ナフプリオン旧市街の中心地、賑やかな通りで昼食です。
俺が日本人だとわかると、店のおじさんは「ロマンチックな話を少し聞くかい?」と
聞いてきました。もちろん聞きますよねェ^^;
不思議な縁の話だよ。(おじさんはテーブルの紙にギリシャの地図を書く)
イギリス軍医であったアイルランド人の男が、ギリシャの西にあるレフカダ島にいた。
1850年当時、そこはイギリス領だったのだ。彼はこのナフプリオンから南にいった
イオニア諸島のキティラ島に駐在中、島の娘と結婚した。
2人は男の故郷であるアイルランドの首都ダブリンに移住し、男の子が生まれた。
それってラフカディオ・ハーンでしょ^^; ~と余計なことを言ってしまった。。。
そーなんです。ギリシャ人の奥さんは太陽の明るいギリシャから、もんのすごく暗い
アイルランドに嫁いで、うつ病になってしまうのです。んで離婚して母は帰国。父親も
大英帝国の軍隊で働いているもんだから、いつも世界中にあるどこかの植民地。
少年ハーンはイングランドやフランスで教育を受け、米国の出版社で働くことに
なります。そして日本に来て結婚し、小泉八雲と名乗って教師・作家の人生を送った
のでした。話の腰を折っちゃったのと、ウェイターの仕事が呼んでいるので、残念
ながら「俺はこないだ熊本にある彼の住んでいた家を見てきたぞ」という話をする
前に、おじさんは仕事に戻ってしまったのでした。。。
ハーンがどうして日本に来たって?米国で行ってきた人から、「清潔で美しく、
人々も文明社会に汚染されていない、夢のような国だ」と絶賛の話を聞いて決意
したとか。
以前に秋田の旅のときにご紹介しました、明治時代に日本を旅したイザベラ・バードも
全く同じようなことを言っていましたね。日本の家の中は塵ひとつ落ちていない清潔さ
で、人々は礼儀正しく、西洋文化とは違う独自の完成した文化を持っていると。
実は先にご紹介した、シュリーマンも江戸時代末期に日本に来て、やはり同じような
日本文化の絶賛をしています。詳しくはまた後日に(^益^)b
魚の串焼きです。肉の串焼きも定番の料理です。ギリシャはお隣にあった東ローマ
帝国、のちにオスマン帝国(つまりトルコのほう)の支配下あった時代も長く、中東風の
料理も多いのです。独特のスパイスの香り。
食後に果物が嬉しい(^益^)b
朝から古代遺跡を見て、それから博物館を見たので少々疲れました。ホテルに戻って
食後のお休み。
ホテルへの道にはネコちゃんがたくさんいるのです。
うじゃうじゃいるんですぅ~。