続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

若林奮 1-4-7 Untitled

2019-10-30 06:55:53 | 美術ノート

   1-4-7 Untitled

 部分的に立方体の集合で全体を収めている。自然に立方体はないから人為的、人の造成した世界(社会)であることが分かる。
 問題は大きく開いた空洞であり、何時崩壊してもおかしくない状態にあることである。むしろ当然落下は免れない、あるいは本来不可な状態を仮想しているにすぎないのかもしれない。
(空洞/トンネルの上部は強度の関係でアーチ型でなくてはならない)

 ゆえにこの作品は社会の脆弱からくる危機感、不安という心的振動を体感させる物ではないか。
 崩壊を招くであろう社会の構造への警鐘、恐れとしての心的振動である。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館


『忘れえぬ人々』23.

2019-10-30 06:36:48 | 国木田独歩

 主人の声の方が眠むそうである。厨房の方で、
「吉蔵は此処で本を復習っていますじゃないかね」
 お婆さんの声らしかった。


☆趣(ねらい)の図りごとは照(あまねく光が当たる=平等)の法(神仏の教え)である。
 民(人々)の純(混じりけのない)眸(ひとみ)は封(閉じられている)。
 既知(すでに知られている所=冥府)の死の所では翻(形を移され/作り変えられている)。
 終(死)の場は照(あまねく光が当たる=平等)である。
 


『城』3292。

2019-10-30 06:23:05 | カフカ覚書

Kは、こうした騒ぎのなかにいて、ビュルゲルの部屋のドアがずっとしまったままであることをいぶかしくおもった。従僕たちは、廊下のこのあたりはとっくに通りすぎていたのに、ビュルゲルには書類が配達されていない。


☆この落ち着きのない状態の中で、ビュルゲルの計画はすべての場合で人目を引いた。従僕たちのところはすでに通り過ぎていたのに、ビュルゲルには書類の割り当てがなかった。