さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

新型コロナに関する記述式問題

2020年04月29日 | らくがき


伝染病の蔓延で、「不要不急」の外出をするな、という緊急事態宣言が出ています。好きな居酒屋に行くことは、私のような消費者や破産の危機に瀕している経営者にとっては「不要不急」では全くないのですが、多くの人々にとってはそうなのでしょう。

いままで被災地に行って泊って飲みまくることは「応援」になると思ってきました。嫌がられることはひとつもなかったと思います。しかしいま東京から地方に飲みに行くことは、宿泊施設や居酒屋など経営の危機に瀕している人たちに喜ばれることはあっても、地元民には嫌がられることも多い。どっちがいいやら、と葛藤はしばらく続きそう。

外出禁止になっている都市、北京やロスアンゼルスの空は、スモッグが晴れて滅多に見られない爽やかな空気。ヴェネツィアの運河は水が澄んでいるのに人々が驚き、多くの都市ではなんと野生動物などがのびのび動き回っているとか。二酸化炭素の排出も劇的に減っている。つまり人間にとっての疫病は、その他の生物、地球環境にとっては素晴らしくいいことなんです。

今回の伝染病に関して、世界中の国々は「センター試験」を課されたという人がいます。つまり同じ問題を一斉に出されて、その国の政府の対応能力、統治能力が採点される。日本の偏差値はどれくらいだろう?様々な統計の数値も出るし、このセンター試験はかなり客観的な採点が出来そうです。

高校生が受験する我が国のセンター試験は終わってしまいました。今度からはいずれ記述式も入る予定の「共通テスト」です。「いずれ」というのは、「記述問題は採点がきちんと公平にできないじゃないか」と異論が出て、とりあえず延期になったのです。

私が記述問題を出しましょう。

1.緊急事態宣言が出たために居酒屋が19時ラストオーダーだというので、さきち・は開店と同時に店に入り、楽しく酒を飲んできました。これはいかがなものでしょう。

2.人類が減ったり困ったりしたほうが、地球環境に良かったりします。しかし地球環境が良いほうが人類にとってもいいはずでしょう。この矛盾について考えるところを述べなさい。

*採点基準に関しては、「多面的なものの見方」ができること、「表面的な感情論」でないことが大事ですね。一方的な批判、罵倒では点数が低くなります。違う立場の考え方を受けとめて冷静かつ論理的に考える。いまのような状況のときには、それが大切なのではないでしょうか。


船橋ではしご酒

2020年04月27日 | 関東甲信越


夜の酒は、佐原から船橋へ移動です。


帰り道なので、船橋とくれば「三番瀬」に来なければ。ここのおやじさんは、「どうだ!」
という日本酒の品揃えをしています。コレをまず飲んで、その次がアレで、あっちも
いかねばならんな、と最初は少しばかり興奮状態になります。

そこで若いカポーが入ってきて、女のほうが「やってますか?」と念を押す。そりゃ~
コロナ騒ぎで休業してたりするところもあるだろうが、暖簾が下がっていて、先に飲んでる
客が視界に入ってるだろうに、おやじさんはきょとんとして「やってますよ」と答える。

すると男のほうが、「これでもか!」とホワイトボードに日本酒の銘柄が並んでいるのが
目に入らぬか、「焼酎ください」という。おやじさんは少しピキッとしつつ、店のはじに
置いてある(!)ビンを指さして「あるよ」と素っ気ない返事。(いちおうあるんだな!)

「芋ください」というと、おやじさんは「麦だけだな」という。地雷を踏むというか、
一流の美容師に予約をとって「丸刈りにしてください」というか、高級ワインバーの
カウンターで「ビールはないのか」といった客を見たこともあるけれど、おやじさんは
怒り出さないかな、とヒヤヒヤしていたら、おとなしく麦焼酎を出していました^^;


クロダイであります。ここは徹底した魚自慢の店。この日は残念ながら「なよし」や
「まごち」といった俺の好きな白身魚が入っていませんでしたが、これも絶品です。
ここのおやじさんは、痛みが早い魚や、小骨を取るなど下ごしらえに手間がかかるものも、
労を惜しまずに提供するという素晴らしい職人気質の料理人なのです。

刺身、煮物、焼き物と魚料理がずらりと書かれているのに、若いカポーは魚以外のものを
注文していました。。。さすがにおやじさんは、少し遠慮がちに「この店は日本酒と魚が
自慢なんだ」と話しておりましたよ(^益^;


コノシロです。九州でよく食べますが、東京では(ここは千葉だけど)なかなか
食べられる店がありませんね。あとから女将さんが、「ご飯と海苔で食べるとおいしい」
と準備してくれましたー。


さて一軒目は魚だったから、今度は焼き物自慢の店に。「大松」へ。


これがまた路地裏の一番奥にあるんだ。知る人ぞ知る名店。


うまい日本酒を飲んできたから、今度はホッピーだ。職場の同僚でお嬢さん育ちの人と
飲むときは、そういう人だからだと気を遣ってオサレなワインバーや落ち着いた日本料理の
店に行ったりします。しかしあるときたまたま大衆店に行ったとき、俺がホッピーを飲む
のを見て、「さきち・さんもそういうの飲むんだ!」とカナーリ驚かれたことがあります。
ヒッヒッヒ、ダンディーでセレブちっくなカチコイイ紳士と思われてたのかな(^益^)ケケケ


ここは女将さんが店を切り盛りしていて、その娘さんが焼き鳥を焼いています。
その姿が健気で素敵なんです。おじさんが若い娘さんにあんまり見とれては失礼。
女将さんにハエたたきでぴしゃっとされはしないだろうけれど^^;


千葉の小江戸・佐原を歩く 4

2020年04月25日 | 関東甲信越


佐原の散歩は続きます。「本」の字がとれてるが、ファサードのデザインがナイス。


紀の国屋に虎屋かー。ホレボレしてしまう造り。


醤油のアイスを食べて休憩。ほんのり香りました。


うわー、これ全部手造りだよねー!すーごーいー。


二階の窓、開けると文字が並ぶってのが素敵。威厳を感じます。


よく窓枠や戸をサッシにしてしまうことがありますが、しないでクレ~~。


右の家具屋さん、すごいじゃないかっ!看板建築の鑑だなー。


おおお、「文明堂」のシースルー看板! デザインに美的センスを感じます。


運河のほうに戻ってきました。目を見張る建物が多かったなー。


窓、一回閉めてみたいな。


この季節でもかき氷やってるのかな。


佐原の町には古風な銭湯がいくつか残っています。そのひとつにやってきました。


おお、こんな感じね。ちょうど3時の開店時間だったので、入ることにしました。


フロント形式ではなく、昔ながらの番台形式。おばちゃんが男女すべての裸を見渡す
システム。むかしは男もいた。いまでは考えられんですなあ。

15時ちょうど頃に入ったのだが、すでに数人が入っていました。ちゃんと富士山の絵が
描かれていました。しかし風呂がすごく熱い。3~4人入れるほうの湯舟は全然無理。
2人だとくっついちゃうくらいの湯舟にようやく「あっちっち!」と入れるほど。
ひとつには衛生上温度を高くしていると聞いたことがありますが、おそらくはちょうど
いい温度にしてしまったら、みなさんゆっくりしちゃって機能しなくなるのでしょう。
1分も入っていられないようにしてあるのだと思われます。


さあて佐原の見物も終わりです。あとは飲みに行くぞー。


千葉の小江戸・佐原を歩く 3

2020年04月23日 | 関東甲信越


佐原の散歩は続きます。きれいな街並みだけれど、味わいが出て来るにはもう少し
年月が経ってからかなー。まだちょっと「作った感」があるよね^^;


さてだんだんこのエリアのはずれに近づいてきました。


この地域は、「1丁目」「2丁目」ではなく、「イロハ」なのです。地図で「ロ」を
見たら、だいぶ離れていました。


東薫酒造がありました。


なかなか大きいぞ。


見学ができるようです。試飲期待♪


東京ではあまり見ない酒ですな。


あるある杉玉。


年配の方が案内をしてくれました。またおそらくは近所のホテルから派遣されてきた
若いお嬢さんが一緒に見学しました。まだ酒をあまり飲んでいない年頃の人。


2階に上がって、そこの床には穴が開いていて、そこにタンクの口があります。


さっきの床下はこうなっています。左のタンクに、チューブが巻かれているでしょ。
それは温度管理のためのもの。温度が少し高い低いで味が変わるんですねえ。


これでギューッと絞って酒を造るわけですが、袋吊りでポタリポタリと造るやつが
あるというお話でした。それはほとんどどこでも出回っていません。手間暇かかり過ぎて
採算が合わないからです。しかし品評会に出したり、蔵で直接売るためだけに造って
いたりするんですねェ。


というわけで、最後の試飲でひと通り飲みました。本醸造、純米酒、純米吟醸、そして
大吟醸。にごりなんかもあったな。一緒に回ったお嬢さんも飲んでいました。

「これだけは有料なんです!」という、袋吊り、500円ですから、当然飲みました^^
お嬢さんは横で見てたので、彼女の空いたプラスチックの試飲用カップに入れてあげ
ました♪「おいし~い!」と感謝されました。いい酒が入って、ほんのり酔った勢いで
恋が芽生えるかもしれん、と心によぎりましたが、飲んだあと、そこで別れました。


千葉の小江戸・佐原を歩く 2

2020年04月21日 | 関東甲信越


水郷の町、佐原の散歩は続きます。


いくつか雛人形(?)が飾られていました。


あいかわらず不気味な看板もありましたw


こういう景色をたくさん並べて、「インスタ映え」っつ~の? ちと違うか?


城崎温泉なんかも思い出すなあ。


ぬお、ワーズワース!英国のロマン派詩人が好きなの?湖水地方とはちょっと違う
気がするけどなー。


この川べりのきれいな街並み、一部分だけでなく、なかなかずっと続いています。


ちらほらといる観光客も、みんな写真を撮っています。


蔵といえば会津を思い出すなあ~。


さて昼飯には老舗の蕎麦屋を選びました。


なかなか風格のある店ですね。この江戸時代創業の小堀屋さん、この建物は江戸様式に
デザインして、明治時代に建てられたものだそうです。伊能忠敬が30代の頃だってよ^^ 

この店にはお宝が残されており、それは享和時代(1801-4)に書かれたという秘伝の
麺やつゆの製法を記した巻物。ちょうどワーズワースがグラスミアのほとりで詩を
書いていた頃じゃねーか!


というわけで、まずは酒を飲む。江戸時代でもみんな飲んでたでしょ^^;


風情のある店内。


蕎麦は真っ黒!イカ墨ではありません(^益^)w 昆布が練り込んであるんだって。