イタリアには観光客を狙った怪しげな奴が多い。夜にタクシーを探していると、「乗りませんか」と寄ってくる奴がいて、それが自家用車だったりする。どこに連れて行かれるかわかったもんじゃない。「宿を紹介しましょう」という奴からホテルのカードを受け取り、行ってみると聞いた値段の3倍だったりする(カードの裏には紹介した従業員のサインと、値段も書いてあるんだぞw)。気をつけなければいけません。ジプシーや引ったくり、おつりの誤魔化しばかりじゃないのです。
さて男3人でフィレンツェを訪れたときのこと。宿を探そうと駅のインフォメーションに入ろうとしたら、入り口で怪しげなおじさんが寄ってきて、小声で「こっちで安い宿を紹介するよ」と言ってきた。
ぁゃιぃ。。。
夏の観光シーズンでそこそこのホテルなら、相場はひとり一泊1万円を越えるというのに、「3人で5,000円あまり」ときたもんだ。横にいた友人は「500%信じられませんねっ」とか言っている。そのおやじは「ワゴン車で連れてゆきますよ」と熱心に誘っている。このときフィレンツェは3度目だったので、地図も頭に入っていた。
このホテルなら、喧嘩になっても歩いて帰れる場所だ。こちらは男3人だし、修羅場になっても負けることはなさそう(特に友人のひとりはゴリラのような体格だ)。送ってくれるというし、試してみようか。。。 ということになったw
さあて、ホテルについてみると、それは立派な高級ホテルではないでーすか!もう入っちまった以上しかたねえ。素晴らしい施設を3泊利用いたしました。
○Oo。―y( ̄∇ ̄;)プハー
さて払うときに緊張の一瞬がおとずれる。いくらになるんでしょー!イタリアでよく見かける、大声での喚き合いの覚悟を決める。「一泊3人で5,000円」が、「1人5,000円」なら譲ってもいいかな、と相談していた。
とりあえず、3人3泊分、15,000円あまりを払ってみて顔色を窺う。フロントのおばさんは黙って受け取った。こちら3人は何が出てくるだろうかな、とじっと見つめている。その異様な空気を察知して、おばさんはたじろぎ「何?」と変な顔をした。
イエイエ、べつに… (^益^;)ノシ
結局、一泊ひとり1,600円あまりで高級ホテルに泊まれてしまったのであった。おそらく、大口のドタ・キャンやら殺人事件(?)があったりなにかしたのであろう。こういうこともあるのだのォ w(゜゜)w
この横にながーい建物が、ウフィツィ美術館。レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ボッティチェリの「プリマヴェーラ」、「ヴィーナス誕生」、ラファエロ、カラヴァッジオ、ティツィアーノ…(*´`*)ハァハァ
アカデミア美術館にあるミケランジェロの「ダヴィデ像」。 目にした瞬間、その均整美が到達したはるかな高みに圧倒されます。文字通り「神技」という言葉がぴったりです。