1-4-2『LIVRE OBJET後からの試作Ⅰ』
何か非常に重い物体であるが、浮いている。つまり相当なエネルギーが潜んでいるということである。穴(空洞)のある角状(直方体)の物が規則正しく積み上げられている。
その上部に乗っている物は何だろう、書物(巻物)・・・人類の知恵、記録かもしれない。いくつか開けられた穴の数か所に金属製の紐(電線)が通してあり全体を包んでいるように見える。その背後にある引っぱる動作を示唆するものは何だろう。これを引くことで全体が崩れてしまうような予感不安を感じさせる。
人間の手による発動である。
大いなる不安の振動、この驚異のエネルギーを孕んだものの正体を、わたし達は知らずただ見つめ怯えるだけである。
写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館
主人はこれを知ているのかいないのか、じっと眼をふさいでいる。暫時すると、右の手が煙草箱の方へ動いてその太い指が煙草を丸めだした。
☆主に悟りの質(内容)を現す。
懺(くいる/罪の赦しを乞うこと)を治め、幽(死者の世界)を守る。
掩(隠した)想い、償いの法(手立て)を導く他意の詞(言葉)がある。
掩(隠した)想いを含んでいる。
ところが、こういうときは、書類を従僕には手渡さず、いきなり廊下の遠くへ投げすてるのである。そのために、とじ紐が緩み、書類がばらばらに四散してしまうので、従僕は、それを元どおりに整理するのにさんざん苦労しなくてはならない。
☆絶えず続くこれらの行動により、従僕には記録を渡さず、大きく方法を変えた。
突然束縛を逃れ、遠くへ飛び去る決意をするので、従僕は再び整理に疲労困憊してしまう。