気仙沼の港から、東へ向かって鹿折(ししおり)地区のほうへやってきました。
こちらは津波の被害が甚大で、ほとんど全滅になったエリアです。
ほとんど歩いている人はいませんでした。
一面のがれきを取り除き、更地にして、それから盛り土が始まったというところ。
すごい広さです。いったいどれだけの家屋が流されたのでしょうか。。。
内陸のずっと先まで更地が続いておりました。
ここらは港から流れ出した重油に火が付き、一面が焼けたのです。
夜のニュースで実況をしており、「気仙沼が一面の火事です!」と言っていた
のが思い出されます。
この大きな漁船が、だいぶ内陸まで流されて、駅前にあったのは有名です。
まったくあきれますよねーw
これは津波のあと。すっかり見晴らしがよくなってしまって…。
この景色から、また立ち上がろうとするのは大変だったでしょう。。。
午後はぶらりと気仙沼の町を散歩。といっても、あちこちまだ痛々しい姿だ。
港に森進一の名曲、「港町ブルース」の歌碑があるというので探してみた。
あちこち工事中で、なかなか見つからなかったが、ようやく発見(=゜益゜):;*.’:;
なんか、ぐしゃぐしゃになったまんまだよ!
森進一のファンクラブが修理すべきじゃないか?
もとはこうだったそうです(うしろに家が並んでいるのが痛々しいw)。
ボタンを押すと、2番まで聞けたそうです。1番は函館、2番で「宮古、釜石~、
気仙沼~♪」となるわけですが、この碑に刻まれている歌詞、「気仙沼」のところだけ
字がでっかくなっているのです^^
こうなったら「ここは鹿児島、旅路の果てか、みぃ~なとぉ~~♪」と6番まで14ヵ所、
全国に碑を立てるべきじゃないか?ふるさと納税をするときに、使い道で「港町
ブルースの碑を立てる」という項目があったら、俺は各自治体に寄付するよ?
向こうに見えるプレハブは仮店舗商店街。港に面したこのあたりは、建物の土台だけが
残っています。
これは道路標識。4年も経ったのに、まだこのままかー。
港の北側に入ってきました。土台だけになっている場所がたくさんあります。
ちょうどこのあたり、津波のあとは、こんな様子だったのです。
こりゃあ片づけるだけでも大変だったでしょう…。
シャークミュージアムから南は、津波ですべてが失われた場所でした。ただ唖然。
このぽつんと残っている建物、うすっぺらい、まるで飛行機の翼のような形なので
津波が押し寄せても流されなかったのかしら。
ん? うしろの建物は見たことがあるような気が…。
これだーw
先ほどのうすっぺらい建物。もと居酒屋? 開けっぴろげになっておりました。
さてホテルの方に戻ってきました。白い建物の壁に、赤い線で津波の到達点が
記されています。平屋は屋根までですね。。。
あちらの建物も、4年を経てまだ改修できずにいるのですね。(´;д;‘)ノ
さて古い喫茶店、ヴァンガード。ここも一階の天井までやられたそうです。
よく残ってくれたなあ~^^;
中にはジャズが流れる大きなスピーカー。古き良き昭和な雰囲気の喫茶店でした。
コーヒーがなんと260円。日本中にはびこっている安っぽいチェーン店より安い
ような値段。一杯ずつマスターがサイホンで入れてくれます。
これまた懐かしい喫茶店定番のナポリタン。コーヒーとセットで500円。
えっ!というお値段ですよねーw
最初この店に入ったとき、他に客はひとりだったか。つまりガラガラ。なのに後ろ姿が
写っているじーさん(あとでわかったのだが、オーナーなんだって)が、「あっ!
カウンターでよろしいですよね!ここにどうぞ!」と席を指定。別にいーんだけどさ…。
ナポリタンを食べてコーヒーを飲んでいるときに、置いてあった新聞を読みました。
読み終わってたたみ始めたら、オーナーさんがさっと寄ってきて「お預かりします!」と
取り上げるように持っていった。親切なんだろうけれど、動きが忙しいんだよ!
よく古い食堂を長年しきっているばーさんに多いタイプだよなあ。
一方で寡黙なマスターは、カウンターの中をひとりで切り盛りしていました。こういう
落ち着いているべき空間では、そういう静かに働いている様子もひとつの雰囲気づくり
として大事だ。客はまったりしに来ているんだから^^;
かなり年配の男性ふたりがやっているって、少し珍しい構図です。そのふたりの動きが
またとっても対照的な、妙に味わいのある喫茶店でした。
魚市場から少し歩いたところに、「海の市」と「シャークミュージアム」があります。
エレベーターの上に、津波が来たしるしがついています。ここもあんな高さまで
水に浸かったのです。
津波映像から。当時は青色の建物でした。ざば~っときたところです。
あっという間に道路は海となりました。
このあともっと水面は高くなったのでしょうが、映像は途中で切れています。
そしてこれがその後の様子。ミュージアムは大きな鉄骨の建物だったので、流され
なかったのですね。
さて内部。あまり見ごたえのある展示ではなかったです^^; 一階の土産物店は
すごく大きく、観光バスがやってきて買い物をするのがメインの施設なのでしょう。
食堂もたくさん並んでいました。私が行ったときはどちらもガラガラ。団体客が
来たときには大変なのでしょうw
サメの歯(牙?)って、内側からどんどん次のやつが出てくるそうですね。まあ
やつらにとっては、抜けたら終わり、じゃ生きていけないからねェ。
人間の歯は、子供の頃に永久歯が出てきて、それが虫歯になったり抜けたりしたら
もうそれでおしまい。もう一回でいいから、やり直しをさせてくれるといいんだけど。
この日は気仙沼観光の日。とりあえず魚市場に行く。
カモメがたくさん並んでいました。他の一画では、カラスがたくさん。
やはり魚市場の近くには、小魚なんかのおこぼれにあずかれるのでしょうか。
魚市場に到着。屋上のデッキを散歩できます。それが長い長い。
港の向こう側は、広く津波にやられた地域です。建物の様子をみると、どうやら
3階あたりまで水に浸かったようです。鉄骨の建物だけが残るのですね。
魚市場では、船からマグロが(?)荷揚げされていました。次から次へとコンベアーの
上を流れてきます。
右側の2階のデッキが観光客用に開放されています。
コンテナを上からのぞくと、このようにお魚ちゃんが見えたりするのです~。
一匹で刺身何人分?夜は酒を飲みながら刺身だな、と朝っぱらから考える(^益^)b