さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

四国最後の夜の居酒屋 48

2017年04月30日 | 四国・中国地方



松山で二日目の夜、それは今回の四国の旅の最後の夜でもある。徳島から室戸岬、
高知、足摺岬、宇和島、八幡浜、そして最終地のここ、松山だ。思い出せば長かった
気もする。

最後の夜は、悲しいことに日曜日。老舗の居酒屋はあっちもこっちも定休日なのだ。
松山は賑わう大きな街なのに、繁華街も大きいのに、昼から飲めるところは少ない。
そして日曜もやっている店が少ないようだ。というわけで、なんとなく繁華街を
ぶらついたが、どうもピンとこない。ここはホテルの裏で、繁華街から少し離れた
ところにあった居酒屋。どうでしょ?



おっ、「のれそれ」があった。いーねー♪
高知の居酒屋で、お隣に座った客が栗林公園の近くで居酒屋をやっている女将さんで、
「味がしみてから食べたほうがいいわよ」と言われたのを思い出す。ちゃんと色が
変わってからね^^



地酒も何種類か置いてありました。なかなかグ~♪



わかりますか?「かわはぎ」です。左下を向いてて、口がとんがってるでしょ?
感じのいい店員のお嬢さんにお勧めを聞いたら、「あそこの水槽に泳いでいるやつを
さばくんです。顔のところは煮つけにするんですよ」といっておりました。顔を
ほじくるのもなんですが、旨かったです。



でたー!紫蘇の上にある肝をのっけて食べるんです。きゃい~~ん!熊本の店を
思い出すなー。



地酒もいいけれど、こいつがあったので…。



パカッと開けると素晴らしい芳香が立ち上る。あひー!
こんなおっきいヒレが三枚も入ってりゃ、一杯ですむわけもありません。味と香りが
でなくなるまで注ぎ酒をせねば!



たまたま通りかかった店を試してみましたが、当たりでしたね~。だいぶ飲んだので、
この日は一軒で十分に堪能しました。それもいい。


松山 萬翠荘とお試しセットあれこれ 47

2017年04月29日 | 四国・中国地方



何度も訪問している町でふらふらしていると、あれも見たし、これも見たしなあ、と
時間を持て余すことがある。松山でまだ見ていない観光地は、と検索すると、こちら
萬翠荘(ばんすいそう)が出てきました。お城の麓にあります。

入場料も調べておきゃよかったのに、入口に書いてないもんだから少々不安になり
つつ中に入る。



それほど高くはなかった。地方都市の郷土資料館系統よりも高いけど。

このフランス・ルネッサンス風の洋館は、旧松山藩1922年にの伯爵が別邸として
建てたんだって。太平洋戦争が終わり、在日米軍が取り上げて使ったそうです。

そういえば、松山市は空襲で焼け野原になったという話を聞いたことがありますが、
この立派な建物といい、道後温泉本館といい、米軍はその利用価値をわかっていて
爆弾を落とさなかったのでしょう。京都のお寺にも爆撃しなかったしなー。

当時の米軍に対して
 そこまで余裕がありながら、一般市民が済む住宅街に焼夷弾を絨毯爆撃するとは、
 ほとんど無差別大量殺人ですね。まあ原爆がそうなんですけど。

当時の日本軍に対して
 そこまでまるっきりかなわない状況を把握できないほど無謀(=バカ)だった
 のでしょうか。それとも把握できていても意地になって「一億火の玉」とやった
 のでしょうかね。自分は弾の飛んでこないところにいて。あとで「一億総ざんげ」
 とか言うんですけど(笑)。




ステンドグラスも優雅。



豪華なシャンデリアは、なんと水晶だってさ。



各部屋のマントルピースは、すべて色違いの大理石だって。すんげー金持ちだった
わけですね。



そのあとは大街道を少々ぶらつく。今まで見てきたシャッター街を思い出す。
貧富の差っつーか、賑わいのあるところとないところの差が激しいなー。



坊っちゃん列車は大変な人気で、乗車整理券を入手しないと乗れないようです。



さあて、愛媛の地酒が揃っているという蔵元のアンテナショップにやってきました。



たくさんありすぎてお土産に選ぶのは大変難しい。吉田類や太田和彦が訪問した
ときの写真が飾られていました。酒飲みには有名な場所なんですね。



とりあえず試飲してみないと何を買ったらいいのかわかりません。御猪口で3杯、
いろいろなお試しセットがありました。これは「大吟醸、純米吟醸、吟醸酒の
3種類を飲み比べてみよう」というセットでした。ここは簡単な食べ物もあるので、
ちょっとした角打ちの飲み屋です。

なんですが、店員がひとり。すき屋のワンオペじゃないんだから、土産品の発送、
つまみ、酒を出す、レジ、とやることが多すぎて、客はやたらに待たされてしまい
ます。というわけで早々に出てきてしまいました。



こんどはみかんジュースの店にやってきました。なにやら話題の店だそうで、道後
温泉のほうにもこの店があったな。



3種類ありましたが、これは「不知火(しらぬい)」というデコポンで、清見みかん
とポンカンの交配種です。高級品で、たしか680円だったぞ。

実は3種類の「お試しセット」があるはずなのに、"sold out"のシールが貼ってある。
ストレートならば3種類売っているのに、その3種類の組み合わせが「売り切れ」って
変じゃないかね。

そぉ~か、人がたくさん来る週末だけは出してないのね。手間隙かかって回転が
悪くなる、すなわち儲からないからそういう方針なのだと。この不知火は素晴らしい
味でしたが、そういう店はもう使いたくないねー。


興居島は蜜柑の島 46

2017年04月28日 | 四国・中国地方



伊予の国、愛媛県の特産品は「伊予柑(いよかん)」という名前がついているように
甘くて美味しい柑橘類です。大学生の頃、こちらを旅して八百屋さんにいよかんを
安くて山盛り売っているのを見つけ、宿でモリモリ食べたのを思い出します。



おおお。これは坂道で蜜柑を運ぶモノレール。



これは遊園地みたいでいいねー。孫がいたら毎日乗るね。途中でミカンをとって
一緒に食べたりさ~(^益^)w 夜にはお化け屋敷仕様にして遊ぶのもいいなー。



島の反対側、瀬戸内海に面した海岸に出ました。砂浜がきれいだなー。



人に全く出会いません。人口は1000人あまり。じじばばが多いのでしょう。その
人たちは、明け方くらいに散歩するんですよね。私は夜更かし過ぎて、朝にそういう
人たちを見かけるのでよく知っているのです^^;

風の音だけを聞いて歩いていると、なんだか自然のなかに溶け込んで、いろいろと
考えがとりとめもなく流れてゆき、心がふわりふわりとしてきます。普段から都会の
雑踏の中で暮らしているから特にそうなのか、ひとり旅はいいなあ、としみじみ。



さてまた山を越えて、港側に戻ってきました。あれは島を往復するフェリーかな。



正面に見えるは「小富士山」。おそらくはもっと右側からの角度で見るべきなの
でしょう。。。



残念ながら、ひとりの島民ともお話できる機会がありませんでした。。。



帰りのフェリー、船内で切符を売っている人は行きと同じ朴訥な地元のお兄さん
でした。



遠く霞んで見える連峰は石鎚山かしら。夏でも雪の残っている高峰なんですよね。



高浜駅、来たときにはフェリーの出発数分前だったので振り返る余裕はありません
でしたが、なかなか趣のある木造の駅舎じゃないですかー。



例によって井の頭線のお古の車両に乗る。いつも乗っていたやつだから、すごく
なじみがあって変な気分です。


興居島を歩く 45

2017年04月27日 | 四国・中国地方



興居島にフェリーで渡った後は、しばらく海岸線を歩いたあとに内陸部へ。すると
こんな立派なお屋敷がありました。蔵まであってすごいね。



移住体験の施設が作られていました。松山にも近くてこじんまりした島というのは
魅力ですが、せっかく静かでのんびりしているところに来たのにぎっしりお隣さんと
暮らすのはねェ・・・。ま、「お試し体験」ならね^^



どうせ体験なら、いっそこういう朽ちつつあるやつはどうだろう?



いやもうこの曲線がセクシー(^益^; ゴッホの絵に出てきそう。



こうまでなるにはかなりの年数がかかるよ。中を見物してみたいなー。3日間くらい
なら「体験」もいいかも。



これくらい独立した立地がいいですねェ。



やけにお地蔵さんが多い島でした。左はナントカの尊(ミコト)みたいな古代の
ヘアースタイルですね。ツインおさげっつーの?



上のコンクリート建築よりも、こんな木造のほうがお地蔵さんも落ち着くのでは?



さて20分も歩くと、山を越えて反対側、瀬戸内海ですが「外海」が見えてきます。
どうせならこちらの眺めのほうがいいよねェ。そういえば「富士山が見える」とか
「海が見える」という立地だと、土地でもマンションの部屋でも値段が上がるそう
です。四国本土が見える港側と瀬戸内海が見える外海側なら、こちらのほうでしょう。
でも港側のほうがフェリーに乗るのに便利ですけどね。



いけす?そして温室と段々畑。コンパクトに整備された農家です。



島の反対側に降りてみましょうかー。


興居島(ごごしま)に渡る 44

2017年04月26日 | 四国・中国地方



松山には連泊なので、中日はどこかに遠足でもしようかと考え、興居島に行ってみる
ことにした。路面電車から伊予鉄高浜線に乗ってフェリーです。



昨日、路面電車と交差した伊予鉄高浜線。駅に着いたらちょうど出てしまい、30分も
待たなければならなかったw ちなみに車両は俺が使う井の頭線のお古。俺が渋谷や
吉祥寺に行くときに乗ったかもしれません。酔っ払って行ったり来たりしたときに
使った車両かもしれません~^^;



しかしフェリーには、出航3分前に到着^^ 興居島は見えている対岸です。たった
10分あまりで到着するのです。200円だったかな。



松山の高浜にふたをして防ぐような位置にある興居島は、人口1000人あまりだそう
です。



それらしい岩礁は、野だいこが名付けた「ターナー島」じゃないかと言われます。
ターナーなら、薄暮とか霧がかったときじゃないとなあ。ちなみにロンドンの
ナショナルギャラリーに行くときは、ターナーの部屋はほとんどスルー。漱石は
好きだったのかしらねェ。



所要時間が10分なので、みるみる興居島が近づいてきます。



由良港に到着すると、すぐに車が降りて行き、それから人間が歩いて出ます。船の
中でレンタサイクルを予約できるという話ですが、今回は歩くことにしました。
帰りの船に合わせて、何時間くらい滞在しようか歩いて考えることにする。



左の小さな家がカワイイねェ。タクシーがあるらしい。島に何台あるのだろう?



歩き出して振り返ると、乗ってきた船が見えます。



左のほうに見えている山は、伊予小富士と呼ばれているそうです。かなりちいさい
富士山ですねェ(^益^)w