具体的なことは不明であるが、明らかに何らかの装置の内部である。
これがどのような機能をもった物かを知らないが四本の線のうち一本がどこにもつながっていない、即ち遂行に不備がある。(左にある円筒形のものはコイルだろうか、熱源のように見える)
この起動(振動)は不明である、不明に伏していること自体が恐怖・震撼を含有しているように思えてならない。
不安、微かな疑惑。下の四つの部位にに刻印されているものは何だろう。
上部にある相似形の四角い板は下部の装置の蓋だろうか、大きさに差異があり、下の装置に合致するものではない。しかしネジが幾つも付いており、決して開けられない、開けてはならぬといった強固な意志が感じられるカバーである。
この合致することのない上下に示唆した図版は何を意味するのだろう。整合は決して許さないという抗議のようにも見えるし、不備への畏れとも。
若林奮は沈黙している。
表明という明確さを故意に外し、暗喩の領域で目を光らせている、そう思う。
写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館
客が足を洗ッて了ッて、未だ拭ききらぬうち、主人は、
「七番へご案内申しな!」
と怒鳴ッた。
☆格(基準)、即ち千(たくさん)の霊(死者の魂)の魅(もののけ)の拭(拭いて汚れを取る)。
趣(ねらい)の図りごとは死地に伴う悟(悟り)の案(考え)である。
題(中心)は度(仏の世界に導き入れる)命(申しつけること)である。
従僕は、しかたなしに新しい証拠をとりに車のところへ走っていくか(廊下に傾斜がついているので、車は、すこしずつ先へころがっていた)書類を要求している役人のところへ行って、これまでの所有者の抗議とは逆の抗議をまた聞かされるかしなければならない。
☆従僕は更新した表示のある小さな計り(平等)のところへ走って戻り、大きな岩(何らかの象徴)の部分を少し押し下げた。
記録を要求している大勢の人は役人のところへ行き、来世では今まで(現世で)の所有を交換するように意義を申し立てた。