続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

若林奮 1-4-2『LIVER OBJET後からの試作Ⅰ』③

2019-10-28 07:01:26 | 美術ノート

 直方体、棒状のものが規則正しく積み重ねられている。
 直線、直方体の左右上下(下は見えないが)に空けられた円(空洞)・・・すべて人為的なもので決して自然ではない。
 人為、叡智、研究、歴史の集成が、上部に乗っている巻物状のものに暗喩されているのではないか。そのものが、下部の不明を抑えている。

 人智が何か(世界)の破壊崩壊を抑止している。

 規則正しくあけられた穴(空洞)は何を示唆しているのだろう。当然入るのは空気(風)である。風の振動・・・触発・・・常に危機を孕んでいるということだろうか。

 人知を超えたと思われるような脅威・・・重力に反発するもの、超自然以外の何物でもなく、この物が浮上しているという有り得ないエネルギーの含有を恐れずにはいられない。

 世界を震撼とさせる元凶としてのオブジェである。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館


『忘れえぬ人々』21.

2019-10-28 06:44:59 | 国木田独歩

「バカ!貴様に言ったのじゃないわ」
 猫は驚惶てて厨房の方へ駈けて往って了った。柱時計がゆるやかに八時を打った。


☆目(観点)は化(教え導くこと)の記が要である。
 現れるのは、平(平等)の教(神仏のおしえ)の講(話)である。
 巡らせた謀(はかりごと)の法(神仏の教え)の句(言葉)は霊(死者の魂)の衷(心の中)を、字で継(つなぐ)也。
 二つを拿(掴まえる)。


『城』3290。

2019-10-28 06:32:31 | カフカ覚書

さすがの優秀な従僕も、ときには自制心を失ってしまう。彼は、車のところへ引き返し、書類のうえにどかりと腰をおろすと、額の汗をぬぐい、しばらくはなにもしないで、途方にくれて足をぶらぶらさせているだけである。


☆この特別な従僕たち(死人)もときには自制心を失い、自身の小さな秤(平等)を書類の上に置き、額の汗をぬぐい少しの間まったく何もしないで回り道に迷い途方に暮れていた。