ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

G20控えてドル堅調(学校で教えてくれない経済学)

2009-03-28 08:21:40 | 経済学
 3月27日のNY外国為替市場では、前日に続いてドルが買われ、3月13日以来の対ユーロでの高値、1ユーロ=1.32925ドルで取引された。ドルは対ポンドでも買われ、3月19日来の高値、1英ポンド=1.4270ドルで取引された。ドルが対ユーロで買われた結果、円は対ユーロで値上がり、前日の1ユーロ=133.31円から1ユーロ=130.35円で取引された。

ユーロの対ドルでの値下がりは、ドイツの経済見通しが、1月発表のマイナス2.25%からさらに悪化し税収減少見込みであるとのドイツ財務相の発言が影響した。英ポンドの値下がりは、英国銀行総裁が、この先数年にわたり英国政府は金融トラブるから抜け出せないとの発言が影響した。

ドルは対スイスフランでも見られる。前日の1ドル=1.1288フランから1.1443フランへ値上がりした。ただ、対円ではドルは売られ、前日の1ドル=98.7円から値下がりして、1ドル=98.07円で取引された。3月期末決算対策としてのドル売り・円買いの流れが続いているが短命に終わるとの一部アナリストの見方をWSJ紙は紹介している。

4月の頭に開催されるG20を控えて、アメリカとヨーロッパ間で、景気刺激策で足並みがそろっていない。「束の間のドル上昇」に終わるという見方が底流ヲ流れている。

 昨日のWSJ紙は、①ゼロ金利、②米FRBの量的緩和政策,③一連の景気刺激策,④巨額の貿易赤字、⑤財政支出拡大が、米ドルの価値を下げ、インフレを進める助けをする。ドルがこの先値下がりする根拠は大いにあるとシティーグループのあるテクニカル・ストラテジストの見解を紹介した。

昨日のWSJ紙に、「米ドルのあとを継ぐ世界の通貨は人民元か?」とい記事が出ていた。中国の恩家宝首相が先日、保有外貨について米ドルに懸念を表明した。それに応えて、ガイトナー米財務長官は、「米ドルが(何かに)代替されることはありうる。」と驚くべき発言をした。彼はこの発言はを後刻取り消したとWSJ紙は書いた。

二ユーズウイーク(日本版)(4月1日号)は、「アメリカに広がる危ない金投資バブル」という記事を掲載している。金相場はドルの反面教師であるという視点でまとめられた記事だが、「株と不動産の暴落が続けば、金の需要はさらに高まる」と本気で考えている人が増えていると書いた。

同記事によれば、「知識豊富で理性的な人が、金を買って保管しようとしている人が増えている。」と書いた。金相場は現在はオンス930ドル前後である。同誌によればオンス2300ドルまで値上がりすると信じてせっせと金を買い集め、それを保管するための金庫が飛ぶように売れていると紹介している。

その一方で,同誌は「金価格は史上最高値圏にある。余りに多くの人々が高値で買った時、次に何が起こるか。答えは株価や不動産市場を見れば明らかだ。」「金は個人資産全体にかける保険のようなものだ。」と貴金属業者キトコのアナリスト、ジョン・ナドラ―氏のコメント紹介している。

同紙はまた、「最強ゴールドに意外な強敵現る」という記事を載せた。金の強敵とは銀である。銀の需要の半分以上は、写真の感光材、家電,硬貨、超電動、浄水など工業セクターだ。現在は打撃を受けているが将来必ず回復する。98年から07年までの間、銀の供給は24%伸びたが需要は44%増加した。景気回復と共に銀の投資魅力は増加すると米投資顧問会社へネシー・グループの見方を紹介している。

人それぞれ顔が違うように、世の中にはいろいろな見方がある。金といえば全てが金に走るひとが日本人には特に多い。為替でも「円高は悪、円安は善」とかたくなに見方を変えない。自国通貨の値打ちが上がって悲しむ国民は日本人だけだ。アメリカといえばひたすらアメリカである。米国に丸乗りしておけば済んだ時代は終わった。

今の米国はお金目当てに日本に、猫のように擦り寄ってきている。経済と健康は共通点が多い。いまさら言わずもがなであるが、自分の健康は自分で守る。自分の経済も自分で守る。他人任せにしない。自分で物事を考える習慣をつけておくよう、家庭でも学校でも、子供のときから是非とも教えておいて欲しい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする