さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

忌野清志郎 タブーへの挑戦

2015年08月30日 | らくがき

           

音楽に詳しい友人と飲んでいたら忌野清志郎を勧められ、不覚にも活躍していた頃の
彼を知らなかったことに気づいた。ネットは大変便利で、いくつかのライブをすぐに
見ることができる。

村井が死んでも痛くも痒くもねえ 麻原が歌ってもビートがねえ
勝手にやらせておきなよ 警察も久しぶりに忙しい~
上祐もこの頃元気がねえ マスコミは相変わらずうざってえ
勝手にやらせておきなよ これじゃあ電気代がもったいねえ
朝から晩までオウムオウム テレビをつければオウムオウム 
隣のババアもオウムオウム
日本国中がオウムオウム 
オウムオウムオウムオウムオウム… ワァー!!!

「勝手にやらせておきなよ」という歌詞が素晴らしい。当時の「オウム産業」に
世間が振り回されているうんざり感がよく出ていますね。

日本国中がオウムオウム ジジイは老人ホームホーム 電車を待つのは駅のホーム
鳥屋にいるのはオウムオウム 水族館にはオウム貝オウム貝
イタリア料理はムール貝ムール貝 ちょっと待ってくれタイムタイム (一瞬止まる)
野球をやるのはチームチーム 巨人阪神はドームドーム エステに通ってスリムスリム
日大水泳部はスイムイスイム 穴を掘るのは労務者労務者 
眼鏡がずれてる大村崑大村崑 
社長の下は専務専務

「オウムら崑」には笑わずにいられませんが、「うざってえ感」を表現するのには
ビートが効いたロックという音楽がぴったり。

清志郎は宗教が嫌いだったようで、こんな曲もあります。

宗教ロック

気取った女優も入ってる アイドルくずれもすぐ入る
宗教~! 宗教~! さびれた体を癒してもらってるぅ~~
文化人も入ってる ニセ芸術家がまた入る
宗教~! 宗教~! 足りない頭を癒してもらってるぅ~~
テレビ局の楽屋では あっちこっちから呪文が聞こえてる
線香焚いてる奴もいる
バラエティーの本番でうまく笑うために~!

男にふられてすぐ入る メソメソ泣いてはまた入る
宗教~! 宗教~! 貧しい心はメイクじゃ 隠せねえ~~
テレビ局の楽屋では あっちこっちから呪文が聞こえてる
リカちゃん抱いてる奴もいる
バラエティーの本番でうまく笑うために
病気になってはすぐ入る 子供を堕せばまた入る
宗教~! 宗教~! さびれた体をさすってもらってるぅ~~
さびれた分だけ金が必要さぁ~

ロックは反体制と言われますが、幼稚な「きかんぼう」ではない。ここでは宗教に
「足りない頭を癒してもらうため」に、つまり安易に「団体」の「楽になれる物語」に
乗っかることに対するアンチテーゼであり、もやもやとした「あやうさ」、
「ずるさ」に対する明快な批判の表現、触れてはいけないと批判されることも
厭わずに自分の言葉を主張する、筋金入りの姿勢だと思います。
宗教のいんちき度は、要求してくる金額とほぼ正比例する、という指摘もお見事。


今度はスローな曲。

障害者と健常者

ぼくをカタワと呼んでもいいのさ
変な決まりや常識で ぼくをカタワにさせないでおくれ
友情をダメにしないでおくれよ
ぼくをメクラにさせないでおくれ
変なテストや道徳で ぼくをメクラにさせないでおくれ
友情をダメにしないでおくれよ
見て見ぬ 見て見ぬふり
自分だけはカタワじゃないと信じてる
ことなかれ ことなかれの心
それこそまさにカタワの中のカタワ

こういうのも公共放送では禁止されるのでしょうね。「カタワ」の視点から歌って
いるので、ビートを効かせずにじっくりと歌っています。偽善者が「ことなかれ」で
目くじらをたて、自分が「健常者代表」で「障害者」を特別視し、彼らについて語る
ことを規制する「権力」になっている人はどこにでもいるし、その息苦しさをブチ
壊そうという強さがスローな音楽に感じられます。

「タブー」(○×については触れるな、という圧力)は息苦しく精神的に不健康な
ものです(人を傷つける言葉を好き勝手に言っていいということではありません
けど)。「言いたい放題」なのではなく、それを圧迫しようとする不健康さをあばく、
という意味で反体制なのでしょう。

な~んか解説すると陳腐になりますね。音楽はやはり聴いてみないと。。。


田沢湖 13

2015年08月25日 | 東北シリーズ



温泉三昧の旅も終わりに近づき、田沢湖に寄りました。ちらほらと西洋人が
いました。コーシーでも飲んでひと休みです。



秋田犬がゲージの中に。「あきたけん」ではなく、「あきたいぬ」と呼ぶのですな。



女の子が「カワイー!」とか叫んでおります。カゴのなかで、カワイーじゃなくて
カワイソウ、と俺は思いました。



なんか悲しそうな目をしてない?



立派なニワトリさんもいました。ケンカさせるやつ?



フライドやらロースト…用ではなさそうですよね^^;



ハチミツ屋さんの前に、古いロンドンバスが展示されていました。内部が改装されて
いて、空調がきいており、お茶や軽食を取れるようになっていました。私は若い頃、
よくこのバスに飛び乗ったり飛び降りたりしました。んで車掌に「ここは停留所じゃ
ないぞ」なんて怒られたり。しかし後ろが開いているバスはいまやEUの規格外だ
そうです。でも、ロンドンで一番観光客が乗る路線だけは残しているそうですよ。



最後に小岩井農場に寄りました。やけに広い駐車場に車を止めると、入り口はまるで
テーマパークのようになっていて、入場料が取られるのでした。寄り道は1時間もなく、
中はとても広い様子だったので、そのまま出てきたのです。あとで知人に話したら、
「あそこは小学生が遠足で行くところだぞ」てなことでしたw
古そうな牛舎だけ撮影して、この旅は終わりになったのです~。


乳頭温泉郷 黒湯 12

2015年08月23日 | 東北シリーズ



さて最終日は、蟹場温泉をチェックアウトして、黒湯に行きました。



まだ午前中なので、誰もいない隙に撮影^^; ちらりと見える背中は友人のA君。



風呂から出て少し散歩。宿泊施設がたくさんありました。



古くから、多くの人々が湯治に訪れたのでしょう。



自炊棟もたくさんあります。宿泊客はあまりいなかったようです。



箱根やら雲仙などを思い出しますねェ。
そしてこの青い色は、アイスランドのブルーラグーンを思い出します。
またいつか行かないとなあ。。。



ボコボコ出てるよ^^


乳頭温泉郷 蟹場温泉 11

2015年08月22日 | 東北シリーズ



鶴の湯から宿泊する予定の蟹場温泉に移動です。途中にあった、乳頭山の見える
場所。奥の斜めの稜線がそうらしいのですが、よくわかりません。夏服のすきまから
ちらっと胸元が見えたような見えないような?

「乳頭」って、山の形が乳首みたいなのかしら?そもそもあれって「首」じゃないよね。
最初っから「乳頭」って名づけるべきだったような。男だって「亀頭」ってゆうもんね^^
カメからすると、形が似てるなんて実に迷惑な話だよなあー。ラテン語では「どんぐり」
なんだよ(^益^)w



さてこちらが蟹場温泉。おそらく沢蟹がいるのでしょう。でも「がにば」と読みます。
ここも川岸に露天風呂がありました。水深が深くてちと温度が高い。湯船のまわりは
岩がゴツゴツしていて、座っていられない。つまりゆっくり落ち着かない風呂でした。



田沢湖ビール、「ブナの森」というのを飲みました。あちこちでクラフトビールが
造られており、毎日違う種類を楽しめました。これはなかなか美味かったですよ。

夕食は典型的な温泉料理で、ズラー~っと食べきれないほど皿が並びました。
カニの足まで出ました。山奥だと、それが贅沢なのでしょう。でも、やっぱり
こちらの食材、山の幸でいいんじゃないか~と、いつも思います。



温泉に入ったあとは、最近流行りの発泡する日本酒がとてもよい^^
しかし「もりおかすぱぁくりんぐ」って、なんでこんなに平仮名ばっかり並べるんだよw
若いね~ちゃんにウケを狙っているからか? 街道を走っていたら、「れすとらん
あっぷる」なんてのもあったのう。やたらにひらがな並べられると、ムカついてくるのは
俺だけか?


乳頭温泉郷 鶴の湯 10

2015年08月21日 | 東北シリーズ

ゆっくり乳白色の湯に浸かったあと、しばしひと休み。
すると小さな少年を連れた、30くらいのお母さんが座っておりました。
どうやらお父さん待ちの様子。
やっとお父さんが出てきたら、「もう~!この子ったら、5分も入ってないのよ!」
と怒りをぶつけました。子連れで全然ゆっくりできなかったのね^^;
ひとりでのんびり入っていたお父さんはあたふたし、「俺が見てるから入って
おいでよ」となだめました。
そこでお母さん、「おばさん、いた?」と確認。混浴で女が自分ひとりだったら
やなのね^^;「女の人もいた?」じゃなくて、「おばさん」が大事なのかー。
まだお若い様子なのに、子持ちだけに自分はおばさん、と?いやいや、こんな
ところに若い女の子がいるわけないからか?ババーじゃダメなのか?
そんな俺の疑問に関係なく、お父さんは「いたいた!」とテキトーに即答して
おりました。俺が出るときにはいなかったぞ…。(^益^;



宿は古くていい感じです。



ちょっと中を拝見^^



なんかストーブが懐かしい感じです。このときはクソ暑い日でしたが、雪が深い
地方なのです。



自炊で長く滞在することも可能です。毎日ズラリと並ぶ温泉宿の料理は、連日は
無理ですからねェ。



内部はこんな古民家風。裸電球に囲炉裏ですね。
こんなところで、ぬる燗をさしつさされつ…なんてええのお♪