ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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米金融不安再燃、NYダウ115ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2009-03-25 11:27:14 | 経済学
 経済とからだの健康と共通点が多い。今一つは、「人間も動物である」という視点で見ればわかりやすい。「なぜだ?」「どうして?」と理屈をこねまわす人が日本人には特に多い。理屈から入る人は概して信用できない。

どうもこのおじさんは「うさんくさいひと」だなと思えばやめた方がいい。そういうことを家庭でも学校でも親や先生が子供に話しておいて欲しい。神さんからいただいた子供の感性を今の大人は潰している。

昨日のWBCでの韓国との決勝戦のさわりのところだけ幸い見ることが出来た。内川のファインプレーにもしびれたが、イチローのセンター前2点タイムリーこそ「神さんごと」と言うのだろう。イチローは「神が降りてきた」と言ったそうだ。イチロー選手の一振りにどれほど勇気と元気をもらったことか。

あの場面で韓国のベンチは「無理に勝負しなくてもいい」というサインを送っていたそうだ。韓国のキムインシュク監督は「大事なところでコミ二ュケーションがとれなかった」と悔やんだと今朝の読売新聞で読んだ。全ては結果論だと片づけられない。いろいろなことを学ばせてくれたWBC大会だった。

今朝のNY株式市場では、NYダウは、昨日500ドル近く上げた反動もあり、前日比115ドル安い7,660ドルで取引を終了した。この日はガイトナー米財務長官とバ―ナンキ米FRB議長が米下院公聴会で証言した。そのあと金融不安が再燃、金融株が売られこの日の相場をリードしたと米ブルームバーグニュースが解説していた。

ノーベル賞を受賞し二人の学者のうちのひとりが、今回の政府の買い上げ計画は機能しないとNYタイムズの記事で言ったという話も相場に影響したようだとブルームバークは紹介していた。

米国経済は重篤である。頭では分かっている。1兆ドルを超える巨額の資金で不良債権を買うシステムが出来たと昨日は、はしゃいだ。しかし、肝心のガイトナー長官やバ―ナンキ議長が警戒感を持ち続けているとなると「患者」の家族(投資家)は落ち着かない。

ただ、病気が全く良くなっていないのかというと必ずしもそうではない。米貸付銀行協会の発表によれば、「米国の住宅ローン貸付残高が2兆7,800万ドルへ8,000万ドル増加した。固定ローン金利が低下してきている」と今朝のブルームバーグが紹介していた。

特にインターネット時代では膨大な量の情報が氾濫している。今回の金融危機は、住宅市場の破たんから起った。住宅市場に出来た動脈瘤が破裂して生まれた病気である。あれこれ目配りせずに、住宅の周辺から発信される兆候にある程度絞ってサインの見落としを極力減らしたい。

先日、センバツ高校野球を見たが、子供がかわそうなぐらいベンチがサインを出していた。先の新聞情報によれば WBCの昨日の問題の場面で、韓国の捕手がベンチのサインを見落としたらしい。肝心なところでのサインの見落としは文字通り命取りになるからこわい。
 
NY外国為替市場で、ドルが買われ、一時、1ユーロ=1.34ドルで取引された。ドルは対円でも買われ、円は対ドルで一時5ケ月振りの安値まで下げたあと、1ドル=98円台後半まで戻した。円は対ユーロでも売られ、一時1ユーロ=134.52円まで値下がりした。昨年末、榊原氏は1ユーロ=100円になると予測しておられた。為替はエコノミストの墓場とよく言われる。専門家でも短期的には間違いを犯す好例であろう。

NY原油(WTI)では、米在庫統計減を材料にバレル54.20ドルまで買われた。ドルが買い直されたあと売られたがバレル53ドル台を維持した。水鳥は原油市場は餌場と思っている感じがする。昔、亡父を介護していたとき、大和川まで車椅子に乗せて散歩に毎日出かけた。そのとき水鳥の生態をじっくり観察出来、水鳥から多くのことを学んだ。父のお陰と感謝している。

花をスケッチしていても教えられることが多い。描いていると花が生き生きしてくるように思うから不思議である。人間でもおなじではないか。見つめられなくなるとおしまいだ。神さんからいただいた大切な命である。好奇心を持ち続けて明るく毎日を送りたい。(了)

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