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原油反発、利上げ懸念、用心深くNYダウ19ドル高ー学校で教えてくれない経済学

2006-09-28 10:01:39 | 経済学
NY原油先物相場が1.95ドル上げバレル62.96ドルで取引された。米FRBのRandall Kroszner理事が、「インフレ圧力は依然継続している」と発言した。この2件のニュースが、9月27日のNYダウを19ドル高の11,720ドルにとどめさせたようだと今朝のWSJ紙電子版は伝えている。

原油相場は日本ではガソリンがリッター150円になると騒がれる。現在のように140円そこそこまで下がると問題にされない。日本には資源がない。アメリカに石油を止められたことが太平洋戦争の引き金になったこともおよそ他人事である。

インフレについても日本では、お金の値打ちが無くなることだとごく一部の人は頭では分かっていても今ひとつピント来ない。年金で生活しているとインフレが一番手ごわいこともそんなことは自分に関わりの無いことだと思っている日本人は実に多いようだ。

アメリカ人は陽気な国民である。余り物事にこだわらない。ところが自分の首根っこを襲われると思ったとたん猛然と挑みかかってくる。鷹揚なように見えるが根は用心深い国民だから決して腹の底から他人を信用しない。その点むしろ動物的で防衛本能が強いようだ。

9月27日、NYダウは、2000年1月に記録した11,750ドルを目前にして失速した。今年5月に記録した年間高値の11,722ドルは更新したが、先の原油反発、米FRB理事の発言が響いて買いの手が鈍ったようだ。アメリカ人の用心深さがにじみ出ている。

NYダウは史上最高値に迫ったとはしゃいでいる。しかし、Standard&Poor’s500種平均株価は1336で、2000年3月24日の過去最高値の1527に及ばない。ハイテク株指数のナスダック総合指数は2263ポイントを記録したが、2000年3月10日の5048には遠く及ばないと今朝のWSJ紙は指摘している。

余り浮かれなさんなと言いたげなところが心憎い。日本では子供のころから皆がランドセルを持っているからランドセルである。人がどう見ているかが最優先で子供のころから育てられる。他人のことが気になる。自分の考えを出すことがまるで悪のようだ。

アメリカ人にはいろいろな欠点がある。世間知らずだということもそのひとつである。しかしuniqueであることが素晴らしいことだとアメリカ人は子供のころから見聞きしている。
日本ではユニークといえば即「変わり者」と翻訳され、軽蔑の対象にされることが多い。

たかが相場されど相場。先の見え難い時代になってきた。他人と協調することは人生の基本であるが、ユニークな発想を子供の頃から家庭でも学校でも教えて欲しい。(了)

江嵜企画代表・Ken


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