3月10日、NY株式市場は、シティーグループのパンディットCEO(最高経営責任者)が、今年1,2月の収益は2007年来の好調を記録した」と発言したという「従業員用に出した社内用のメモ」の内容が伝えられ、前日比379ドル、5.8%高、6,926ドルで取引を終了した。S&P500平均、ナスダックともに値上がりした。
NHK・BS「おはよう世界」が伝えたブルームバーグニュースによると「シティーのメモが出た。金融セクターが値ごろ感から、プロによるプログラム取引によるテクニカルな買い戻しが影響した。」とあるブローカーのインタービューの様子を流していた。
CNNテレビを見ていても、テレビ東京の朝の番組を見ていても、なぜ相場がこの日急騰したのか、今一つよくわからない。しかし、シカゴ日経先物指数は7300円を回復したから、いつものパターンなら、今日の東京市場も値上がりが予測される。
日本では金融、財政担当大臣が、日経ダウが7000円割れの危険水域に近づいてからしきりに株価対策という言葉をマスコミに流している。しかし、日本の株価は、大臣の口先介入には反応しない。NYが上げて、シカゴの日経先物が上げると間違いなく値上がりする。
この日のNY株の上昇は金融株の値上がりがリードした。バンカメ(28%),JPモルガン(23%),シティグループ(38%)、アメリカンエクスプレス(14%)がそれぞれ大幅に値上がりした。CNNテレビを見ていると、チープ、チープという言葉が耳にしばしば入ってくる。
シティーグループの株価は38%値上がりしたが上げて1.41ドルである。一時1ドルを割っていた。シティーCEOも自社の株価が安い、安いと再三口にしていたと伝えられる。先のブルームバーグテレビでは、「1ドルまで下げた株だから失うものはない」との市場の声を紹介していた。
この日のNYダウは6%近く上げた。明日も、明後日も上げ続けるのか。今朝のテレビ放送を見る限り誰一人断言できないでいる。当然だろう。実態経済は何ひとつ改善していないからだ。相場は少なくとも半年先を読むという。しかし、NYダウはこの日6%上げたが年初からなお21%安い。
一方、NY外国為替市場は、1ドル=98円台、1ユーロ=1.26ドル台で取引された。ドルは株価急反発を材料に、一時1ドル=99円台半ばまで反発したがあと売られた。1ドル=100円が目の前にちらつくと後退する。ドル相場は今後のNYダウを占う一つの指標になるかもしれない。
NY原油(WTI)先物相場は、一時バレル48ドル台まで値上がりした。しかし、あと明日発表予定の米原油在庫が増えるとの観測が流れると、尻すぼみとなり、バレル45ドル台まで値下がりした。景気の本復はいつになるか。3月15日のOPEC総会を見極めたいとの気持ちが表れた。
NY金先物相場は、株高に敏感に反応した。金から株式へ資金が流れた。前日比20ドル安いトロイオンス896ドルへ値下がりした。株価上昇で安全資産としての金の輝きが薄れた。
今朝のCNNテレビをみていると詐欺事件で逮捕された米投資家のメイドフ(Madoff)被告に対して、米国政府は1,730億ドル(約17兆円)の返還命令を出し、禁固150年を求刑するというニュースを流していた。投資は全て自己責任であるが、メイドフ氏に騙されてスッカラカンになった投資家は多い。
バ―ナンキ米FRB議長は「金融取引のルールを厳格化する。今回のような金融危機を二度と起こしてはならない」と語ったと今朝のブルームバーグ・インターナショナルは伝えた。一方、米証券取引所(SEC)はアップステック取引、俗に言う空売り規制を復活させると発表した。
年金基金が内外の株の大幅値下がりで運用難に陥っていると先日、日本の新聞に出ていた。しかし、近くの喫茶店でも株の話は全くと言っていいほど出ない。株は自分とかかわりのないことだと思っている人が多いからだろう。
昨日、テレビ東京の番組で日本政府の株価対策について「健康が回復しない限り、鏡をいくら磨いても無意味だ」とあるコメンテーターが話していた。経済のファンダメンタルズが良くならない限り株価反発も短命に終わるだろう。いくら化粧をしても、健康美の人には全く対抗できない。(了)
NHK・BS「おはよう世界」が伝えたブルームバーグニュースによると「シティーのメモが出た。金融セクターが値ごろ感から、プロによるプログラム取引によるテクニカルな買い戻しが影響した。」とあるブローカーのインタービューの様子を流していた。
CNNテレビを見ていても、テレビ東京の朝の番組を見ていても、なぜ相場がこの日急騰したのか、今一つよくわからない。しかし、シカゴ日経先物指数は7300円を回復したから、いつものパターンなら、今日の東京市場も値上がりが予測される。
日本では金融、財政担当大臣が、日経ダウが7000円割れの危険水域に近づいてからしきりに株価対策という言葉をマスコミに流している。しかし、日本の株価は、大臣の口先介入には反応しない。NYが上げて、シカゴの日経先物が上げると間違いなく値上がりする。
この日のNY株の上昇は金融株の値上がりがリードした。バンカメ(28%),JPモルガン(23%),シティグループ(38%)、アメリカンエクスプレス(14%)がそれぞれ大幅に値上がりした。CNNテレビを見ていると、チープ、チープという言葉が耳にしばしば入ってくる。
シティーグループの株価は38%値上がりしたが上げて1.41ドルである。一時1ドルを割っていた。シティーCEOも自社の株価が安い、安いと再三口にしていたと伝えられる。先のブルームバーグテレビでは、「1ドルまで下げた株だから失うものはない」との市場の声を紹介していた。
この日のNYダウは6%近く上げた。明日も、明後日も上げ続けるのか。今朝のテレビ放送を見る限り誰一人断言できないでいる。当然だろう。実態経済は何ひとつ改善していないからだ。相場は少なくとも半年先を読むという。しかし、NYダウはこの日6%上げたが年初からなお21%安い。
一方、NY外国為替市場は、1ドル=98円台、1ユーロ=1.26ドル台で取引された。ドルは株価急反発を材料に、一時1ドル=99円台半ばまで反発したがあと売られた。1ドル=100円が目の前にちらつくと後退する。ドル相場は今後のNYダウを占う一つの指標になるかもしれない。
NY原油(WTI)先物相場は、一時バレル48ドル台まで値上がりした。しかし、あと明日発表予定の米原油在庫が増えるとの観測が流れると、尻すぼみとなり、バレル45ドル台まで値下がりした。景気の本復はいつになるか。3月15日のOPEC総会を見極めたいとの気持ちが表れた。
NY金先物相場は、株高に敏感に反応した。金から株式へ資金が流れた。前日比20ドル安いトロイオンス896ドルへ値下がりした。株価上昇で安全資産としての金の輝きが薄れた。
今朝のCNNテレビをみていると詐欺事件で逮捕された米投資家のメイドフ(Madoff)被告に対して、米国政府は1,730億ドル(約17兆円)の返還命令を出し、禁固150年を求刑するというニュースを流していた。投資は全て自己責任であるが、メイドフ氏に騙されてスッカラカンになった投資家は多い。
バ―ナンキ米FRB議長は「金融取引のルールを厳格化する。今回のような金融危機を二度と起こしてはならない」と語ったと今朝のブルームバーグ・インターナショナルは伝えた。一方、米証券取引所(SEC)はアップステック取引、俗に言う空売り規制を復活させると発表した。
年金基金が内外の株の大幅値下がりで運用難に陥っていると先日、日本の新聞に出ていた。しかし、近くの喫茶店でも株の話は全くと言っていいほど出ない。株は自分とかかわりのないことだと思っている人が多いからだろう。
昨日、テレビ東京の番組で日本政府の株価対策について「健康が回復しない限り、鏡をいくら磨いても無意味だ」とあるコメンテーターが話していた。経済のファンダメンタルズが良くならない限り株価反発も短命に終わるだろう。いくら化粧をしても、健康美の人には全く対抗できない。(了)