日本では株の話をすると嫌がる人が多いが、時に、世の中の流れを、分かり易く教えてくれるから、そうむきになって忌避することもないであろうと常々思っている。
NY株式市場で、6月13日、コカコーラ(Coca-Cola株)が、アテネの会社が、プラスチックボトルのコスト上昇で採算が大幅に悪化するとの情報を材料に3%強値下がりした。一方、米航空会社のUSAirways株が、不採算路線を減らし、その結果1700人を一時解雇すると発表して株価は8%値上がりした。
良し悪し別にして、原油相場は、1年で倍になり、6年でみれば6倍になった。ところが石油を原料として作られるプラスチック容器はほとんど値上がりしていない。合成繊維も似た様な世界だが、なかなか値上がり分を先々のユーザーにお願いできない状態が続いている。
6月13日から大阪でG8(8ヶ国財務相会議)がはじまった。為替が討議されようが、関心を示すひとはほとんどいない。日本は資源の100%近くを輸入に頼っているから為替は無視できない。ところが、為替は自分と係わりないと思っている人が多いからだろう。
今回のG8会合では、ドル安問題が討議されるだろう。それを見越して、NY外国為替市場で、6月13日、1ユーロ=1.5379ドル、1ドル=108.15円とドルは底堅く推移した。
今朝のWSJ紙によると、アイルランドがEU条約批准を国民投票で否決した結果、対ユーロでドルに一部に見直し買いがはいったようだと解説していた。ただ、今回のG8は、財務大臣のみで、中央銀行が参加していない。成果は期待できないとも指摘している。
NY原油先物相場は、WTI(軽質油)がバレル134.40ドル、北海ブレント(重質油)が134.40ドルと小幅値下がりした。NYダウがこの日前日比165ドル高、12,307ドルで取引されたが、原油が値下がりしたことも好材料となったようだ。
原油相場は昨年1月バレル50ドルだった。134ドルに下がったことを好感したと聞くと変われば変わるものだと思う。6年前は20ドルだった。現在6倍である。30数年前第一次オイルショックでは、バレル2ドルの原油が8ドルへ4倍になった。
当時、為替は、1ドル=308円だった。その直前までは1ドル=360円だった。為替は現在、1ドル=108円である。為替のインパクトが大きかった。しかし、一番大きな違いは、手に入らないのではないかという恐怖感から、多くの主婦がパニックになって、トイレットペーパーに殺到した。今その気配はない。
いまや日本は飽食の時代である。昨日、読売新聞朝刊に、「消費期限と賞味期限」という優れものの記事が出ていた。「五感で判断、無駄を少なく」との見出しだったが、日本の主婦は「期限が短い方が新鮮で質がいい」と見る傾向があると識者の意見を紹介していた。
お金をいくら出しても、日本でも、米さえも口に入らない時代がいずれ来るだろう。コンビ二に限らず、賞味期限が切れているということで売れ残った商品がそのまま処理されているようだ。賞味期限と消費期限の見極めが大事だと指摘した記事だった。
株や為替に限らず経済は苦手だという方が堂々たる株式会社にお勤めの方におられる。しかも男性に多い。余りに恵まれた環境にどっぷり浸かり、感覚が麻痺したに違いない。(了)
NY株式市場で、6月13日、コカコーラ(Coca-Cola株)が、アテネの会社が、プラスチックボトルのコスト上昇で採算が大幅に悪化するとの情報を材料に3%強値下がりした。一方、米航空会社のUSAirways株が、不採算路線を減らし、その結果1700人を一時解雇すると発表して株価は8%値上がりした。
良し悪し別にして、原油相場は、1年で倍になり、6年でみれば6倍になった。ところが石油を原料として作られるプラスチック容器はほとんど値上がりしていない。合成繊維も似た様な世界だが、なかなか値上がり分を先々のユーザーにお願いできない状態が続いている。
6月13日から大阪でG8(8ヶ国財務相会議)がはじまった。為替が討議されようが、関心を示すひとはほとんどいない。日本は資源の100%近くを輸入に頼っているから為替は無視できない。ところが、為替は自分と係わりないと思っている人が多いからだろう。
今回のG8会合では、ドル安問題が討議されるだろう。それを見越して、NY外国為替市場で、6月13日、1ユーロ=1.5379ドル、1ドル=108.15円とドルは底堅く推移した。
今朝のWSJ紙によると、アイルランドがEU条約批准を国民投票で否決した結果、対ユーロでドルに一部に見直し買いがはいったようだと解説していた。ただ、今回のG8は、財務大臣のみで、中央銀行が参加していない。成果は期待できないとも指摘している。
NY原油先物相場は、WTI(軽質油)がバレル134.40ドル、北海ブレント(重質油)が134.40ドルと小幅値下がりした。NYダウがこの日前日比165ドル高、12,307ドルで取引されたが、原油が値下がりしたことも好材料となったようだ。
原油相場は昨年1月バレル50ドルだった。134ドルに下がったことを好感したと聞くと変われば変わるものだと思う。6年前は20ドルだった。現在6倍である。30数年前第一次オイルショックでは、バレル2ドルの原油が8ドルへ4倍になった。
当時、為替は、1ドル=308円だった。その直前までは1ドル=360円だった。為替は現在、1ドル=108円である。為替のインパクトが大きかった。しかし、一番大きな違いは、手に入らないのではないかという恐怖感から、多くの主婦がパニックになって、トイレットペーパーに殺到した。今その気配はない。
いまや日本は飽食の時代である。昨日、読売新聞朝刊に、「消費期限と賞味期限」という優れものの記事が出ていた。「五感で判断、無駄を少なく」との見出しだったが、日本の主婦は「期限が短い方が新鮮で質がいい」と見る傾向があると識者の意見を紹介していた。
お金をいくら出しても、日本でも、米さえも口に入らない時代がいずれ来るだろう。コンビ二に限らず、賞味期限が切れているということで売れ残った商品がそのまま処理されているようだ。賞味期限と消費期限の見極めが大事だと指摘した記事だった。
株や為替に限らず経済は苦手だという方が堂々たる株式会社にお勤めの方におられる。しかも男性に多い。余りに恵まれた環境にどっぷり浸かり、感覚が麻痺したに違いない。(了)