ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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センバツ甲子園:報徳逆転勝ち(スケッチ&コメント)

2009-03-30 20:12:49 | スケッチ


センバツ甲子園:報徳逆転勝ち

江嵜企画代表・Ken



 地元兵庫県代表の報徳学園がベスト4を目指して愛知代表、強豪中京大中京と第一試合に出場ということで甲子園球場へ駆けつけた。
 
 ここ数日は神戸も咲きかけた桜がしり込みするほどの冷え冷えした気候が続いている。今日の甲子園も結構寒かった。報徳が三塁側ということで、三塁側アルプススタンドの報徳応援団の中でスケッチをはじめた。先日はバックネット裏からスケッチした。柱を取り払った銀傘を背景に内野スタンドを遠望するのはなかなか乙なものである。

 外野席に目を移すと試合の経過とともに、みるみる人が増え、外野スタンドは、ほぼ満員の盛況だった。甲子園駅には奈良行きの切符売り場が出来た。ここでも阪神なんば線開通の恩恵は出ているはずだ。難波まで大人@350円だから南からの客は間違いなく増えたであろう。

 第二試合は和歌山代表の簑島が出る。南海電車、難波で降り、阪神で甲子園へ初見参の人も多かったであろう。こういうのを絵に描いた内需振興策というのである。輸出が駄目だから日本はおしまいだという考えを日本人も少しは修正してほしい。
 
 大いに脱線した。肝心の試合は、報徳先攻で午前11時に始まった。好投手,堂林を擁する中京有利の下馬評に対して、試合巧者、報徳がどこまで食い下がれるかが試合の見所だった。
前試合で6連続安打を達成した平本がラッキーボーイとなり、二回に先ず一点、追いつかれた4回にも、平本が2点タイムリー二塁打で二人を返して逆転した。

 中京も負けてはいない。やや疲れの見えた報徳の宮谷を痛打して逆転、5-4のまま9回、報徳最後の回を迎えた。先頭バッターに代打坂元を監督は送った。応援席にどよめきが起こった。坂元は期待に応えてライト前タイムリーである。ところが次の和田がいけない。送りバンドを失敗する。当然のことながら、いやなムードがスタンド全体に流れた。
 
 意外や、意外、監督はそこでまた代打を送った。次々繰り出す、代打攻勢にひるんだのか。本格派投手、堂林の手元狂い連続四球である。このころからスタンドで、「逆転の報徳」の声が出始めた。4番西郷が倒れたら万事休す。その西郷は自らのエラーで2回に相手に同点を許すきっかけをつくった。

 彼はそのことで密かにひとり燃えていたのかもしれない。土壇場で三遊間をきれいに抜いて2点タイムリーとなって再逆転、6-5で報徳がそのまま逃げ切った。監督の期待に応えた代打。次の西郷には打たせた。全て監督の采配が見事に当たった。

 帰宅して家族に聞いたら、報徳の永田祐治監督は、インタビュー席で、目にうっすらと涙を浮かべて、選手の健闘を称えていたそうだ。素晴らしい試合を見ることが出来、元気をもらった。中京の選手には悔いの残る一戦だったに違いない。勝負は時の運とも言われる。夏の甲子園に是非出て来て、報徳を倒して欲しい。

 報徳の試合を見ていると、母校報徳をこよなく愛していた亡父のことをいつも思い出す。スタンドのどこかで彼が、応援しているような気がしたから不思議である。(了)

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緊迫のG20開幕を控えても、日本はひねもすのたりかな(学校で教えてくれない経済学)

2009-03-30 10:41:01 | 経済学
 今週末ロンドンで開かれる予定のG20の会合では、これ以上の景気刺激策に消極的な欧州の動きがみられることから、米国の姿勢はトーンダウンを余儀なくされようと今朝のWSJ紙のジョナサン・ウエイうズマン記者は書いた。

米国は、カリブ海沿岸経由で税金免れしている特にブラジル、中国、インドとの貿易の監視強化を考え得いるとWSJ紙は指摘している。米国の業界がホワイトハウスに働きかけて産業保護に動こうとしている。監視強化は金融機関にも求めようとしている。AIG問題は特に米国に対するヨーロッパの不信感を強めた。

欧州が追加の経済対策に後ろ向きなのは、政府の失業者対策に伴うコストが、欧州全体で5.2%に達するためだと指摘している。頭がいたいのは、先週末にかけて欧州主要都市で、景気対策を求める大型デモが相次いでいることを上げている。政府に対する不信感をあらわにしたデモ隊に取り囲まれる異様な雰囲気の中でのG20に実のある成果を期待できないかもしれない。

WSJ紙によれば、土曜日、「Tax the ritch,make them pay」(金持ちに税金をかけ、金持ちに払わせろ)とロンドンの町をデモ行進した。ベルリンでは、約15,000人がデモ行進した。群衆が交番に石やビンを投げ、パトカーの窓ガラスを割った。ドイツ金融センターのフランクフルトやローマでも経済政策を批判してデモ行進した。

今回のG20は、オバマ米大統領にとっては、不穏な情勢の中での初めてのヨーロッパ訪問となる。経済問題だけではない。アフガニスタン派兵では国民的レベルでの支持を取り付ける必要がある。パキスタン、イランでの核開発にブレーキをかけることも重要議題であるとWSJ氏は指摘した。

米国の財政事情から、景気刺激策には中国が米国債買い付けを増やしてもらわなければならない。エネルギーとミサイル防衛に関しては、現在高まっているロシアとの緊張関係を緩和しなければならない。「どれひとつとっても一筋縄ではいかない。特に、諸外国に財政財政支出増加が欠かせない。」とホワイトハウス安全保障担当事務次官、ミッチエル・フローマン氏のコメントを紹介している。

今回のG20のあとには、NATO(北大西洋条約機構)60周年の式典が4月3,4日に、オバマを待っている。4月5日には、EU首脳と米国との会合、4月6,7日はトルコ訪問を予定している。こういうニュースは日本の新聞には見落としかもしれないが、出ていないようだ。

WSJ紙によれば、オバマ大統領は、4月2日に、サウジアラビア、インド、韓国トップとの会談を予定している。オバマ大統領はイランとの関係修復に関心が高い。アフガニスタンとパキスタンでの政情不安解消にはイランの助けが欠かせないと見ているからだろう。

それにつけても日本は平和である。デモ一つ起こるわけでもない。ひねもす、のたり、のたりかな。誠に結構なことである。不景気だ、不景気だと言うが、つきつめれば豊かなのだろう。国会では相も変わら不毛のやり取りを続けている。国を少しでも良くしようとする心のかけらでもあればとおもうが、それをやらない。

アメリカと一元に議論できないが、国民一人一人が日々 刻々と動く世界情勢にもう少し関心を持って欲しいとおもうが無理なのだろう。栓を抜いた池と同じで、いつになるか知れないが、再び池に水がたまるまでは、せんないくりごとを続けそうで、憂鬱だ。

これから甲子園球場へ出かけて若者から元気をもらってきたい。(了)

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