ご近所の開店以来ず~つとず~つととても大事なお客様が
「今日はお願いがあって来ました。少しお時間宜しいですか?」
神妙な面もち
「実は、いつ切り出そうかと思っていたのですが・・・引っ越しする事になりました。」
最近いらない物の整理をされておられるので、おかしいとは思っていたが
大阪市内にもお家を持っていらっしゃるので、不便なこちらのお家を処分されるのも仕方ないんだけど
「ご近所の方々にこちらのパウンドをお礼にお渡ししたいので、お願いできますか?」
有り難うございます
「特別メニューやコンサートには来ますので、お知らせ下さいネ」
勿論無理してでも来ていただきますよ
「それと今から、食事お願いできますか?」
喜んで
ビストロで良いかな?
そう言いながらオードブルのご用意を
そしてメイン料理は彼女の大好きな
おおちやまくじら
「うわ食べたかったのよ」
そして帰り際に彼女から差し出された物は
「これは徳力富吉郎氏の版画です。
カワセミは枚方のシンボルの鳥だから、ここに置いておく方がふさわしいと思うの。
良かったら飾って下さい」
こんな貴重な物を戴いていいのですか?
「これを見て思い出して下さいネ」
どうも私は突然の出来事には感情を押し殺すところがあり、ただ呆然と話しを伺うだけで・・・
彼女はあらゆる分野に精通されていて、これまで、いっぱいいっぱい教えて戴きました。
本当に有り難う本当に有り難うございました