続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

若林奮 1-3-1『日の出、日没Ⅰ(グラマンTBFを見た)』

2019-10-03 07:28:28 | 美術ノート

   1-3-1『日の出。日没Ⅰ(グラマンTBFを見た)』

 飛行機を俯瞰している? 見上げている。
 飛行する物体が空という空間に与える衝撃(振動)、空間を圧している。

『日の出、日没』とある、日の出と日没が同時に見られるはずもなく、これは時間を指しているのだろうか。循環する(地球が回転しながら太陽を巡っているのだけれど)陽の動き。
 朝が来て夕になる。その間、空そのものは不動に見える。

 その空(空間)を切る飛行物体は明らかな振動を描いて進んで行く。
 飛行機の手前の空間の抵抗、飛行機にのしかかる重力、飛行物体が見せる空の景色の大きな波のうねり、《グラマンTBFを見た》はパノラマ仕立ての壮大、否、恐怖の景かもしれない。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館


『忘れえぬ人々』6.

2019-10-03 06:35:37 | カフカ覚書

 突然に障子をあけて一人の男がのっそり入ッて来た。長火鉢に寄かかッて胸算用に余念も無かった主人が驚いて此方を向く暇もなく、広い土間を三足ばかり大股に歩いて、主人の鼻先に突ッた男は年頃三十には二ツ三ツ足らざるべく、洋服、脚絆、草鞋の旅装で鳥打帽を被り、右の手に蝙蝠傘を携え、左に小さな革包を持てそれを脇に抱えていた。


☆突(つきあたるもの)を繕(つくろう)章(文章)の詞(言葉)が逸(隠れている)。
 図りごとの談(話)は新しい記であり、徴(過ちを繰り返さないようにこらしめる)化(教え導き)が発(外に現れる)記である。
 教(神仏のおしえ)を賛(文や言葉を加えて助けること)が要である。
 予めの念(考え)は謀(はかりごと)である。
 趣(ねらい)の図りごとの教(神仏のおしえ)は詞(言葉)にある。
 法(神仏の教え)の講(話)である。
 仮の講(話)に努(力を尽くす)。
 現れるものに算(見当をつける)。
 封(閉じた)他意は、古である。
 普く趣(ねらい)の図りごとは備(あらかじめ用意してある)。
 突(つきあたる)談(話)の念(思い)を継(つないでいく)。
 散(バラバラに)自由に味わう。
 字を散(バラバラにして)捉える要は複(重なる)規約(きまり)である。
 判(区別する)二つの景を慮(あれこれ思いめぐらす)。 
 調べて拿(つかまえる)某(なにがし)は、幽(死者の世界)であり、趣(志すところ)である。
 普く複(重なる)散(バラバラの)景である。
 査(明らかにする)章(文章)の方(やり方)は、字を共(一緒にして)封(閉じ込めたもの)である。


『城』3275。

2019-10-03 06:24:59 | カフカ覚書

 Kは、たんに好奇心からだけでなく、ふかい興味をもってこれらすべてのことをながめていた。彼は、この活発な業務のなかにいるのがほとんどたのしいような気がして、あっちを見たり、こっちをむいたりしながら、適当な距離をおいてではあるが、従僕のあとについていき、彼らの配達ぶりを見物していた。


☆Kは単に好奇心からだけでなく関心をもってじっと見つめていた。本能的にほとんど気分よくここやあそこへとついて行き、従僕(死人)との距離を空けずにいた。