ、あれトイレですよねえ?! 2つあるから、男女別だったり?
さて港に戻ってきました。島の北端に行くバス(といっても数人乗りのワゴン車だが)
が来るまでまだ小一時間ある。いしのまき元気いちばで仕入れたパンを食べる。
食堂どころか商店さえないのはわかっていたので、仕入れておいたのです。そして
本でも読んで過ごそうかと思っていたが、ここに数冊の漫画が置いてあり、ゴルゴ13が
あったのでそれを読んだ。「俺のうしろに立つな!」
大金神社から少し歩くと島の南端に近づき、海が見えてきました。
おおお、きれいなところだ。
岬の先端に行くには、少し山のなかを歩く。
おう、木のトンネルの先には海が見えた。
来たなー!という気分になりますね。
南に飛び出した岬ですから、西、南、東と300度以上海が見えるぞ。水平線に日の出と
日の入り、どちらも見えるとか。そんな時間にはいられないけれど。ここは地図には
涛波岐崎「どうみきさき」と書いてありますが、途中では「ドワメキ岬」と表示
されていました。
島の先端だから、灯台があるわけですね。
昼頃だから、南に向かうと太陽が見事に逆光です。
「曇りときどき晴れ」という天気だったので、海の輝きはご覧の通り。
太陽が照ると少し暖かくなるが、陰ると風が冷たいよ。
西には金華山が見えます。あれは牡鹿半島の向こう側の島。あそこは人口5人(!)の
ほぼ無人島で、観光船をチャーターしたり海上タクシーを使って行くそうです。
ひとりじゃなあ。。。
夏にキャンプなんかはよさそうだが。。。
鮎川港を出航する時間になりました。10分前に桟橋に来ても船はまだいない。
乗客は数人の模様。
見事にぴったりの時間にやってきました。電車・バス・連絡船までも分単位で
ぴったりなんだな、日本は!
大きな船ではないので、甲板に出ることはできません。出られても寒いしな^^;
対岸に網地島が見えているので、あっちとこっちをむすぶ連絡船です。
網地島は南北に5キロほどです。時間に余裕があれば縦断して歩いてもいいかと
思いましたが、今回はやめておきました。気候がうららかな季節ならねェ。
船窓がしぶきを受けるし、あまりきれいに写真が撮れませんw
降りたのは俺の他にでっかいトランクを引いた若い女性旅行客2組だけ。ひと組は
さっさと目当ての宿に行くらしく、すぐにいなくなりました。もうひと組は、
荷物を運ぶ軽トラに乗せられ、オープンエアーで運ばれていきました^^
というわけで、あっという間にひとり取り残されたよ^^;
船もさっさと行っちゃいました。これから島の北端、網地港に向かう島内循環バスに
乗って行き、そちらで2時間余りをぼうっと過ごすことになろうかと思っていました。
しかしバスの待合室に行ってみると、2時間後の次の船に間に合うようにバスがある
じゃないか!そぉか、冬ダイヤになっているんだ。グーグルマップ、あてにならんぞw
というわけで、網地島の集落を散策して神社やら岬やらを見物し、2時間後のバスに
戻ってくればいい。ウム、それでは出発!
人っ子ひとり見当たりません。無人と化したところにきてしまったSF映画のよう。
ほのぼのしていていい感じのところですが。
家はたくさんあるんですよ。でも人の気配が全然ないんです。高齢化と過疎化が
進んでいるのでしょう。。
それなりに住居はびっしりです。ただし物音ひとつしないんです。
10分ほど歩くと、町はずれならぬ集落はずれになってきましたよ。
少し高台になってきた。
寂しいところからさらに寂しいエリアに突入^^;
この先に神社があるはずだ。
お、あれが鳥居か。
お~、街中にある神社などと違って、神聖な空気が張りつめているようだ。
こういうところにくると、「恐れ入ります」という気分にさせられますね。
「戸を開けて中に入って参拝して下さい」と貼り紙があったので、中を見ると
きちんとお供え物がありました。私はどうも「穢れ」という存在な気がするので、
おじぎをしてすぐに退散致しました(^益^;
民宿の朝を迎えました。早朝から隣の部屋の少年は宿中を激しく走り回っているw
起きている間はずっと騒音を立て続けている(^益^; しかし夜の9時頃には
きちんと寝てしまったので、始末の悪い大人よりはいいでしょ^^;
石巻に帰りますが、来た道をバスで帰るよりも、牡鹿半島の南端まで行って鮎川港から
連絡船に乗って戻ろうと思いました。船の本数も、バスの本数も少ないのでだいぶ
計画が大変でしたが、時間をかければなんとか行けそう^^; 前もって調べた
限りでは、「病院行き」のバスに乗って手前の「小学校前」で降りて、あとはずんずん
歩けばなんとか船の時間に間に合いそうだと考えていましたが、来てみてバス停の
時刻表を見たら、直接港に行けそうではないか・・・(; ・`д・´)
これはすごい木ですよねえー! 一本の木に、草がびっしり生えているコラボなの?
さて「給分」というバス停に着きました。下り方面には何もありません。あちらの
上りのところに両方の時刻表が掲示されており、「反対側に行くならあちらの道路で
待ってろ」と書いてありました(^益^)w
さてバスは間もなく鮎川港に到着です。鯨漁で有名なところです。
即席の市場で海産物の直売をしており、近所の人たちが車で買いに来ていました。
鯨肉もあった。公共交通機関利用でぶらぶら旅行の私には買えません。。。
あの桟橋から出るのか。あんな小さい船なのか? あとでわかりましたが、金華山
などの景勝地に行くチャーター船でした。贅沢にそういうのもあるんだな。
きれいに整備された港ですが、津波では大変だったことでしょう。
まずは石巻に行く連絡船の切符を買わねば。「網地島ライン」の切符売り場に行き
「石巻まで」と言うと、「午前中の便は途中までしか行かないから、まずは網地島
まで買って、それからあっちで次の切符を買え」という。
網地島ラインのルートは、鮎川から網地島の南端、長渡(ふたわたし)に行き、
それから北端の網地に行って、田代島の仁斗田、大泊に寄ってから石巻に行くのです。
午前中の便は網地まで、それから昼をはさんで2時間半ほどあとになってから石巻に
行くのです。おそらくは船員さんたちの昼休みなのか。というわけで網地でしばらく
過すしかなかろうと思っておりました。しかし切符売り場のをぢさんは「あそこには
何もないぞ。待合所はあるけど暖房はないから寒いよ」という。
前もって調べておいたが、店などもない。昼飯をとる食堂もない。だから前日に
石巻でパンを一個買ってあるのだ。しかし海岸でぼうっと過ごすには風が冷たすぎる。
もうひとりの若いスタッフが、「長渡には神社とか岬があるから、そこを歩いて、
それから島を横断するバスに乗って網地に行けばいいかも」と助言してくれる。
それはいいかも、と思ってグーグルマップからバスの時刻表を見たら、長渡でウロウロ
していたら午後の船に本数の少ないバスは間に合わない!
をぢさんは「バスで帰れば」と言うが、せっかく船に乗ろうと反対に向かって港まで
やってきたので、やっぱり船に乗りたいと言うと、「じゃあこの寒さを楽しんで^^」
と笑っていました。しょうがないよ、網地の港で2時間半、ブラブラ寒い中を過して
やろうじゃないか~、と乗ることにしました(=゜益゜):;*.’:;
この施設の奥には「おしかホエールランド」なる鯨に関する展示館がありましたが、
船が出るまで30分もなかったので、残念ながら見られませんでした。食堂には
様々な海鮮丼に加えて鯨料理もありましたが、これも昼飯の時間に合わないので
試すことはできず。というわけで手前の無料展示室だけをさらりと見物。
漁師の生活に関わる展示。なぜかビールとカレーライスがあるけど。
牡鹿半島ってくらいだから鹿が多いのかな。
さあてまもなく出航。船の先端に設置する、鯨を突き刺す武器(?)があるぞ。