ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

NY原油131ドル、NYドル107円突破(学校で教えてくれない経済学)

2008-06-11 11:50:52 | 経済学
 先日、阿蘇を訪れる機会に恵まれたが、雄大な自然の中に身をおくと、一個の人間がいかにちっぽけな存在であることかとしみじみ実感できた。たまには大自然に身を曝すことは、自分の位置をチエックするためにも有効であるように思われる。
 日々の動きで恐縮だが、ここ2日調整を入れている原油相場がドラム缶一杯の値段が139ドルまで値上がりした。毎日、車のお世話にならない人にはピンと来ないが、ガソリンスタンドに日参している人には他人事ではないだろう。
 今朝のCNNテレビを見ていると、ガソリンの値段がガロン4ドルを越えたことで大騒ぎしていた。なぜ原油やガソリンの値段が上がるのか。専門家と称する人がテレビ画面に現れては消え、消えてはまた現れて、マイクを向けられてコメントしている姿が日常になった。 
 日本ではほぼ100% の石油資源は輸入である。自国でまかなえるアメリカでも輸入した方が得と判断して、一日当たり2,000万バレルの消費量の6割を輸入し、ルイジアナの岩塩「タンク」に備蓄しながら、ガソリンが上がったら大変だと米議会でも取り上げ始めた。
 共和党米大統領候補のマケインさんが今朝もCNNテレビのコメンテーターにマイクを向けられ、喋っていた。オバマ民主党候補もガソリン問題について語るのであろうが、確たる処方箋を用意できないことだけははっきりしている。
 パリに本部を置くIEA(国際エネルギー機関)が、6月10日、2008年の世界の原油消費量は、当初の日量218万バレル増から同80万バレル、0.9%増に留まると発表した。IEA発表に敬意を表して、NY原油(WTI)相場は、前日比3.04ドル、2.3%値下がりし131.31ドルで取引された。ドルが対ユーロ,対円共に値上がりしたことも影響した。
 NY外国為替市場で、6月10日、ドルが買われ、1ユーロ=1.5435ドル、1ドル=107.37円で取引された。1ドル=107円をつけたことでは、ここでも又、専門家と称する人が登場して、「この先円が売られ続けることはなく108円が当面のメド」とお茶を濁していた。
 IEAは、世界の原油消費の伸びが鈍化すると言いながら、ロシアやメキシコの油田の老朽化が進み、増産を期待できないと指摘している。OPECの生産余力も2007年来最低の水準まで落ち込んでいると指摘している。
 原油相場急騰に中国の影響は無視できない。IEAは今回、2008年、中国の原油消費を当初の6.1% 増を、先の四川地震の影響を勘案して5.5%増へ引き下げた。ただ、インド、マレーシアでは落ち込みは少ないと付け加えている。
 IEAは、電力不足や天然ガスの供給不足から、ヂーゼル用の原油需要が、アフリカ、アジア、中東、ラテンアメリカで増加していると指摘している。
 ロシアの天然ガス最大手、GazpromのCEO,AlexelMiller氏は、6月10日、原油相場は、2009年にバレル250ドルまで値上がりするだろうと発言したと今朝のWSJ紙は紹介している。ロシアが増産余力を著しく欠いていることを実感しての発言と思われる。
 阿蘇の中岳は19万年前の大噴火後、今なお活発な火山活動を続けている。人類にとって、石油が使い勝手のいいエネルギー資源である限りにおいて、石油願望のマグマは衰えることはないであろう。250ドル原油をあざ笑うことは簡単だ。他人事だと無視できまい。(了)

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阿蘇中岳火口(スケッチ&コメント)

2008-06-11 06:28:10 | スケッチ


阿蘇中岳火口

江嵜企画代表・Ken



阿蘇中岳火口をスケッチした。
幸い好天に恵まれた。それでも山上は強風でモスキートークラスのからだが吹き飛ばされそうになったが、なんとか仕上げることが出来た。
 友人のTさんのマイカーで博多のホテルを午前8時5分前に出た。途中、大牟田の知人のMさんを表敬訪問、しばし歓談のあと、阿蘇を目指した。
 Mさんのお薦めの山鹿の平山温泉で軽く汗を流したあと、標高550メートルにある阿蘇ファ-ムランド(0967-67-2323)で昼めしを済ました。
 Mさんは、道なりに行けば大野勝彦美術館(0096-65-5111) の傍を通るから是非尋ねてみたらと薦めてくれた。大収穫だった。
 全く偶然であるが、美術館の主の大野勝彦さんが、6月8日付けの日経朝刊全国版に詳しく紹介されていたから、ご覧になられた方があるかもしれない。
 大野さんは平成元年(1989)農作業中両手を切断、義手で詩画集を出版、今では全国各地で個展や講演会を精力的にこなしておられる。
 美術館には大野さんの過去のすべての作品が展示されている。とても言葉で言い表せないが、絵が実にやさしい。慈愛に満ちているといってもいい。特に、事故で心配をかけた母親に対する熱い想いと感謝の言葉がダイヤモンドのようにちりばめられている。大野さんが幸いその日美術館におられ本を買ったお礼として、似顔絵とサインをしてくださった。
 美術館を辞したあと、阿蘇の外輪山の見事な風景を楽しみながら阿蘇中岳火口に着いたのは午後3時前だった。
 言葉から察して、台湾、中国、韓国からであろう、アジアからの観光客が圧倒的に多かった。
 インターネットで阿蘇の成り立ちを調べた。阿蘇は過去4回大噴火している。最初が14万年前、4回目が9万年前というからスケールが違う。噴火で地下のマグマが地上に放出され、あと陥没して巨大なカルデラが出来たのが今の阿蘇の姿である。
 カルデラ(caldera)の語源はポルトガル語で大カマの意味だそうだ。
 あらためて火口を覗き込んだ。大カマの底にたまった水のグリーンが目に焼きついて離れない。
 阿蘇は高校の修学旅行のときに訪れて以来だから51年振りである。すばらしいチャンスを与えてくれたTさんに感謝、感謝である。(了)


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