ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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NY為替、一時ドル108円、5月米小売高1%増受けて(学校で教えてくれない経済学)

2008-06-13 07:16:33 | 経済学
 野球にご関心がない向きには関係ない話だが、日本のプロ野球で、阪神タイガースが好調で、リーグトップを快走している。その快進撃を支えていたひとりに岩田投手がいる。彼は糖尿病が持病で、インシュリン注射を自分で一日4回打つて奮闘している。
その彼が昨夜の西武ライオンズ戦で制球を突然乱した。交代を告げられベンチに腰を下ろしたときの精根尽き果てたという顔をテレビが無慈悲に映していた。どんな世界でもそうだが、疲れが蓄積すると集中力がなくなる。投手は制球力が全てだから疲れは最大の敵である。
NY原油先物市場で、WTI(軽質油)が、バレル136.70ドル、ブレント(重質油)が137.28ドルと反発してきた。一時は120ドル割れまで値下がりしていた。相場の世界に「休むも相場」という格言がある。「リフレッシュ休暇」のあと元気が出てきた。
原油ばかりに目を奪われがちだが、穀物相場が急反発して来ている。特にコーン(トウモロコシ)相場(7月物)は、シカゴ市場で、コーンベルト洪水を材料に、6月12日、値幅制限一杯の30セント高、ブッシエル7.0325ドルで取引された。過去最高値である。
コーンベルトは、大豆、小麦と競合している。小麦相場(7月物〉が、値幅制限60セント高、ブッシエル8.69ドルで取引された。大豆相場(7月物)が、同じく値幅制限70セント上げ、ブッシエル15.1650ドルで取引された。
この世界では、小麦、トウモロコシがブッシェル2ドル、大豆は3ドルが通り相場だった。人でも物でも通り相場がある。昔の人は実にいいことを言う。不釣合いは不縁の元というではないか。そんな不釣合いな相場が穀物市場で、いまや、わが者顔で闊歩している。
NY外国為替市場で、ドルが買われ、1ユーロ=1.5426ドル、1ドル=107.86円で取引された。米商務省がこの日発表した5月度の米小売高が予測を超えて1%伸びたことが材料に使われたと今朝のWSJ紙(電子版)は解説している。
WSJ紙によれば、今回の小売堅調データの発表を受けて、次回米FOMC(連邦公開市場委員会)で利上げ打ち止め宣言をすることが決定的になったとした上で、秋口には現在年2.0%の短期目標政策金利を2.5%まで戻すことを相場が折り込み始めたと解説した。
このところのドル堅調の動きの背景には、相次ぐバーナンキ米FRB議長のインフレ懸念発言、ECBトレシェ総裁の現在4.0%金利を0.25%上げ示唆発言が大いに影響している。バーナンキ・トレシエ電話会談が頻繁だと見てきたような話をするひとも出てきた。
外国為替市場で、特に目立つのが、ドルの対円での強さである。この日のNY外国為替市場では、一時、1ドル=108.02円で取引された。ドルは対円で、一時、1ドル=95円台まで売られていた。108円台は今年2月下旬来、3ヶ月半振りの円安水準である。
6月13日から大阪でG8財務省会議が開かれる。JR大阪駅の改札口だけでない。神戸三宮駅や六甲道駅など直接無関係と思われる場所にも高さ30センチはあろうかと思われる踏み台に警官が乗って監視している光景がここ数日目立つようになった。
今回のG8では、中央銀行総裁が出席しないため、声明文は発表されないそうだ。為替問題は討議されないとも伝えらル。しかし、本気でそんなことを信用する人はいないだろう。たかが野球、されど野球。たかが為替、されど為替。為替動向にも目を向けて欲しい。(了)

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