仙台市博物館では、支倉常長(はせくらつねなが)の展示コーナーがありました。
これがなかなか見応えがありましたよ。
時は慶長、家康の江戸時代。ヨーロッパでは大航海時代で、スペインが世界最大の
植民地を持っていました。アジアではフィリピンを拠点にして、日本にもやって
きたのです。カトリック側のスペインやポルトガルに対して、プロテスタント側の
イギリスやオランダもアジアに進出してきており、家康はオランダの船でやって
きたイギリス人のウィリアム・アダムス(三浦按針)を外交顧問にしていました。
家康はキリスト教の布教を許すと植民地化されかねないと考え、微妙に距離を
とっていました。
そんなときに、伊達政宗は家臣の支倉常長をヨーロッパへ送り出しました。それが
慶長遣欧使節です。その目的は仙台藩がスペインと軍事同盟を結び、倒幕を諮った
という物騒な説もありますが、通商交渉であったという説が有力なようです。
使節団は慶長18年(西暦1613年)、スペイン人の協力によって建造したガレオン船で
石巻を出航し、太平洋を渡ってメキシコに向かいました。
船は太平洋を渡ってメキシコに上陸し、こんどは大西洋を渡ってスペインを訪問し、
マドリードからバルセロナへ、そして地中海を渡ってジェノヴァ、フィレンツェ、
最終目的地はローマ・カトリックの総本山であるバチカンという壮大な計画でした。
ご飯に沢庵、味噌汁で育ってきた支倉さん、太平洋を渡るときは3ヶ月も船の中で
ひたすら保存食、メキシコではタコスを食べて、スペインではオリーブや生ハム、
イタリアに行ってからはスパゲティやピザを食べたの?刀をさしたままで?
さて翌朝。昨夜はビール、日本酒、カクテル、ウィスキーと飲み過ぎました。
さすがに少し二日酔い^^;
ホテルのすぐ近くには、VELOCEというカフェのチェーン店がありました。
さすがに駅の近くの大通りだけに、私の好きな古い感じの喫茶店はないので
こういう店に入るわけだ。
スターバックスとタリーズコーヒーには絶対に入らない。外資系、特に米国の
店は嫌いだ。第一に禁煙だったりする。こういうのがのさばるから日本の古き良き
喫茶店が絶滅の危機に瀕しているのだ。
ドトールは日本の店だったよな?肩身は狭いが煙草も吸えるし、まあ許す。
VELOCEは、わりと堂々と煙草エリアがあっていい。それにご覧の通り、ソフト
クリームがのったコーヒーゼリーが好きなのだ。むかしきれいな女性と一緒に
これを食べた記憶が甦る…。
さてさて歩いて仙台市博物館へ向かう。市内循環のバス「るーぷる仙台」はホテルの
すぐ前に停留所があるのだが、始発まで30分以上あるのであきらめた。途中コンビニ
の前に灰皿があったので一服(^。^)y-.。o○ 最近都心では、コンビニの前に灰皿が
ない。田舎に行くとある。仙台は大きな街なので、大通り沿いやアーケード街には
ない。しかしそういうところから少し離れたコンビニには、このようにあるのだ。
この辺が境界線なわけだな。
しかしここでもおそらく撤去の圧力が加わっているのだろう。「歩道に煙がいかない
ように」ときたもんだ。いくらなんでも無理だよ、そりゃ。壁づたいに煙が登って
いくように努力はしてみるが、風は吹くしなあ~。しかしこれは、現実的にそうしろと
いうわけではなく、「文句が出てるから、それに対して店側は精一杯配慮してますよ」
というポーズに過ぎないだろう。
煙草が嫌われるのはよお~くわかってますが、文句言うやつに限って、車に乗って排気
ガスをたれ流し、冷暖房つけまくって地球温暖化を促進し、原発推進派の党に投票して
いたりするんぢゃねーかー?
ここは青葉城の近く、博物館のすぐ前にある五色沼です。凍っていますね。ここは
日本でフィギュアスケートの発祥の地だそうです。
さあてここが仙台市博物館。人が全然いませんー。
展示室には、ちらちらとおじーさんがいました。さて画像は江戸時代の古い旅行ガイド。
京都から木曽路を通り、仙台のところでは「魚がうまい」と書いてあるそうです^^
こういう古い写真は好きだな~。「あんぱん」と書いてある看板がほほえましい。
3年後には市電が走っています。おお?右のほうに、同じ店がある。そぉ~かっ!
上の画像にうつっている左のほうの建物は、市電の線路を敷くために取り壊されて
しまったのだな?
右の洋風建築は、「藤崎デパート」だってさ。行ってみたいねェ。
おおお、バス。10人も乗れない?
五色沼です。上のほうの現在の写真と比べてみて下さい。
市民プールって、すごく混んでいたの?少年少女たち、楽しかったのかなー。
後ろの立派な日本家屋、左の丸窓に目が行ってしまいます。おしゃれだよねー!
老舗の居酒屋は風邪ひいて休み。たっぷり歩いて第二候補の牡蠣専門店に行ったら
そちらも臨時休業ときたもんだ。ボーゼンとして繁華街を歩き出す。こ・これは…?
凱旋門ビルとな!バブルの遺産?これ注文建築するのに億とかかかったのでは?
ちゃんと元をとれたのかなー、とか余計な心配をする。ま、かんけーねーか^^;
なんとなくよさげな雰囲気の居酒屋に入ることにする。どうやら地酒が充実している
ようだぞ。
だいぶ彷徨って歩いたので、とりあえずビールを飲む。しかし小さいグラスで。なにせ
地酒を順番に飲まねばならぬしね^^ ひとりなので、カウンターのはじっこに座る。
大将も女将さんも愛想がいい。まだ20歳前後の若い見習いさんも頑張っている。
残念ながら生牡蠣はなかった。手前はカツオ。奥は豚バラ肉のポン酢。酒は三陸の
旅で覚えた「綿屋」の純米吟醸をまず頂く。石巻の小料理屋の女将さん、元気にしてる
かなー。地酒を飲むと、それを飲んだときの旅や居酒屋の思い出が甦る。何種類も
飲んだときは、最初に飲んだものが記憶に残ります。だんだんあとのほうに飲んだ
ものは、記憶が混濁してきて覚えちゃいないからだなー。二杯目は「山和」という
酒。「やまわ」と呼ぶそうです。これはさっぱり辛口系で、これもなかなかでした。
カウンターの向こうから、こちらに話しかけるときの大将の顔はとってもにこやか。
しかしはじっこに座ったもんだから、奥のほうでむこうを向いて若い見習いに話す
とき、その様子が見えてしまった。厳しい口調で「これはこうしちゃダメなんだよ。
ここをこうして!」と指導している声はまるで別人のよう。若者は真剣に「ハイ!
ハイ!」と返事をしていました。修行は何年もかかるだろう。がんばれー。厳しい
指導を受けられるということは、しあわせなんだよ。そして大将、ひたむきでめげない
若者がいるって、そっちもしあわせだよー^^
店を出るときには、大将も女将も出てきてお見送りをしてくれました。すごく丁寧。
「いい若者がいてよかったね」と言おうと思ったけれど、ちと酔っ払ってしまって
「どうもごちそうさまです」で終わりました^^;
少し余力を残して(実に残したつもりで)バーに突入。ネットでどんな店だかチェック
しておかないと、飛び込みでこんな中の様子がわからないところのドアを開けられない
ですよねー。
オーソドックスなバーです。一杯目はいまが旬の苺のカクテル。あーん、うまいー♪
二杯目はいつものように、スモーキーなウィスキーをストレートで。ちゃんと歩いて
帰れました。そんなにグラングランになったつもりはないんです。ベッドに横に
なるまでは自覚がなかったんです。横になったら、天井がぐるぐる回ってようやく
気がついたんです。ちょっとだけ飲み過ぎたのかもしれんな、とw
誰かが言っていたけれど、酒って飲んでいるときは常に「飲み足りない」気がする
ものなんですよね。そして飲んだあとに、いつも「飲み過ぎたな」と思うんですー。
今回は仙台を拠点に彷徨いました。温暖化のせいなのか、東京は2月中旬だという
のに20度を超え、春のような暖かさだったりします。しかし新幹線が仙台に近づく
頃、空は煙ったように真っ白。それは雪が舞っていたのです。おお、さすがに東北!
と思ったのもそのときだけで、駅の外に出てみると雪は止み、ご覧の通り、すっかり
空は晴れてきました。気温もそんなに低くないような感じです。
仙台の商店街は大きくて賑やかだ。平日でも人が多い。
このアーケードが終わるあたりのホテルをとりました。大変便利。そこは繁華街にも
近いのです。いつものように、大浴場のあるところを予約。チェックインしたら
早速空いた風呂に入り、夕方になったら一番に居酒屋へくり出す。ほとんどの人は
まだ働いている時間だ。 お~~~ほっほっほ!(^益^)b
さてさて、冬の仙台に来たのだから、まずは三陸の牡蠣を置いてあるところか?
もしくは好みの古い居酒屋か?ちなみに名物の「牛たん」は好きではない。
第一・第二候補が近ければいいのだが、あいにく老舗の居酒屋はホテルから南、
牡蠣の専門店は北だ。迷ったあげく、老舗の居酒屋のほうへ向かう。ご覧の店では
ありません。わかりにくいですが、この店の右側にある狭~~い路地の奥にある
店なのです。
おうっ! 風邪をひきましたか…w(゜゜)w
しかたねー。少し考えて、狙っていた牡蠣の専門店に行くことにした。南へ10分
歩いてきたが、今度はホテルから北へ15分ほど。ここから30分はかからねーだろう。
繁華街も通るので、街を見物しながらブラブラ行けばいいのだ。
夜の仙台は元気がいい。ちなみに風俗店もたくさんあるが、どうやら呼び込みは
厳しく禁止されているらしい。しつこいのにつかまることもなく、まわりをキョロ
キョロしながら歩いていけました。
この国分町というのが、仙台で一番の繁華街だそうです。とにかくスナックが多い
ねェ。私は地酒と郷土料理を楽しむ派なんですが、そのどちらでもなく厚い化粧の
をばさんと話をするのがメインの店に、いずれ入りたくなるようなときが来るので
あろうか?でもそういう店って、旅行先で飛び込むものではなく、行きつけになって
親しくつきあうものですよね?ボトルキープしたり。そりゃどうもなさそうだなあー。
そうそう、カラオケも全然関心ありません。歌を知らないし、すごくヘタだし^^;
というわけで、延々と歩いて到着してみると、臨時休業って…!
こちとらひとりだもんで、予約なんかしないから、行ってみないとわかんないんだよ!
滅多に行かない俺がっ!楽しみに行ってみたらっ!風邪ひいたの臨時休業だのっ!
米国の大学の話。
成績を良く保って友人とのつきあいをしたいならば、睡眠を削らなければ
ならない。良く寝て成績を保ちたいならば、友人とのつきあいを犠牲にしなければ
ならない。友人とつきあって睡眠をとれば、成績は悪くなる。つまりこの三角形は、
3つを手に入れるのは難しく、どれか2つを選んだら、1つはあきらめなければ
ならない、という話なのです。日本の大学とはだいぶ違いますな^^;
私は「よく寝ていて、成績も悪くて友人も少ない」という人を沢山見ていますが。
それで思い出したのが、誰が言ったのか忘れましたけれど、この三角形です。これも
2つまではありえますが、3つを同時にということはないという話。
知的で誠実であれば、「ナチ」にはならない、ということです。「ナチ」は
「専制君主」でも「自分勝手な悪い奴」でもいい。「知的でナチ」は恐い奴ですね。
それは数が少ないが、害は大きい。次に数が多くて、同じように害が大きいのは
「誠実でナチ」です。これは知的ではない。誠実だけに始末が悪い。暴走するし、
一生懸命で声がやたらにでかかったりします。「知的でナチ」の子分になったり
するので困りものなのです。
もちろん「知的でも誠実でもないナチ」の顔も浮かんできますね。
最後は「3つ揃わなきゃ」という酒の話です(^益^;
ワイン造りには「天地人」が揃わなければならない、と言われます。天候、土地、
そして造り手です。しかしここでは「造る」のではなく、「飲んで楽しむ」話です~。
先日ワイン好きの友人と、季節ごとぐらいに行くワインバーに行きました。もう
何年も通っているいきつけの店なのですが、いつものソムリエールがいない。聞いて
みたら、別の店に移ったとか。いなくなってわかったのです。我々の好みや、飲む
ワインの値段などをわかっていて、飲み頃のお勧めを出してくれて、そのワインの
話をしてくれる人がどれだけ大事かってことを。
幸い電車で移動できるところの店に移籍したということで、そちらに行きました。
そこで極上のブルゴーニュを飲みながら、酒はその品質だけではなく、人(これは
一緒に飲む人と、店員、また店にいる客たちも入る)、場所(雰囲気も大事です)の
3つが揃ったときに一番しあわせなんだと。
奮発して高級ワインを飲んでいたのですが、この3つで重要度を考えてみたら、
実に「品質」はさして重要でないことに気がつきました。いい感じの人と酒を飲む
場合、それは場末の居酒屋でホッピーやら安酒の熱燗でも全然構わない。
逆に私は滅多に行きませんが、しかたなく職場で宴席に出なければならないとき、
高級な店で高級な酒を飲んでもまるっきり旨くないものです。やっぱり酒は、「人」
なんですね~。