さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

星の王子様はどんな人 1

2021年08月31日 | らくがき

新聞でとある文芸評論家が、星の王子様を再読したら、王子様が「ヤングケアラー」
に見えてきたと言いました。王子様が「独り切り盛りする星には、手入れを怠ると
星を滅ぼす木や火山があり、注文の多い花は寝たきり者のようだ。10代後半から
介護を経験した今の私には、若者が持ち場を放棄して遠くへ行きたくなるのも、
その後に抱えた心の重りもわかる」と言っています。

たしかにまだ子供なのに、王子様は自分の星で日々世話をしなければならないものが
いろいろあります。そしてとりわけやっかいなのが、「あれしてこれして」と
わがままで扱いが難しいバラの花です。そして王子様がそのバラに別れを告げて星を
出て行くのは、若くして日々擦り切れるように働いているヤングケアラーが自由を
求めて出て行きたくなる願望を現わしていると、そういう経験をした人には読める
のでしょう。

しかしバラの花は介護を必要とする存在というよりは、まだ経験の足りない王子様の
手に余る恋人だったようです。(要介護者のようなつれあいってのもいますが)
あでやかで魅力的だが虚栄心が強く、わがままで要求の多いタイプ。王子様は一生
懸命に相手をするのですが、振り回されて疲れてしまいます。

王子様は善意の愛を注いでいたにもかかわらず、やがて彼女に不信を抱くように
なりました。彼女の取るに足りない言葉を真に受けては、みじめな気持ちをつのらせる
のでした。

しかしバラが王子様に次々に要求するのは、彼女なりの愛情表現の仕方なのであり、
そのようにしかできなかったのでしょう。ついに王子様は、バラの元を去ってしまい
ました。

しかし、王子様は離れたあとで、そのことに気づいたようです。でも一度別れて
しまったら、簡単に元に戻ることはできません。解放されて自由を得たけれど、
それでしあわせになれたわけではなかったのです。

花のすることは矛盾だらけだ。だけどぼくは幼すぎて、花を愛するということが
わからなかったんだ。


フライトはキャンセルして家呑みに。。。

2021年08月21日 | 


緊急事態宣言が再延長されたので、山口から福岡を回る旅の予定のフライトチケットを
変更したのだが、さらにまた延長になりやがったので、ついに涙のキャンセル。

ワクチンはお盆前に2回目を済ませ、さらに出発前日にPCR検査を受けて陰性を確認
すれば、ひとりで田舎を周るんだからいいんじゃないか~と思っていたのだけれど、
この状況ではおそらく東京モンは嫌がられるのではないか、酒場に入るのにいちいち
「ワクチンは打ったしPCRも陰性でしたよ!」なんて説明しなきゃいけないのも
うんざりだ。さらに地方でも酒場は時短になったり休業したりのようだし。。。

しかたなく家呑みは続き(テレビの酒場放浪記みたいじゃなあー)、高知の酒を
取り寄せる。好きな辛口の司牡丹でも、ふるさと納税では見たこともないような
高級なやつがあるんだなあ! すんげー値段だから、返礼品じゃないと一生飲まない
ようなやつだ。


合わせるのは、高級酒にふさわしいデパートで買ってきた白身魚の盛り合わせ。
こいつもいい値段だよ! カサゴやタイにハタ。・・・ん?「おじさん」?
確かに俺は白身魚が大好きなおじさんだけれども!

さっそく調べてみたら、ホウライヒメジというレアものの高級魚だそうで。旨いぞ^^

酒も魚も大奮発!!! いわゆる上級国民でも食べたかどうかわからないレベルの
クォリティじゃねーかw

しかしこの司牡丹の純米大吟醸、普段飲んでいる辛口さっぱり系よりも、奥が深くて
繊細な味わい。上品な口当たりでふくよかだよ。なんつーか、いつも部活で一緒に
汗をかいて笑い合っている彼女が、ドレスを着て化粧をしておすまししているような
感じ?そりゃとっても素敵なのはそうなんだけど、なんか落ち着かないとゆーか。。。


こっちはゴボウと牛肉を、和風に炒めた料理に合わせてみた。こっちもそうだw
酒が立派過ぎて、料理に合わせちゃいかん。薄く切ったカラスミか、ほんの少しの
タコわさびぐらいか?しかも酒がふくよかすぎて、繊細過ぎて、ぐびぐび飲めねえ。
高知の珍々亭のおやじさんが、「酒は高知の辛口がいいんだよ!甘いんじゃずっと
飲み続けられねえ!」と言ったのを思い出す。そう、こんないい酒は、せいぜい
1合2合だ。高級ワインのように、それだけをじっくり味わって飲まないと。。。


というわけで、いつもの一番安い本醸造、1升瓶3本を追加注文。
冷蔵庫が酒で一杯になっちまった。ちなみに次の3本、量はずっと増えたのに、
ふるさと納税の金額は3分の1近くだ。

つったって、こっちだって土佐から取り寄せた高級酒だよ。伊那の「きりん」
で飲む「井の頭」に比べりゃ3階席とリングサイドだよ。でも、あの場末
酒場に行って、コップ酒を飲みたいなあ~。。。 酒は値段じゃねえw


断捨離 3

2021年08月16日 | らくがき


小学校2年生のときの作文が出てきた。かあちゃんがとっておいて、俺が家を出るときに
渡してくれたんだっけな。「おとうさん」なんて呼んだことないけど、そういう題で
書けという指定だったのでしょう。つっこみどころたくさんで面白い。

我がとうちゃんは、俺が学校に行かなかろうが不始末を起こそうが、叱ることはなく、
進学だろうが就職だろうが何にも口を出すことはありませんでした。そして毎日
泥酔するまで酒を飲んでは陽気になっていました。

                (´・ω・)

オリンピックで、柔道やレスリングで兄弟姉妹の金メダルが出ましたね。その両親も
かつてはかなりの選手で、もう小さい頃から英才教育を受けて育ったのでしょう。
そういえばボクシングの世界チャンピオンや、有名なヴァイオリニストなども、親の
影響を受けて、小さい頃からその世界に親しんで自然にその道に入ったとかいう話を
よく聞きます。

おれって、とうちゃんの背中を見て育って、立派な酒飲みになったのかな。。。


断捨離 2

2021年08月14日 | らくがき



片づけていたら、むかし観たプロレスのチケットが出てきたよ!

ちなみに私は無条件で言うことを聞く人が、加トちゃん、沖田十三とアントニオ猪木の
3人なのです。「3杯イッキ飲みしろ」と言われてもやります!

捨てようかと思って写真に撮っておきました。プロレス好きの友人に見せたら、
「捨てちゃダメですよ!ところでリングサイドばっかりじゃないですか!」と
驚いていました。たしかにそうなんです。しかしこんな高いチケット、自分で買いません。

妹が習っていた整体の先生が、なんと猪木のかかりつけ医で、特別リングサイドの席を
招待されたが、妹にあげると言って、それを私がもらいました^^

同僚だった体育の先生の恩師がレスラー谷津嘉章の師匠で、その人に招待券をくれたのが
同僚がもらって、その人が私にくれました^^

兄の友人がなんか偉い人らしく招待され、いらんからと言ってもらってきたのを私にくれ
ました^^

というわけで、出所の人たちはまさか知りもしない奴が来ているとも知らずに私が行って
いたわけです。プロレスが好きだって広く知られておくのはいいことです(^益^)b

 
ちなみにリングサイドなので、猪木が出てくるときに登場口にいたら、集まってきたまわりの
子供たちは係員に手荒く「席に戻れ!」と返されていたのに、俺は仕事帰りで背広にネクタイ
だったもんだから「関係者かもしれん」と思われて注意されず、イノキボンバイエで猪木が
登場してきたときに肩をたたいてカメラにうつり、それを生放送のテレビで見ていた
かーちゃんに「あんた嬉しそうだったねえ」と言われました^^ 
(ちなみにさっきの友人は、小学生の頃に猪木を触りに行って係員に頭を叩かれたそうですw)

終了後に実況の古館と握手をしてもらいました。次々と来る子供たちに「はいはい」とやって
いて、私もしてもらったのですが、資料を片付けながらこっちも見ませんでした。きっと
いい大人だとは思ってなかったでしょう。(その資料には「ギリシャ神話のアドニス」だとか
「風車の理論」だとかびっしり書かれていました)

私は20代の頃に高校の教員をしていたことがあるのですが、国技館で試合前にリングサイド
の席につこうとしていたとき、2階席から「先生―!」と大声を出す高校生たちの声が聞こえ
ました。振り返って見上げたら教え子たちでした。無視もできないので、手を振ってやったら
会場中の人たちに注目を浴びて「あいつ学校の先生だな」とバレました。かなり恥ずかしいぞ。

リングサイドだとテレビに映ります。あるときには、試合の翌日「先生、リングサイドにいま
したよね」とテレビで見られたりもしました。わかるもんだねェ。

プロレスは、たまに場外乱闘が始まります。観客からは悲鳴が上がり、「気をつけて、離れて
下さい!」というアナウンスが入ります。みんな逃げまどうのですが、とある酔客が調子に
乗って座っていたパイプ椅子を投げつけて、お客さんを守っていた係のレスラーに当たりました。

試合をしていたレスラー同士の乱闘は中断し、騒ぎになりました。熱くやりあっていた選手
同志は並んで呆然と立っています。その姿がまた面白い。酔ったサラリーマン風の男は、
若手のレスラーに連れ出されました。「危険行為をしたお客様には退場してもらいます」と
アナウンスが入って試合が再開されました。私は連れ出された男を見にロビーに出ました。

若手レスラーが胸ぐらをつかんでいました。男の両足は宙に浮いており、顔面蒼白でした。
胸ぐらをつかんでいたレスラーの二の腕は、ぶっとくて円盤みたいでした。

そこに長州力が事をおさめにやってきました。私は横を通り過ぎる長州の腕をペタリと触り
ました。鍛え上げたラグビー選手のふとももみたいでした。デカい外人レスラーを持ち上げる
腕って、あんなになってるもんなんですねーw

プロレスを語り始めると、つい長くなります(^益^;

断捨離 1

2021年08月12日 | らくがき


酒場は閉まってるし、旅行は行った先で嫌がられそうな東京モンだけに、しかたなく
自宅に籠っている夏休み。おかげで連日読書ばかりを続けておりますが、ついに
思い立って蔵書を整理。大量の本を古本屋に取りに来てもらうことになりました。

はるか昔に買った時期や場所、内容なども思い出して離れるのは悲しい気持ちに
なりますが、生活空間を圧迫するし、二束三文になっても捨てるよりは誰かに安く
読んでもらうほうがまし、と心を鬼にする。

時間があるだけに、奥にしまい込んでいて長年触らなかった様々なお宝も整理。
いままでの旅で持ち帰ったチケットやパンフレット、資料などがすごい量で全部
捨てる。大きなゴミ袋が重さで破れる。

画像は10代のときにデエトで観た映画のチケット。そぉ~だ、「ある愛の詩」と
「ロミオとジュリエット」だよ。ガチでラブラブよ!年上の素敵な女性だった
けれど、どういう人生を送ったのかな。。。

そして次に出てきたのが、店のナプキンに書かれた女性の名前と住所。これは
大学時代の宴会で、隣に座った2つ年上の人が「年賀状書いていいですか」って
書いてくれたやつだ。もちろん年賀状が来て、「こんどゆっくりお話したいですね」
って書いてあったのを覚えている。今なら「いけよ」と自分に強く言いたい。でも
当時はまだ経験も度胸もなかったのでしょう。どぎまぎするほど素敵な美人だった
ので、あまりに雲の上にいるような存在だったのです。ほろ苦いねェ。。。