真壁からのバスは岩瀬駅へ向かうが、帰り道は迂回してひとつ手前の大和駅へ寄った
ので、そこで降りてみました。結局は同じ電車に乗るわけですが、せっかくなら降りた
ことのないところでと。
大和駅前には見事に何もないので、一服して待合室に座って本を読む。
筑波山を一周して、帰り道は水戸線から常磐線への乗り換えます。
石岡駅に到着しました。友人から古い町並みや建物があると聞いたのですが、何も情報なし。
1300年の歴史があるのかー。
これは何だ? ネットだと何でも出てきますね~。「忠犬タロー」の物語があるのです。
東京オリンピックの頃、タローと呼ばれる犬が、石岡の駅に毎日朝と夕方の決まった時間に
やってきて、しらばく通行人を眺めたあとに帰って行ったそうです。だんだん有名になって
17年間、その姿が見られたそうです。飼い主をずっと待っていたんですね。
タローの死後28年が過ぎ、この話題がテレビに出たら、なんと飼い主が名乗り出たそう
です。当時石岡の幼稚園に通っていた女性で、電車で通っていてあるときはぐれてしまった
そうです。それから17年。。。
生きている間に再会させてやりたかった (ノД`)・゜・。
駅で「歴史散策コース案内」というパンフレットを入手したので、やたらに神社が多い
のにはどうかと思うのだが、とりあえずはそちらに従って旧市街へ向かう。
おうおう、店舗のビルも空き室だらけか?
ミシンの店で、現役で頑張ってるのかー。
左のお二階を見ると古い建物だが、一階が改装されて、お隣と合体!
おおお、印刷屋さん。玄関が立派だぞ。こういう建物に住んでみたいなあ。
広瀬教室は学習塾かなんかだったのかな?
駅前通りの終点は手芸センターか。
おお、近代的なホテルの横に素晴らしい蔵。
おー、だんだんと旧市街地に入ってきたな?重厚感あふれる蔵です。
ここはすごいよ。呉服商のお屋敷で、見世蔵、袖蔵、脇蔵、離れの別荘まであるんだって。
いまどんな人が住んでいるんだろうねえ。しかしこれだけ裕福というか豪邸に住んでいて、
小銭を稼ぐために(?)見苦しい(とは思わないのか?)自動販売機なんか置かなきゃ
いいのにねェ。
ここも内部はきっと広いぞ。
なかにプライベートな中庭があるなんて、なんて贅沢。
さてもう昼時。観光客向けの(?)お休み処がありました。しかし暑い中を歩いてきたし、
あんまりモリモリ食べられない。なのでとりあえずは冷たいビール!
いちおう東京モンだっつーことはカミングアウトしておきました。春からずっと
テレワークだから大丈夫とは思うんだが、伝承館では嫌な思いもしたしね。でもこちらの
ご夫婦、とっても感じよかったです。こういう店をやってるから?いやいや、やっぱり
こういうときに人柄が出るんだと思います。
こちらのお勧めだという草だんごをいただきました。ビールを飲んだから、キュウリの
漬物も出してくれました。甘いのにしょっぱいのがついて、とっても嬉しかったぞ。
少しおしゃべりをしました。やはりコロナのせいか、全然人が来ないそうですw
ここは酒蔵のようです。
おお、あちこち看板でみた「公明」という酒か。なんかうさんくさい政党を思い出して
しまいますが、延宝年間(1673~1680)の創業だそうです。ということはこっちが
先なので、なんかお気の毒。
お~、立派な看板建築。米屋で燃料も扱っていると。
これもまたすごいお屋敷。なかにいる人、着物とか着てそう。
というわけで、スタート地点、バス停のある旅館・伊勢屋に戻ってきました。
帰りのバスには、乗客がひとり乗っていましたよ^^;
すごいツタがびっしり。窓があったら暗くなるけどね~^^;
さて真壁には江戸、明治、大正、昭和にかけて建てられた家屋、見世蔵、土蔵、門など、
栄えた時代の商家の建物が沢山残っています。そのうち登録有形文化財に指定された
ものが102棟。全部じゃないですが、町を散策してだいぶ見ましたので、これから3回に
分けて画像をお見せします。
郵便ポストがアクセントになっていますね。
石で作られた立派な蔵だよ。憧れるなあ~。
有形文化財といっても一般の民家ですから、内部は見られません。しかしこのように
たまに門が開いていて、外から内部を少しだけ覗くことができます。
意外と中庭が広かったりするのです。素晴らしい。都心の高層マンションの最上階に
あるペントハウスっつ~のも贅沢だが、俺は緑のあるこっちのほうがいいな~。
こういうのはこういうので味わいがあります。これは文化財じゃないね^^
これも正面は立派な蔵造りだが、裏の庭が広いぞ。。。
少し細い路地のほうにも入って行きます。
書店も古いらしいです。
左の窓がついているところが、何かの商売をやっていたことを示しています。
何でしょうね。
「ストアー」という新しい看板が浮いてるよ!
真壁の町の散策は、「真壁伝承館」からスタートだ。ここは観光案内所にもなっていて、
町歩きのマップなんぞが手に入るらしい。
ここは複合施設で、「本部」「まかべホール」「歴史資料館」「真壁図書館」があり、
見たいのは「資料館」である。入り口には「受付をして下さい」と書いてある。
しかし入ったすぐ横にあるブースには誰もいない。係員は中にいるのか?
入ってみても、誰もいない。さて展示物を見る。真壁の産業は綿です。それにかかわる
道具や、お決まりの発掘された遺跡などが展示されていました。
呉服屋さんの「商売繁盛双六」。こんなのは見ていて面白い。
資料館の規模はとても小さい。展示物を眺めていたら、係員のおっさんが入ってきて、
怒った声で「受付をして下さい!こういうコロナのことがあるんですから!」と叱責。
受付をせよ、というのは入り口の掲示で見たが、その入り口のブースに人がいなかった
じゃないか。あとでわかったが、違う建物にある本部で受付をせよ、ということだった。
そっちでやれ、と書かなくちゃわからんだろう。
しかしもう頭ごなしにしかりつける口調だったので、何も言う気にはなれなかった。
こういう小役人(?)が上から目線なのはありがちだなあ。フザケンヂャネーヨw
狭い展示室、入り口は自動ドアなので何も触らず、誰もおらず、ぐるりと回って出る
ところだったのに、至近距離で「これを書け、住所名前電話番号!」と指示され、紙と
鉛筆を手に取って書き込んで渡し、やたらに接触機会が増えるのがあほらしい。
残りの展示室を見ようと思って戻ったら、最後の部屋はカラの棚だったw
ちなみに隣の図書館もちょっとのぞいてみたら、ふたたび紙に住所電話番号名前を
書かされ、もう一度消毒液で手をゴシゴシさせられた。型通りの作業の指示に忠実
なんだろうが、なんだか不愉快なところであった。
少し歩くと、駅の跡がありました。公園になっているのです。ここで初めて、この町に
ローカル線が走っていたのを知りました。元プラットホームに生えている木の大きさが
廃線になってからの年月を感じさせますね。
言われてみないと、もと線路があったなんてわかりません。
おお、保育園の文字が年輪を感じさせるではないか。
さあて町の中心部を歩きます。ここには伝統的建造物群保存地区があり、そこには
102棟もの登録有形文化財の建物があるんです。
こんな感じだ。江戸時代から明治大正昭和に建てられた様々な建物が文化財になって
います。一覧をもらったのでひとつひとつ説明はできますが、面倒なので画像だけ
これからアップしてゆきます。
なにせ102もありますが、集中しているし、おおかた見ることができましたよ。
緑のトーテムポール、草がびっしりなのは電柱らしいですね。
これはすごいぞ。いったい何年放置されているのでしょうか~。立派な建物だったのに
ねえ。重要文化財だったら、メインテナンスに公金が出そうなもんだが?