函館10日間の滞在も、いよいよ最後の夜を迎えてしまいました。ちょっと魚のうまい
居酒屋にでも行かねば。
おっ。BSでやってる居酒屋巡りの番組に出ている吉田類が函館のホテルで宴会?
この人、街角の路地を入ったようなところにある古い飲み屋に行って嬉しそうに酒を
飲んでいます。月曜だったか。火曜にも太田和彦っておっさんが居酒屋巡りをする
番組をやっています。太田のほうがちと料理に凝った感じの飲み屋に行く傾向が
ありますかね。俺は店の選択はそっちのほうがいいんですが、ちょっと気取った感じ
が鼻につきます。吉田類のほうが素直に楽しんでいる感じがありますね。
それにしても、居酒屋巡りを仕事にできるなんて、なんて幸せな奴らなんでしょう。
あーでも仕事にしちまったら、あんまりのんびり楽しめないかな?
というわけで、ネットで調べた魚の旨い人気店に行きました。まだ明るいでしょ。
開店する5時台に行けば、まさか満席なんてことはないだろうからさあ。
「ひとりだけど」と言って中に入る。だいたいカウンターに座らされるもんだけど、
「こちらの個室へ」と案内される。「ひとりでも個室なの?」と聞くと、店員のおっさんは
「当店は個室しかありません~」ときたもんだ。
最近は東京でも増えてますね。まあ隣がうるさかったりするのは嫌なんだけど、
これじゃあ小さな独房気分?ふたりだと狭い。3人だときつきつの面積だね。
別にカウンターでひとりで座っていても、店員や他の客と話すことは滅多にないん
だけど、それにしてもこうやって隔離されるとなんかさびしーなー。
函館の西にある南茅部産の黒曹以(くろぞい)だってさ。上品な白味でなかなか旨い。
こういう地元ものを食べられるって~のが地方への旅行の醍醐味だよねェ(^益^)b
函館男爵黒豚餃子だってさ。貴族の家柄で日サロでも行ってるブーちゃんなのか?
この店のイチ押しだったので注文しました。函館山の男爵イモを食べて育ったから
こういう名前なんだってさ^^
生牡蠣も食べたけど、あんまり上等なのじゃなかった…。
函館空港の奥の山林で捕獲される、野生のエゾシカのスペアリブ。すぐ近くに暮らして
いたのねー。これがけっこう旨かった!身がしまっていて、それでもそれほど硬くない。
骨をつかんで、歯で肉をかじって豪快に引きちぎり、ムシャムシャ。そう食べるしか
ねえだろ。あ~人間って野蛮ねw 上品な女性だったらどうするんでしょ。
あ、個室だからひとりで行けば^^ でも上品な女性はひとりで行かねーか(^益^;
なんだったか、特別なおにぎり。忘れた^^; 奈良で食べた「古代米」を思い出す。
そうそう、酒はもちろん北海道のものを何種類か飲みました。ここでまあまあだった
のが、「十一州」という酒でした。これがバランスのとれた俺好みだったかなー。
しかーし、東北は酒が旨い。函館からすぐ向こうに見えている青森の酒はかなり旨い。
前日の居酒屋も田酒ばっかりだったし。にゃにょに、北海道の酒は、ちと突き抜けた
うまいやつにお会いできなかったなあ~。ワインはかなり頑張っているけれど、
やっぱり寒すぎてコメ作りには適さない土地柄なのか?
立待岬は路面電車の終点。なのでこんなふうに電車を迎えます。
さすがに塩ラーメンが続いたので、「小いけ」という古いカレー屋さんに入る。
古典的正統派の懐かしいカレーってとこか。子供の頃は、こういうカレーばかりだった
ような気がする。「ライスカレー」という言い方もしていたですね。「日本のカレー」です。
大人になると、あちこちにホントのインド人が食べているようなカレーを出す店が
出始めました。そんときゃこれがほんまもんかい!と目が覚めるような気がしました。
サラッとしていて、茶色くなかったりして、独特のスパイスの香りがして。
考えてみれば、ラーメンもスパゲティもトンカツも、元は海外から入ってきて、それを
日本風にアレンジしたものが昭和の時代に大流行して、すっかり「日本のもの」に
なったんですよね。そして外国にしばらくいると、それらがとっても食べたくなるんです^^
さて腹ごなしに散歩を続けると、この2~3日の晴天で気温が上がり、雪がどんどん
溶けておりました。10日前に来たときには、まだ一面の雪景色だったのに、突然
春がやってきたのです。歩きやすい。暖かい(^益^)b
しばらく滞在したベイエリアも、ホレ、この通り!暖かい春の訪れは陽気な気分に
なるもの?それもありますが、同時に季節の移り変わりに感じるせつなさもあります
ね~。そうだ、この翌日には東京に帰るのです。ちょっと寂しいんです^^;
ああ、終わりなんだなって気分。。。
路面電車を途中下車し、「函館自由市場」にやってきました。昨夜お話ししたバーテン
ダーのお嬢さんが、観光客向けの「朝市」よりもきっといいよ、と教えてくれたのです。
たしかに地元の人たちが買い物に使うところのほうが安いかな?
鮭まるごと一匹、たしかに安いけれど、さばくのと食べきるのが大変そう^^
結局買ったのは自宅で「昆布〆」を作ってやろうと思って高級昆布(いいのは高いよ)、
好きな鮭のハラス(大ぶりのがパック詰めに^^)、がごめ昆布(ネトネトしてて、香りが
強い。函館名産だしね)、「とろろ昆布」(味噌汁にぶっかけると香り豊か)、
鮭の皮を揚げた酒のつまみ(ポテトチップみたいだぞ)、イカの松前漬(何せ松前藩
ですからねェ)など。全部クール宅急便で、翌日(帰った日)に到着しました(^益^)b
函館滞在も終盤。この日は路面電車をはじからはじまで乗って、立待岬までやって
きました。通勤の電車は苦痛そのもの。新幹線のような早い列車はゆっくり景色も
見ていられないので、ひたすら移動の手段。路面電車はのんびり行くので、観光には
最適のスピード。しかもしばらく滞在した街を隅から隅まで思い出の場所を振り返って
ゆくので、これは最後に乗るにはとってもよかった^^
画像の真ん中には、最初一週間滞在したホテルが見えています。あの屋上が
露天風呂。あっちからこっちを見たりしました。うっひっひ^^
立待岬への道のりは、お墓を通ってゆきます。夜にきもだめしをするのによさそう。
石川啄木の墓もありました。そうそう、きもだめしといえば、小学生の少年が夏に
移動教室できもだめしをやった話を聞きました。
男女ひとりずつがペアになって暗い道を歩いて行き、隠れている先生がおどかす
という趣向。女の子はびびって(びびったフリをして♡というのもいたハズだ)男子に
「絶対手を離さないでよ!」なんて言ったそうです。あ~おれも行きたい(*´д`*)
ペアを決めるとき、それはそれは天国と地獄があっただろうて!中にはひそかに
ホレている女子と組めた幸せ度世界一のやつもいたとかw その話をしてくれた
少年は、なんと男女人数比率の関係で、余った男子ふたりで組んだとか。俺なら
テロでも起こすね。ヤケクソで教室に消火器ぶちまけるか?給食のプリンをあげて
誰かに変わってもらうか?暗い道を走って前か後ろのペアの女の子を強奪するか?
「立待岬」って名前、なんかロマンチックな言葉の由来がありそう。~と思って調べて
みたら、アイヌ語で「岩の上で魚を待ち、ヤスで捕るところ」という意味だそうです。
知らないほうがよかった、という一例でしたか…。
左端の黒い建物が、泊まっているホテル^^
南方面は、津軽海峡の向こうに下北半島が見えています。快晴で景色が
素晴らしい。
空には飛行機雲。旅はいいねえ^^
山にはまだだいぶ雪が積もっています。
港町というのは海に面して一望できるから絵になるんだよね。
右のほうには五稜郭タワーが見えています。きっとあちらの展望台からもこちらを
見ている人がいることでしょう。
誰もいないベンチか~。なんかいろいろ思い出すなぁ~~。思い出すとせつなく
なるのう~~~。でもせつなくなる思い出があるってしあわせってことなのか~?
熱帯植物園、こんどは植物の画像をお見せします。
そういえば、箱根の温泉にも「ベゴニア園」というのがあったなあ。まったりリゾート
気分になるのにピッタリな花ですね。
紫の花が好きです。こういう色の女性いますよね(*´д`*)
花芯にフルーツバスケットがあるみたい?
こういうきれいな花を接写するのが好きな女性がいました。ちょうどこんな感じの
雰囲気の人でした…w 華やかで、いつも凛と上を向いたような…?
温室の真ん中に、必ずといってよいほど定番のヤシ。
んで、はじっこにはサボテンですよね~^^
さてタイトルにしたんだったw 夜はホテルのバーに行きました。私は平日に泊まる
ので、いつも座っている人を見たことがありません。静かで高級感あふれるような
雰囲気なので、しぶい初老のバーテンダーが出てくると思いきや…。
にゃんと20代のお嬢さん(=゜益゜):;*.’:;
いんや~、嬉し恥ずかしだぜぃ。他に客もいないので、おしゃべりひとりじめ(*´`*)
メニューを見ると、けっこうな品ぞろえ。ブルゴーニュのジュヴレイ・シャンベルタン
なんて置いてありました。グラスでも出すとあるので聞いてみたら、私のために
開栓するんですー。こんなに客の少ない平日に、開けちゃってどうするんだろw
画像に写っている2杯目のこちらは、はこだてワインの最高峰「ガルトネル・ピノ
ノワール」2007だったから8だったか。気になってたコレ、シャンベルタンより高けえ。
ガルトネルとは、江戸時代に箱館奉行と会見したこともある貿易商のプロシア人で、
西洋農法を伝授した人なんだってさ。
ピノという葡萄は繊細で栽培が難しく、以前に北海道ワインのピノをここでご紹介した
ことがありますが、あまり私の口には合わなかった。こちらのお嬢さんに聞いてみたら、
これはお勧めで美味しいと。それなら飲んでみましょう!
意外とタンニンが強くてピノらしくない。むしろ南仏のグルナッシュを思わせるほどに
強い個性的なボディという感じ。精一杯の努力でここまで仕上げたぞ、という気概は
感じられますね~^^
さてカメラを持っていたので、画像を見せて「ここど~こだっ?」とやりました。なんと
お嬢さん、「来々軒」は知りませんでした。その古い雰囲気に笑っておりました。若い
娘さんは入らないよねえ^^;
函館には喫茶店が少ないよねと言うと、最近はおしゃれなカフェも増えているん
ですよと教えてくれました。駅前にある古風な喫茶店の内部を見せてあげました。
しばらく考えてわからないというので、場所を教えるとよく知っているところ。つまり
目に入っていても完全スルーをしてきたということがわかってまた笑い。をぢちゃんの
いくところ、お嬢ちゃんとはかぶらないんだねェ~^^;
あ、でも前に紹介した感じのいいスペイン料理屋の話はイイ!と意見が一致しまし
たよ^^ 話が楽しくて、ついつい長居をしてしまいました。あら、こんなに長く…と反省
しましたが、笑顔でまた来てくださいネ♪と言ってくれたので、ま~迷惑でもなかった
でしょう~~。。。 と思うことにする。
この日はホテルから歩いてすぐのところにある熱帯植物園に行きました。HPには、
「子猿が露天風呂にダイビング!」という動画が載っています。
温泉が湧き出ているところは、その熱を利用して植物園ができるのですね。むかし
温泉が出ているアイスランドの植物園に行き、「バナナが生っているんだぞ。すごい
だろ!」と自慢されました。氷の国では驚きでしょうが、こちら普段から見て食べて
ますし(^益^;
ここ函館の熱帯植物園では、温泉を利用しておさるさんの露天風呂を作っている
のですー。
平日なのでとても空いていました。入るときに小さな少年を連れた両親が来て
いました。少年は嬉しそうで、はしゃいでいました。家族団らんのあちら3人は、
「何が面白くておっさんひとりで来るんだろ」と思ったかもしれません。。。
HPには「遠足、写生会、体験学習などにご利用ください」「幼稚園児、小学生、
中学生」と書いてあるので、対象はそのへんまでなのかもしれませんが…。
説明はスピーカーで、録音された女の人の声がずっと鳴り響いていました。おさるは
ところ構わずうんこしっこするので、露天風呂のなかでもたれ流しだそうです。
浸かりながら「うほぉ、いい湯だ…」なんて顔を洗ったりしたら、やだよね…w
「エサ投げてくれ」と待っているおさるさん、毛が抜けてるんです。長いこと温泉に
浸かっていると、毛が抜けちゃうそうです。そうなったら寒いので、ずっと浸かって
いるしかなくなりますよね?まさか冬の間中、ずーっと風呂の中なのか?
いまここにはボス猿がいないそうです。普通猿の群れには必ずいるものですが、
長い間、人間からふんだんに餌をもらって同じ場所にいると、そういうリーダーが
必要なくなってしまうからだろう、ということです。さらにそういった豊かな平和が
続いたら、個体数が増えすぎちゃって困ったそうです。なんかねーwww
室内に入ると、インコが楽しそうに団体生活をしていました。小学生の頃に拾って
きた「ピー助」を思い出して悲しくなりました。。。かわいいインコで、俺が就職しても
生きていたから、十数年も一緒の家族だったのです。
カメさんものんびり。縁日で買ってきたミドリガメも、いくらもしないうちに死んじゃった
なあ~~。生き物を飼うって、快適な環境を確保してやるのも大変だし、そして
必ず死別を経験しなきゃいけないので嫌です。