カレッジ芦屋「フランス語教室」風景
江嵜企画代表・Ken
カレッジ芦屋塾長の富田勲先生が、ヨーロッパ講座教室の帰り、「明日、朝10時から「フランス語講座」があるが、教室の様子をスケッチしてくれないか」と突然オファがあった。
「まだ採用するかどうか決めていないが、出来ぶりによっては、塾のパンフレットに使いたい」というのである。小生のスケッチを買いかぶっていることは間違いないが、それなりに気に入っているらしい。富田先生の雰囲気から急ぎの用事らしいので、時間ができれば、来ると約束した。
カレッジ芦屋(0797-32-9616)とのお付き合いは3ヶ月前からで、「ヨーロッパコース」を月2回勉強している。昨日は「アイルラン」がテーマで、スウィフト(1667~1745)著『ガリバー旅行記』の第4話に出てくる人間獣ヤフーから話が始まった。 オスカーワイルド(1854~1900)著『サロメ』の話も織りまぜ、最後は、EU加盟を決めるリスボン条約批准を国民投票でアイルランドが否決した話で締めた。次回のコースはたまたま「フランス」である。
フランス語教室のJulien Dassenne先生に本日、筆者が座っている事情を英語で説明した。授業開始は10時だったが、2人しか来ていない。描けるところからいつものように描き始めることにした。席に生徒が着くとその都度、自分が教室に座っている事情を説明した。
フランス語は、さっぱりわからない。スケッチのペンを構わず進めた。生徒さんが、一人増え二人増え、1時間半の授業が終わるときには6名が座っていた。画面右から2人目の利発そうなご婦人は学生さん風で流暢にフランス語を話される。右隣りのご婦人は、教室のあと食事会で分かったが8歳の子供さんを持つ母親、左サイドのご婦人は確かめられなかったが、黒のベレー帽がよく似合う清楚な感じが印象的だった。
左端の紳士は大学教授で国際法を専門にしていることが食事のときわかった。7月22日から、ここだけの話しとことわって、表向き仕事、実はほとんどプライベートでフランスを10日間回るのだと話していた。
画面に出ていないが、筆者の右と左にそれぞれご婦人が座っていた。その内の一人は35年前大学でフランス語を専攻した。子供も独立した。もう一度フランス語を勉強して、フランス中をくまなく回るのが楽しみですと目を輝かせて話しておられた。
芦屋という土地柄かもしれない。それぞれのご婦人が個性豊かで実に魅力的である。子育てをしながらフランス語を学ぶ姿も目のあたりにした。日本も棄てたものではないと実感した。
たかがスケッチ、されどスケッチと常々思っている。スケッチが縁でまた世界が広がったような気がして元気をもらった次第である。(了)