センバツ甲子園第81回大会
江嵜企画代表・Ken
地元兵庫代表の報徳学園が、雨で一日順延となったセンバツ高校野球、第二日目の第一試合に出るとあって朝一番で甲子園球場へ出かけた。昨日の大雨と打って変わって、多少肌寒さは感じたが、試合が進むにつれて、薄日も射し、ますまずの野球日和となった。
朝8時過ぎに球場に着いた。試合開始9時まで時間があり、報徳の選手が、三塁側ベンチ前で、軽くキャチボールをはじめたところからスケッチを始めた。
阪神甲子園球場名物の銀傘が内野席一杯に広がったことや外野席も座席シートが改装されたとあって、物見遊山も兼ねての初見参となった。
試合の方は数少ないチャンスを確実に生かした報徳が、追い上げムードの高まった8回、9回に、高崎商の打者が、べース際を襲った痛烈な当たりを、報徳の野手が再三好捕、2-0と守り切って、先に駒を進めることが出来た。
隣に座った高崎から来たという初老の紳士は、昨日の雨で関西で一泊、「えらい出費だ」とぶつぶつ独り言を言っていた。報徳に打たれると、「もうだめだな」といい、ヒット性の当たりを報徳に取られると「なんだ!!」と声を上げ、日本人の男性の典型のようなタイプとお見受けした。
いつものように中央特別自由席券を買った。値段は据え置きの大人1600円である。この場所は高校野球でないと入れない、俗に言うバックネット裏席である。球筋もよく見える。選手同士の声は聞こえないが、両軍のベンチの表情が手に取るように分かるからお買い得スポットである。
試合終了後、一端球場を出て、外野スタンドを見学した。トイレが見違えるようにきれいになっていた。手すり付き洗面箇所やベビーベッドが男女のトイレともに用意されていた。
ベンチには、背もたれはない。ただ、座り心地は良くなった。外野席最上段にもベンチがついた。ここは、金網を背に納涼を兼ねて、夏の夜長のナイター見物に、うってつけの場所になりそうだ。
外野でも売店が増えた。タイガースファンなら喜びそうな、金本兄貴スタミナどんぶり、赤星ラーメン、下柳うどんコーナーが出来ていた。甲子園名物の蔦は追々手配されるそうだ。
「阪神なんば線」が3月20日に開通した。昨日、難波から阪神に初めて乗った。うまく接続すれば、「なんば」から「甲子園」まで30分で着く。「阪神なんば線」は、神戸と奈良を直接結ぶことが売りだが、このところ元気のなかった大阪ミナミの活性化にも間違いなく力を貸してくれるだろう。
ぶつぶついっていても何も始まらない。高崎商業も捲土重来、夏の甲子園を目指して頑張って欲しい。(了)