続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

今日のサークル。

2017-02-21 07:20:31 | 日常

 今日は月イチの七宝焼きのサークル日。
 ただ昨日先生から電話があり「強風にあおられて転倒、眼鏡も破損、今朝は足が痛くて歩けません。骨を折ったとかいうのでなく捻ったらしいのです。そういうわけで今回は…来月は必ず伺いますから」とのこと。

 齢九十であれば無理からぬこと…メンバーに連絡しようかと迷ったけれど、お茶のみを楽しみに来ているので、サークル自体をキャンセルするのはもっての外。

 講師不在、でも楽しくおしゃべり、会食・・・他のサークルでも事情はほぼ同じ。
 つくづく(そういう年になったのだなぁ)と実感。
 メンバーのAさんと初回に交わした言葉、「わたし、もうすぐ40才になるの」と言えば「私も42才になるの」
 今考えると、若かったんだなぁ。(自覚していなかったけど)

 年月は矢のように去って行く。迎え撃つほどの気力はあるか?
 まぁ、楽しく過ごすこと。これに尽きるかもしれない。


マグリット『旅の想い出』

2017-02-21 06:34:12 | 美術ノート

 『旅の想い出』

 石化した室内空間にまったく異なる方を向く紳士とライオン、設えのテーブル、その上にはロウソクと高台の付いた皿に盛られたリンゴ、壁には険しい山々に囲まれたところに位置する塔の痕跡。

 石化は膨大な年月を経た後という設定であり、形骸化された幻影である。
 右手に書籍、左手に山高帽、相応の着衣の老紳士は画面右を向き、百獣の王たるライオンは左を向いている。叡智を究める男(人間)と身体能力の優勢を誇るライオンの静かなる同値、集積されていく時代の中での無言の対峙。弱者であるが持つ者と強者であるが持たざる者との並置は本来有り得ない景である。
 矛盾は時間の集積の中で風化していく。

 一本の石化したロウソクが周囲を照らしているが、目を凝らさなければ見えない不条理が時を止めたまま平然と潜んでいる。
 ロウソクの英知(火の発見)、果実の象徴する英知/生命、額に収められた時代の栄華の影(没落/崩壊)、全ては夢である。

 地球あるいは膨張宇宙の旅の一端が、一空間に集約されている。寄せ集められ縮小された任意の選択、これは私的なものではなく、宇宙真理の『旅の想い出』である。


(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)


『注文の多い料理店』42。

2017-02-21 06:03:42 | 宮沢賢治

「仕方ない、とらう。たしかによつぽどえらいひとなんだ。奥に来てゐるのは」
 二人は帽子とオーバーコートを釘にかけ、靴をぬいでぺたぺたあるいて扉の中にはひりました。


☆詞(ことば)の法(神仏の教え)は往(人が死ぬこと)の記である。
 字の図りごとの謀(企て)は、詞(ことば)を訂(ただし)化(形、性質を変えて別のものになる)の秘を注(書き記すこと)である。


『城』2559。

2017-02-21 05:46:28 | カフカ覚書

その後、人びとがときおりまたやってくるようになったとき、まるでつまらないことにまで軽蔑の色をしめしました。たとえば、小さな石油ランプがあそこのテーブルの上にぶらさがっているということさえ、そうなのでした。


☆後に再び人々が度々わたしたちのところへ来たとしても、鼻をよせ不快の情を示しました。氏族すべてが不要で来世では入れ替わることが停滞しているのです。