高速フェリーを降りて、島原の港に到着です。観光のパンフレットなどを物色したり、
フェリーに乗っていたおっさんに「島原は何か見るものありますかね~」なんて
聞かれて答えていたのがまずかった。
歩いて数分の島原鉄道の駅に行ってみたら、ありっ! いま出たばかり!
このときは13時ちょうど、つまり2分前に電車が行っちゃったのです。次は1時間後w
あ~ら、るららら、ら~り~りぃ~~w しばし呆然としたあと、昼飯でも食って
酒でも飲んで1時間をまったりと過ごすかあ、と思ったが、まわりによさそうな
店はなし。。。
どうしようかと思って駅を出て、ウロウロと港のほうへ歩き出した。そのとき!
行き先が「島原駅」と書いてある路線バスが目の前に!こいつはさっき船を降りた
港に寄るらしい。私はスーパーダッシュで背中のリュックを揺らしながら、全速力で
バスを追いかけた(あらら、必死だな、と見えただろう)。
バスは港のロータリーを回り始めた。私は一直線に駐車場を横切ってショートカット。
それでもバスのほうが速く、停留所に到着しやがった。幸い降りる奴がいたらしく、
ちょっとの間だけ止まっていて、乗車口が閉まって走り出そうとしたときに、私は
バスの前に「乗るよ!」と通せんぼ(=゜益゜):;*.’:;
なんとか乗れたのでした^^ バスは島原駅に向かいましたが、ちょうど行こうと
思っていた島原城のすぐ近くを通り、私は結果的に最善の行き方ができたのでした^^
島原城のすぐ横に、名物の「具雑煮」がある食堂に立ち寄って昼飯です。
ここはだいぶむかしに来たことがあるのです~。
酒を頼んだら、こんなコップで出てきました。まわりの客は若いお嬢さん。酒を持って
きてくれたのも若いお嬢さん。…昼間から、ちとはぢかしーな…(*´Д`)
これが「具雑煮」です。おモチがポイント?いや雑煮だから当たり前ってか。
掘るといろいろ出てきます。アナゴなんかも入っていましたよ^^
この日は高速フェリーで長崎県の島原へ渡りました。熊本からバスで天草へ行こう
かとも検討したのですが、そちらでは「素泊まり温泉&夜は居酒屋へくりだす」
というのが少々難しく、船で1時間ほどで行ける島原にしたのです。
ホテルのすぐ前にある交通センターからバスで約1時間。フェリー乗り場へ到着です。
桟橋からフェリーに乗り込む客は数えるほど。だいぶ空いてるな、と思いきや、観光
バスが何台も船に乗り、別の入り口から団体客がゾロゾロと船室に入ってきた。
そのほとんどが中国人観光客だったのです。もう旧正月は終わったのになあ。
カモメがわんさか船を追いかけてきます。かっぱえびせんのようなエサを投げて
くれると期待しているのです。
中国人たちはデッキにドヤドヤとやってきて、みんなエサを投げるわ写真を撮るわ。
争うように「100円入れて下さい」というエサの箱に群がって投げる投げるw
しかし誰も100円玉を入れてはなさそうでした^^; ニホンゴ、ヨメナイヨ!
ま~あれだけの人数が乗ってくれているんだから、ちいさいこと言いっこなしか^^
よい天気に恵まれた日でした。カモメはいつまでも追いかけてきたぞ。
さあて、対岸の長崎県、島原の街が見えてきました。そして後ろに顔を出しているのは
雲仙普賢岳。
そうです。私がまだ若い頃、どわっと噴火して、「火砕流」というのが民家を飲み
込んだのでした。そしてそのすぐ後に日帰りで観光したのでした。なつかしひ。
そういえば、復興が始まったまもない頃なのに、バスが被災地の土砂の横を通った
とき、地元のおばさんが屋台を出して「噴火まんじゅう」というのぼりが立って
いるのを見ましたね~。
さて散歩のあとは、のんびり風呂に入って夜の酒にそなえた。昨夜「あめや」で
借りた傘は開店前に返しに行き、昨年熊本郷土料理に感動した「洲さき」に行く。
しかーし!行ってみると、なんと宴会が入っていて満員御礼‼‼ がび~んw
全くの想定外だったので、あたりの繁華街を見回して、こんな感じの店に入った。
地元色がすごく強くて、「入ってよろしいんでしょうか」という気分でカウンターに
座った。目の前にはくまモンの焼酎が並んでいる(だからカメラも出せるってか)。
俺の好きなシメサバを注文。気になる「レンコン万十」は品切れであった…w
おかみさんはショートカットでシャキシャキしたいい感じの人でした。
地元の常連さんたちとの楽しそうな会話をしばし聞くことに。
この馬刺しが素晴らしかった。ご覧の通り、絶妙に脂がのっています。
噛んでいると、旨みがじんわりと口の中に広がります。口の中が脂になるので、
お燗の酒をぐびり。「酒場放浪記」のナレーターが、よく「…の味を、酒で、流す」と
言いますが、まさにその通り。
肉を食ったあとに、またシメサバに戻る。酢で〆てあるからさっぱり味だ。しかし
生の魚であるだけに生臭さが口に残る。それをまた酒で「流す」。
酒→馬刺し→酒→シメサバ→酒…。ウヒー。エンドレス至福のスパイラル。
これ以上の幸福感を探すのはなかなか難しいぞ。
ついつい飲み過ぎて(あれじゃあ、ほどほどにするのは無理だよ?)、フラフラと
繁華街を歩く。「シャングリラ」って、また違ったしあわせな店???
なにやら恐そうな(?)人たちが店の前に立っていますね。
カナーリ酔っ払っていたので、いまこの画像を見ていると、ちょっとよく撮影できた
なあ、と感心したり^^;
風俗店ぎっしりのビルの前に来ました。「楽園ビル」だって♪ こういうのはネットで
検索してみると楽しいのです。中はどんなになっているのかーしーら^^
「ハレ女」は、「熊本ハレンチ女学園」だそうで。
「メイドin熊本」ううむ、熊本出身の女性がメイドになっているのかね。
「ひよこ治療院」癒しの空間、メンズエステだってさ。脱毛でもするのか^^;
「素敵naお姉さん」 な、がnaになる必然性はあるのだろうか。HPを見ると、
「お姉さん」と言いながら、「若妻専門店」だそうだ。
「エロカワ奥さま」これもストレートな名前だが、HPを見ると「熟女専門」と
書いてある。ここで私はハタと気がついて左手のヒラに、右のこぶしを
パン!と叩いた。このビルでは、働く女性の年齢によって上の階に行くのだ。
2階は20代、3階は30代、4階は40代、5階は50代、屋上はあるのか…?
正社員になって、60の定年まで働けたりしてw
下の看板に、「写真を見て、お気に召さない場合はご入店は結構だよ~ん!」なんて
書いてあるではないか。酔っ払ってない今になって知ってみると、写真だけ見てみたい
気もする。でも上から(下からか?)写真を見て「ダメだな」「違うな」「これもやだな」
とか言って、最後に「じゃーね」なんて言って出てこられるの?
HPに、「シニアコース」というバナーがあるのに気づいた。なんと「地域振興」で、
60歳以上の熊本県民だったら割引があるんだってさw(゜゜)w
その他「シルバー割引Day」なんてのもある。「運転免許やパスポート、住民票や
年金手帳、住民基本台帳カードなどを提示せよ」だって!
ねえ、増えつつある高齢者を客層として取り込みたいのはわかるけど、そこまで提示
させる必要なんてあるの?「ひよこ治療院」ならば健康保険証ってのもわかるけど、
「ハレンチ女学園」に入るのに、年金手帳見せるの?
というわけで、千鳥足でホテルに帰りました。頭がグラングランで、せっかくの温泉にも
入れずに、この日は寝てしまったのでした…。
漱石の旧居を見たあと、熊本の街をぶらつきました。歩いたことのないところを
ぶらつくのはまったり楽しい^^ この寿司屋、立っているのがやっと?
電気屋さんの看板がかすれていますが、「カラー」の文字だけがカラーなのは
わかります(^益^)b
うおっ?入り口はシャッター2間で立派なのに、うしろは…?
な、なんだ?駐車場の一角にある掘っ建て小屋?どう見てもカラーテレビや冷蔵庫が
並んでいる広さはないぞ???
こういう喫茶店が大好きです。東京では絶滅種。「去年来たときにこの辺にあった
はず」と見つけ出して再訪です。
夜にはがっつり立派なコースを出す割烹に行くので、昼は軽~くミックスサンド。
地元の常連が集う店です。買い物袋を下げたおばちゃんや、近所のじーさん達が
やってきます。俺みたいな流れ者が来ると、ちょっとアウェー感を持ちます。
おお、それってまるで夜の小さな居酒屋と同じ構図ではないか。
新聞や雑誌などが置いてあるのが嬉しい。私は地方の新聞をよく読みますね。
「熊本日日新聞」を広げると、アライグマが増えているという記事でした。
それにどこかでアサリを「熊本県産」と偽装したって?いけませんなー^^;
漱石の内坪井旧居の続きです。机の上に、本があるでしょう?
なんとジブリの「風立ちぬ」の場面に、この屋敷が使われているということでした。
以前に「江戸東京たてもの園」で「千と千尋」の湯屋そっくりな建物を見たし、四方津の
新住宅地はその冒頭の場面で使われていました。いつか「紅の豚」の舞台として
使われたといわれるアドリア海にも行ってみたいのですが…。
ここが使われていると知って、このときは少し驚きました。
御参考までに、それらしき場面を出しましょう。
たしかに言われてみれば似ているような。
このときは「へえ~~」と嬉しかったわけですが、この旅の後半で、また違う発見を
することになるのです。しばらくお待ちください~(^益^;