ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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天然ガス急騰、原油124ドル、ドル105円、Yダウ100ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2008-06-04 17:06:35 | 経済学
 「風が吹けば桶屋が儲かる。」広辞苑によれば、風が吹けば砂ぼこリが出て盲人が増え、盲人は三味線を弾くのでそれに張る猫の皮が必要で猫が減り,そのため鼠が増えて桶をかじるので桶屋が繁盛する。「思わぬ結果が生じる、あるいは、あてにならぬ期待をすることのたとえ。」と出ている。
 風といえば、米国では、ハリケーンシーズン入りである。米海洋気象局によると、今年は6ないし9回襲来、その内、2ないし6回は大型となるとの予報を発表したと、6月3日付のWSJ紙が紹介していた。
同紙によれば、今年は熱波も予測されている。米国では、冷房用に使われる天然ガスの消費量が増えるだろうと専門家の見通しを掲載していた。
昨今の急騰で、原油に目を奪われがちであるが、天然ガスの動向からも目を離すことは出来ない。日経朝刊で、「資源と経済」と題して、経済ゼミナールが連載されている。6月3日付けの記事によると、天然ガスは燃焼時の二酸化炭素(CO2)発生が石炭の6割と少なく、政策面から天然ガスの利用促進が図られる可能性も高いと指摘している。
WSJ紙によれば、6月3日、NYマーカンタイル取引所相場で、天然ガス相場が急騰、先物相場が、千立方フィート当たり12.20ドルを突破したと出ていた。
先の日経の記事によれば、2006年時点で、天然ガスは世界のエネルギー供給の約24%を占め、石油(同36%)、石炭(同28%)とともに三大エネルギーとなっており、65年の16%から約40年でシエアが拡大していると紹介していた。
 新潟の昨年の地震で、原子力発電所が被害を受けたあと、日本が天然ガスの輸入を増やした結果、天然ガスの国際相場を引き上げたと先日、WSJ紙が紹介していた。
原子力発電は、二酸化炭素を出さないということでで、「きれいな」エネルギー源だと喧伝している。天然ガスも、同じ論法で「きれいな」エネルギー源なのだそうだ。「きれい」「きたない」で物事を判断するのは自由だが、「安全か」「安心か」どうかという視点で物事を判断する方がよほど素直だと思うがいかがなものであろうか。
NY原油先物市場で、6月3日、WTI相場が、米FRBのバーナンキ議長が、「景気」より「インフレ懸念」を前面に出し、追加利下げの可能性をかなりはっきりと否定したあと、前日比バレル3.45ドル、2.7%値下がり、124.31ドルで取引された。つれて北海ブレンド(重質油)も下げ、バレル124.58ドルで取引された。
NY外国為替市場で、バーナンキ発言を受けて、ドルが買われ、一時、1ユーロ=1.5437ドル、1ドル=105.42ドルまで買われた。原油相場急落は、需要減によるより、ドル反発が値下がりを助けたとWSJ紙は解説している。
NY株式市場で、バーナンキ発言後も様子見で推移していたが、米大手金融会社、LehmanBrothersの金融破綻のうわさから同社株が急落、つれてNYダウは前日比100ドル下げ、12,402ドルで取引された。サブプライム問題が本復していないことを露にした。
 「風」を広辞苑で引けば、①空気の流れ、気流、②なりゆき、形勢とある。猟師は風を読むという言葉もある。風のせいにばかり出来ないが、時に、風向きにも気をつけたい。(了)

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